1日15分の免疫学(122)自己免疫と移植15
胎盤と免疫抑制について(前回からの続き)
本「胎盤は、栄養素の枯渇により母親のT細胞を抑制しているのかもしれない」
大林「胎盤って栄養たっぷりなイメージあるけど?」
本「母親と胎児の境界の細胞ではインドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼという酵素が高発現していて、これは必須アミノ酸のトリプトファンを枯渇させ、トリプトファン欠乏のT細胞は反応性が低くなる」
大林「ほぉ」
本「妊娠マウスでこの酵素を不活性化すると、アロである胎児は母体から急速に排除された」※allo:非自己
大