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【 天才集団R&Dチーム特集企画#5 】スーパーインターン!渡邉さんを深掘り!

秘密計算や合成データをはじめとしたプライバシーテックの基礎研究を推進するAcompanyの「コア」であり「ブレイン」こと、天才集団”R&Dチーム”。この記事では、R&Dチームメンバーのインターン渡邉さんに焦点を当てて、大学院での研究や趣味などインタビュー形式で深掘りしています。

アカントピックというオウンドメディアSpotify PodcastでもR&D特集回でチームの他メンバーについても配信しているので、ぜひそちらも聴いてみてください!

こちらは上記Podcastの文字起こしで、Acompanyの#バレンタインアドカレ、9日目の記事として投稿します!


大学院での研究について

戸田:
実は、私は渡邉さんとは今回が「はじめまして」ですね!笑 愛知出身の京大生、と聞いていますが出身はどちらですか?また、京大の大学院ではどういったことを専門に研究されているのでしょうか?

渡邉:
出身は愛知のみよし市です。大学から京都で、同じ大学内で大学院に進学しました。流れで行き着いたみたいなところがあるんですけど、計算論的神経科学とか言われる分野の話をやっています。

簡単に説明すると、脳を情報処理する機械とみなした時に、どういう機能を持つか、というのを数式を使ってモデリングして、脳の仕組みがどうなっているかを見ていこう、みたいな分野になっています。研究室としては物理学の看板を掲げているところにいます。

戸田:
元々大学は何学部だったんですか?人の脳のことを研究するのに、医学などの知識は必要ないのですか?

渡邉:
学部は情報系ですね。不思議がられるかもしれないんですけど、研究室に「物理」とは名がついているものの、上は情報学研究科の部署の一部という扱いになっています。物理学を使って情報学にアプローチしていこうみたいな、そういう場所にいますね。

たとえば、医学知識を必要とする実験は医師が担当しています。そこから持ってきた実験結果などを利用して、大学で作ったモデルと比較する、といったことをするイメージです。

牧野:
近年出てきたような分野っていうのは、どちら側からアプローチするかで分野が分かれたりすることも多々あります。導出されたデータを利用して数理モデルを立て、それを何かしらの方法で解く。そのときに用いる方法が大体プログラム書いて解くという感じになっているんです。そこでプログラミングスキルが必要になるので、情報系の学部でも物理の方程式の解法とかを研究してる人がいます。

「情報系」でみんながイメージするのは、おそらく「コンピュータ触って何かやる」というものかと思います。もちろんそれも間違ってないんですけど、数学とかいろいろやってるようなところも実はあるんだよっていうのも知ってほしいところではありますね。今はどんな感じの研究をしているんですか?

渡邉:
これは説明が少しむずかしいので、少し噛み砕いて話します。
AIで使われている「ニューラルネットワーク」というものの中でも、生体の脳に近い仕組みを取り入れたモデルを扱っています。このモデルを利用することで、人間の知覚処理の仕組みにアプローチできるのではないかと思って研究をしています。

戸田:
今やっている研究が発展すると、私のような研究がわからない一般人にとってはどのような形で役立つのかも教えてもらっていいですか?

渡邉:
僕が今やっている研究は「真理を解き明かす」ことを目標とする理学的な方面のものなので、百科事典の最後の方に項目として掲載されるようなものなのかな、と思っています。

Acompany入社のきっかけ

戸田:
渡邉さんがどうしてAcompanyに入社することになったのか、そのきっかけを教えてもらってもいいですか?

渡邉:
学部時代、セキュリティキャンプなどを通してセキュリティ関係の話に直接絡むことが度々ありまして。その過程で、セキュリティ関係の知り合いができてきました。

今現在僕は大学院の1回生をやっているんですけど、大学院に進学するにあたって両親から資金的な援助が無くなってしまうということになりました。結構切実な状況になりまして、いい感じのバイトを探さないとヤバい、と。色々な知り合いに助けを求めていたところ、たまたまセキュリティ関係で知り合った友人と会う機会に、その友人がAcompanyの社員を連れてきていた、というわけです。そこからはあれよあれよという間に面接を受け採用課題を解き、気づいたら入っていたという感じです。

戸田:
いつ入社されたんですか?また、学校もあるとのことですがどのくらい稼働できていますか? 大学院の1回生ということでしたが、基本的にはどのような生活をしているのでしょうか?

渡邉:
2022年の8月くらいですね。なのでもう1年以上経っていることになります。実はもう結構長く色々やっていますね。

大学があるためにそれほど稼働できていないというのが心苦しいところではあります。一週間に何日稼働、と決まっているわけではなく月に30~40時間程度入っているという感じになります。

スケジュールとしては、毎日7時半に起床、8時半には大学に向かいます。その日がAcompanyなどでバイトする日でない場合は、夜7時から8時くらいまでは研究室にいる、という感じです。Acompanyでバイトをする日は途中で一旦帰宅、夜9時から10時くらいまで調査などいろいろやっています。結構忙しいですが、なんとか回っています。笑

ほかの研究室のお手伝いに行ったりもしていたので、B4くらいの頃からずっとこんな感じの忙しさです。理学部のほうに行って放射線の測定器を触らせてもらった、データの解析をしたりしていたので。性格的に知識欲があるので、色々な分野のことに触れていると楽しいです。

戸田:
業務ではどのようなことを行っているんですか?

牧野:
インターン生はどうしても時間的な制約があるので、調査をはじめとする長期タスクやブログ執筆を任せる形になっています。急がなくても良い、直近で締め切りのないタスクを主としてお任せしています。

渡邉さんはどんな人?

戸田:
渡邉さんはAcompanyでアルバイトとして働いてみてどうですか?Acompany以外でも別のアルバイトをしていたりするんですか?

渡邉:
Acompanyは働きやすいし、やっていて楽しい仕事だと思います。なかなか大学院の自分の研究とは直接結びつくことはないのですが、他の面において自分の勉強にもなっています。
入社したての頃は他のバイトも合わせて4つほど掛け持ちしていましたが、現在は基本的にはAcompanyだけになります。たまに不定期でほかのバイトをやっていたりもしますが、定期ではここだけです。

戸田:
渡邉さんの趣味なども聞いてみたいです!

渡邉:
最近あんまり行けてないんですが、旅行が好きで。一人で二週間ほど北海道に行って散策したりとかしたこともあります。レンタカーを借りるときもあれば、電車でいろいろ行ったりするときもある感じです。時と場合によって、予定を立てるときも、行き当たりばったりで行くときもあります。田舎のほうに行くときなんかはガッツリ予定を立てないと、電車を一本逃しただけで帰れなくなったりしてしまうので。笑

二週間も完全にオフの日を作ってしまうとさすがに研究が滞ってしまうので、旅行先で研究をすることもあります。分野の性質上、パソコンさえあれば研究はどこでもできるので、旅行中に作業日を設けて研究に専念することもできますね。期間限定ノマドみたいな感じです。

牧野:
渡邉さんは異次元なくらいに優秀なんです。まず、京大において学部を首席で卒業しています。正確には「優秀賞」なので首席かどうかはわからないんですけど、相当トップ層であることは間違いないです。渡邉さんは何をやらせてもできるんですよ。

ずっと社内の「ゼロ知識証明」に関連するブログを書いてもらっていたんですけど、内容が結構難しいんですよね。結構難しいはずなんですけど、毎回直すところがないくらいにいい感じにまとめてきてくれるんです。他の人が読んでもわかりやすいように書いてくれているので、とても助かっています。

また、プログラムなんかも、何を書かせてもだいたい書けてしまう。世の中にはこんな感じの人たちが本当にいるんだなぁ、と思いましたね。笑
諸説ありますが、一般的な大学生って大体B4まで遊んでいる人も多いじゃないですか。私自身も勉強からは少し離れた自分の興味のある分野ばっかりやっていました。そんな中、渡邉さんは本当に真面目に大学生活やってるなあと。

戸田:
真っ当に大学生活を送って、超優秀な成績で卒業して、加えてめちゃくちゃアクティブですもんね。

渡邉:
自分でも、もうちょっと遊んでおいてもよかったとは思いますけどね。笑 途中でコロナとかもあったので、旅行にも行けずやることが勉強しかなかったので。 最近は外に出れるようになったので、旅行に限らず京都市内を巡ったりもしています。

牧野:
渡邉さんはたしか東海高校出身でしたよね。みよし市出身だと先程言っていましたけど、結構遠くないですか?

渡邉:
みよし市は北の方は名鉄が通っているのでなんとかなるんですけど、みよし市の真ん中のエリアは「交通空白地帯」になってしまっています。自分はこの「交通空白地帯」に実家があったので、バスに乗って地下鉄に乗り継いでいたんですが、それだけで30~40分くらいかかっていました。そこからまた30~40分くらい電車に乗ることになるため、通学は片道1時間半程度でしたね。

戸田:
私も田舎出身なので、高校通学はそのくらいかかってました。その頃は若かったので、そもそも早起きが苦じゃありませんでしたね。

牧野:
みんなそうなんだ、僕は高校は近いって理由だけで選んでいたので。 東海高校ということなので、CTO田中さんの後輩にあたるわけですね。

渡邉:
一応そうなりますね。ただ、もっとも東海の中では僕は落ちこぼれの方でした。 3年生のクラスで京大目指してて、浪人したのはたしか僕だけだったんですよね。

戸田:
いやいや、ちょっと次元が違うな。笑

渡邉さんから見たR&Dチーム

戸田:
渡邉さんはR&Dチームのメンバーと交流はありますか?渡邉さんから見て、R&Dチームのメンバーはどんな感じですか?

渡邉:
はい、時々はありますね。皆さんそれぞれ尖っていて、自分から見てもそれぞれ得意分野において突出した才能を持っていると思います。

戸田:
R&Dチームのメンバーは皆ほかのR&Dチームのメンバーのことを優秀だと評するんですが、その優秀な方々同士でお互いを認め合っている空気を感じるんですよね。

牧野:
研究者自体がそもそもそういう性質の人たちなんだと思います。別の分野だとしても、教えたり教えられたりするのが好きというか。もちろんミーティングなどで話しているときに議論で迷子になることもあります。ただ、お互いが別の分野でそれぞれ専門を持っている別の生物くらいの認識でいるため、喧嘩になることは無いですね。

戸田:
専門性の高い、優秀な人を牧野さんがどんどん引っ張ってくるのもすごいですよね。

渡邉さんの今後の展望

戸田:
将来の展望はどんな風に考えていますか? 研究者になって今大学院でしている研究をそのまま続けたいのか、はたまた会社に入りたいのか、など。

渡邉:
数学を使ったりするのが好きなので、ゆくゆくはそれができるところに就きたいな、と思いますね。
だからと言って大学に残って教授とかになりたいか、と言われるとそういうわけではなく、どこかしらの民間企業で就職して働きたいな、とは思っています。Acompanyもその候補に入っています。

牧野:
一応博士課程の方は進む予定と聞いていましたが。

渡邉:
まだ決めていないですけど、このままだと行っちゃいそうですね。

戸田:
その間ずっとAcompanyでインターンしていただいて、勉強を進めながら「やっぱり長らくいたけどAcompanyは良い会社だな」と思って正社員へ進む、という道も...(期待)

牧野:
分野も広いのもあって、可能性に満ちていますね。 いろいろやっていくなかで、逆に自分が「これだ!」と思えるものを決めることが難しそうですね。

戸田:
たしかにそうかもしれないですね。最後にR&D特集回、お決まりの質問です。 今後の人生どうしていきたいか、野望などあったら聞かせてください!

渡邉:
個人的にはノマドワーカーをやっていきたいな、と思っていて。あとは、適当に週3くらいはパソコンで作業して、残りは農業とかして暮らしたいなと思っています。「スローライフ」を送りたいな、というのが人生の野望です。
旅行が好きなので、日本に限らず、世界中を旅行しながら適当に仕事できたらいいな、っていう感じですね。今の暮らしとは真逆なんですけれど。

戸田:
これは牧野さんの期待通り、意外な野望が聞けましたね。笑
たしかに、今の忙しい暮らしぶりからは想像もつかないですね。
私も週3勤務でノマドになりたい〜!

牧野:
僕もスローライフしたいですね。笑


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