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お彼岸の思い出はタコベルのタコス

2016年のこと。
春分の日に、当時参加していたオンラインサロンのオフ会があった。
場所は渋谷。

今でこそ、東京や大阪に気軽に行くようになったが、当時はずいぶんと引き籠もっていた。

前日の夜に東京に到着、迷ったらいけないと思って、渋谷に下見に行くくらい、当時は東京のことは分からなかった。

スクランブル交差点を見て、テレビで見る光景が目の前に広がっていて、ただそれだけでテンションが上がっていたのを覚えている。

渋谷で行ってみたいお店があったな、と思い出したのはタコスやナチョスのファーストフード店「タコベル」

2015年に日本再上陸した際に日経トレンディで記事になっていたような記憶がある。といっても、本当に小さな1コマだったはずだ。

そこに写っていたタコスになぜか惹かれてしまったのだ。
都会にはこんな珍しい食べ物があるんだな、とドキドキした。

今でこそ、東京以外に横浜や大阪にも店舗ができたが、当時は渋谷道玄坂店だけ。道玄坂がどこにあるかも分からないまま、スマホ片手にお店を探した。

スマホの写真というのは非常に便利で、日時もセットで記録される。
「2016/03/19 21:13」
土曜日の夜ということもあり、道玄坂もたくさんの人が歩いていた。

タコスが2つ並んでいるあの写真にドキドキしてタコベルに突撃したのに、日和って別のメニューにしたのはご愛敬。そのくらいテンションがおかしかったということ。

というか、タコスが1つだろうと2つだろうと関係なくて、情報誌に載っていたあのお店、東京にしかないお店にこれたことで満足だった。そして、これが都会の味なのか、と店の隅っこで盛り上がってしまった。

その日、渋谷でしたことは、スクランブル交差点の写真を撮って、ナチョスを食べただけ。
他に何をしていいのか分からなくなり、車を停めていた立会川駅に戻ったのだ。

この日をキッカケに、東京や大阪に行くようになった。
テレビの前の世界が、雑誌に載っている世界が、リアルで経験できるというバリューに圧倒されたからかもしれない。

オフ会と抱き合わせることができた用事が無かったら東京に行かなかっただろうし、今のような活動もしていなかったと思う。

「初心忘るべからず」を守るためにには初心を思い出す仕組み作りが必要。
インターネットのお友達が増え、インターネットを通じてリアルな情報に触れることができたのは、この日があったからなのだ。

春分の日を迎えるごとに、改めて気合いを入れ直して邁進していこう、と思えるし、渋谷に行ってタコベルに寄る度に、僕のスタートはここにあった、と初心に戻ることができる。

それと同時に、5年も続けていたら世界がガラッと変わったことも感じられたし、東京も渋谷も道玄坂も怖くなくなった。

あのときのドキドキ感やワクワク感を大切に。また次の1年を頑張ろうと思うのだ。

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