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ミーティング報告・家事とは〇〇である

 1月19日、3回目で初の大阪開催でカテイカ・ミーティングが開催されました。カテイカのメンバーは有賀薫・伊藤尚子・阿古真理の3名が出席。参加者は19名でした。イベントの公式レポートは伊藤さんが書いています。

 私のグループは私を入れて7人で、ベテランが4人、若い人が3人となかなかいいバランスでした。独り暮らしの人、家族がいる人、実家暮らしの人など暮らし方はさまざま。ベテランはさすがに自分なりの家事スタイルと考えをお持ちで、面白いコメントが次々と登場します。

 最初に「何のために家事をするのか」を話し合ったところ、「離婚して息子も独立し、一人になって家事が楽しくなった」と話す女性が、家事は「大人の要件」だとおっしゃいます。それは家事ができない夫に「お前は何もできない」と言われてしまったためだそうです。お金を稼がない=自立していないという考え方には、私も反対です。

 「自分のストレスをなくすために家事をするのでは」という人もいます。確かに散らかっている部屋や、お腹が空いた状態はストレスフルです。「生存と潤いのため」とおっしゃるのはベテランの方です。家族のための料理をしてきた蓄積が感じられます。「一日をリセットするためにする」という人も。家事は生活環境を整えるためにすることが多く、何か形になるといえば料理ぐらいです。その料理もお腹に収めて消えていきます。何もないように見える状態が、もしかすると家事がちゃんとできている証拠と言えるかもしれません。

「家族に参加する」ための家事

 13歳の双子の息子さんがいて、大型犬を飼っていて、ほぼワンオペで家事をこなす女性は、「家族をユニットとして考えたい」とおっしゃいました。海外事情にもくわしい彼女が言うには、「アメリカでは収入に関係なく分担している人たちがいる。それは家族に参加するための条件だから」と言うのです。それはよくわかります。

 昭和の時代には、夫が稼ぎ妻が家のことをする性別役割分担が広がりました。そのため、家事は養ってもらっている人が替わりにやるという考え方が定着したのです。しかし、共働きなら考え方が違います。そのときに発見するのです。パートなど低賃金の人は、どうするのか。もし、定時で帰る夫が週末ヒマで帰宅が早く、低賃金の妻が週末も仕事で帰りが夫より遅かったら、それでも妻が家事を全部やるべきなのか。彼女が病弱で家事が苦手で、夫の方が得意だったらどうするのか。

 ライフスタイルや家族の条件はさまざまです。そんなとき、この参加するための条件という考え方はとても魅力的です。私もそういえば、似たようなことを『料理は女の義務ですか』に書いた記憶があります。皆さんは何のために家事をしますか?

家事とは……?

 そして結論を出していきます。先の女性は「会員証である」と言います。「生活習慣」「オーダーメイドの機嫌取り。自立の要件」「個性(の表現)である」「ストレスがないように暮らすためのもの」「ホビー、無心でやれること」「生命の維持」「他社との関係、承認欲求」などさまざまな意見が出ました。さて、あなたにとって家事とは何ですか?



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