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紅葉も見ごろを迎え、行楽シーズン到来ですね。まだまだ外出には心配がありますが、しっかり対策をした上で、おでかけしてみませんか。
本日は、世界遺産・富岡製糸場（群馬県富岡市）の新スポット、国宝「西置繭所」をご紹介します！

―文明開化の幕開けと共に誕生した、絹産業の礎

ところで皆さんは、富岡製糸場がどのような施設かご存知でしょうか。
1872年（明治5年）、日本初の官営模範工場として設立され、日本の近代化と絹産業の発展に大きく貢献した器械製糸工場。この富岡製糸場で生産された生糸は、世界中から「最高級品」と認められ、明治・大正・昭和にかけて115年もの間、生糸を生産し続けました。
なかでも「西置繭所」は、創業当時に建設された2棟の繭倉庫のうちの1棟で、国宝にも指定されています。この歴史ある建造物が、6年にわたる保存整備工事を終え、ついに2020年10月3日、グランドオープンを迎えたのです。

―建築ファン垂涎！ 近現代の建築技術が結集

明治政府が総力を結集して建設した富岡製糸場は、当時、世界最大規模を誇っていました。木骨煉瓦（もっこつれんが）造りという西洋の新しい工法を取り入れつつ、屋根は日本瓦で葺くなど、日本と西洋の建築技術を融合させています。この建造物の実現には、伊藤博文、大隈重信、渋沢栄一らが尽力したそうですよ。
そんな歴史的価値の高い「西置繭所」を保存・活用するために、できる限り現状維持しながら、「ハウス・イン・ハウス」という手法が用いられました。耐震補強のための鉄骨フレームを骨組としてガラスの部屋を設け、ガラス越しに操業時の空間を体感できるような工夫が！　スタイリッシュなガラスの天井は、耐震補強の一部も担っているのだとか。

―音声ガイドアプリで明治～昭和へタイムスリップ！

さあ、それでは館内をじっくり見学といきましょう。1階と2階が見学スペースになっていて、富岡製糸場の歴史や、場内で働き暮らした女性たちの生活、そして生糸づくりの作業（製糸工程）について、当時の歴史資料と共に、分かりやすく展示解説しています。
館内をめぐる際は、ぜひ、音声ガイドアプリのご利用をおススメします。ガイドは２種類あり、メインガイドは、展示資料や建物の必見ポイントなど見どころを人気声優の武内駿輔（たけうち・しゅんすけ）さんがご案内。さらにスペシャルガイドは、浪曲界の若き旗手、玉川太福（たまがわ・だいふく）さんによる創作浪曲を収録！
明治から昭和にかけて大衆娯楽の花形だった浪曲で、２階の漆喰壁（しっくいかべ）の落書きの痕跡や、レンガ積みの様子から紡がれた物語を伝えます。

音声ガイドを聴きながら見て回ると、当時の人たちの息づかいが聞こえてきて、今は動きを止めた工場の活気が蘇ったような感じがします。

10月3日のグランドオープン記念イベントでは、玉川太福さんと曲師・伊丹明さんが浪曲ガイドを生披露し、会場を大いに沸かせました！

ガラス張りのモダンな多目的ホールのステキ空間、そこに玉川さんの美声が響き渡って、それはもう、すごい迫力でした。。！

まだまだ「西置繭所」の魅力をお伝えしたいのですが、本日はここまで。
まずは予習がてら、音声ガイドアプリを無料ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

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アコースティガイド・ジャパン
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―音声ガイドアプリ情報

【メインガイド】
-日本語の案内役を務めるのは声優の武内駿輔さん。
-1階と2階の見どころ（建物、歴史、展示資料など）について、分かりやすく説明します。
-すべてを聞くと35分ほどかかります。
-日本語版、英語版、フランス語版、韓国語版、中国語版あり。

【スペシャルツアー：浪曲ガイド】
-案内役を務めるのは浪曲師の玉川太福さん。
-2階の見どころ（建設や労働のエピソードなど）について、浪曲を交えながら楽しくお伝えします。
-すべてを聞くと30分ほどかかります。
-英語解説付きバージョンあり。

ーダウンロードはこちらから

【注意事項】
・現地（西置繭所）を見学する際、2階を見学するには音声ガイドツアーへの参加（予約制）が必要です。
・館内で利用される際は、イヤホン等をお使い頂けますようお願いいたします。
・アプリは無料ですが、通信料・携帯電話料金は自己負担です。
・お使いの端末OSバージョンによっては、ダウンロードできない場合がございます。