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洗足池近くのカフェ、cafe634で会場形式のワークショップを開催しました。

ワークショップの参加者は小学校低学年から高学年のこども達。

ワークショップの内容は以前より好評を頂いている、受精の仕組み、卵巣・子宮のはたらきと生理、精巣のはたらきと射精、そしてセックスについてのワークショップです。
(詳細は以前のnoteにまとめています:きっかけづくりの性教育

ワークショップ中はこども達にクイズを投げかけながら進行しています。

面白い答えが返ってくることも良くあり、ワークショップの雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。

今回はそんなクイズの中から家庭内で使えそうなものを選びました。

「こどもと性の話をしたいのにきっかけが無い、、」と悩んでいる方にお勧めです。

1. 女性の股に穴はいくつあるでしょう?

答え  3つ

おしっこの出口(尿道口)、赤ちゃんの出口(膣口。月経血の出口、精子が子宮へ入る入り口とも説明できますね。)、うんちの出口(肛門)。

こどもから出る答えで一番多いのは2つ。うんちとおしっこの出口は意識していますが、まだ馴染みのない膣口が数えられていません。

2. 男性の股に穴はいくつあるでしょう?

答え 2つ (尿道口と肛門)

穴の数は答えられやすいのですが、こどもが驚くのは、おしっこと射精の出口が一緒のこと。

大抵「えー!汚いじゃん!」と反応されるので、おしっこは体の中で作られて、出される時は菌もおらず、全く汚くないと説明してます。

一度だけ「じゃあ、おしっこした後に手を洗わなくて良いの?」と聞かれましたが、「おしっこの出口の周りは汚れてるし、マナー的にも洗わないといけないよ」と答えました。

3. 卵子は体の中にいつできるでしょう?

答え お母さんのお腹の中にいるときから。

これはワークショップを後ろから見守っている保護者も知らないことが多く、驚きの声がよく出ています。

こども達からは「13才!」とか「結婚したら!」など色々な答えがでます。

正確には卵子の元になる卵母細胞が母体内にいる時から卵子にはあり(妊娠5ヶ月頃が最も多く、なんと700万個!)、その後数が減り排卵が起こり始める思春期に30万個。実際に排卵されるのはそのうちのたった300個のみとなります。

この質問をする前に、赤ちゃんは精子と卵子が合わさって出来ること、女性の体の中には卵巣と子宮があることをこどもへ説明している方が良いです。

4. 卵子は卵巣の中にいくつあるでしょう?

答え 30万個。

質問3の解説で説明したとおり、そのうち実際に排卵されるのはたったの300個だけ。

5. 精子は体の中にいつできるでしょう?

答え 大体思春期の頃(個人差が大きい)

3の質問をした後にこどもに聞いているので、「赤ちゃんの頃から」と答える子が多いです。

正確には、母体内にいるとき精巣には幹細胞と呼ばれるまだ何になるかきまっていない細胞があり、思春期ごろに精子の元である精母細胞になります。この精母細胞からどんどん精子が作られていきます。

6. 精巣の中に精子はいくつあるでしょう?

答え 10億個

正確には、精巣内で1日に1億個精子が作られ、それが精巣の上についている精巣上体というところに最大10億個貯蔵されると言われています。

ちなみに一回の射精で2000万から4000万個の精子が出るといわれています(個人差が大きいです。また不妊治療の場合の正常値とは異なります。)

いかがでしょうか。性のクイズで家庭内で気軽に性の話ができるかもしれません。


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妻・夫。二人とも医師。子どもに必要な性の知識を楽しく・ポップで・まじめなコンテンツにしてお届けします。 https://acrosstone.jimdofree.com https://www.facebook.com/acrosstone インスタグラム:@acrosstone