皆さま。お疲れ様です。真夏日が続いてますね、、
クーラー嫌いの私ですが、こんなにも早くからクーラーを使うなんてかなりの異常事態です。
そんな最中ですが、オアシスvsフジテックの戦いがようやくひと段落つきましたね。そこでこれまでのオアシスとフジテックの長い戦いの歴史を振り返っていこうと思います。まずは2020年6月総会における攻防をまとめたいと思います。そして次回のnoteで本年2022年6月総会におけるフジテックとオアシスの攻防を見ていきたいと思います。

⭐️オアシスとフジテックの戦い

①2020年5月26日、オアシスがフジテックへ、自己株の保有・償却の決議を取締役会から株主総会へ変更する旨の定款変更議案と、自己株式消却の実施を求める議案の2議案の株主提案を提出。

要旨は以下の通りです。
企業価値向上のための行動ができていないフジテックが自己株の保有・償却に関して取締役会で決定するのは企業価値向上に繋がらないので、株主の意見を仰ぐ株主総会で決議すべきと主張し、その件に関しての定款変更に関する株主提案を提出しました。
加えて現状フジテックは自己株は9.98%も保有しており、それを有効活用できていないため、自己株償却をしその資金を元手に成長投資（M &A等）すべきであるということで、自己株式の償却を求める株主提案を提出しました。

②2020年5月29日、フジテックが株主提案に対する意見書を開示

フジテックの意見は以下の画像の通り。
自己株式の保有・償却は取締役会で決めるべきと主張しています。そうする事で中長期的な経営戦略を踏まえた資本政策等の活用を可能にし、結果的に企業価値向上につながるとの主張でした。

https://www.fujitec.co.jp/common/fjhp/doc/top/document/irnews/5903/株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせ.pdf

③2020年6月9日、ISSがオアシスからの株主提案に賛成推奨をしたことに対する意見書開示

ISS社がオアシスの株主提案に賛成推奨を提出しており、それに対して反芻をしておりますのが以下の画像です。
ISSが企業との対話に応じないという旨の批判を述べた上で、株主の主張ばかり重視した主張であることや、自己株式償却による株主へのデメリットを述べています。

https://www.fujitec.co.jp/common/fjhp/doc/top/document/irnews/5917/200609_議決権行使助言会社ISS%20社による当社第73期定時株主総会議案に対する賛否推奨レポートの発行と当社からの補足説明について.pdf

④2020年6月23日、フジテックの株主総会。株主提案は結果否決に。

結果否決に。ただ賛成率は33%と賛同投資家が多かったことが見受けられます。
また内山氏の反対票も他の取締役より多い点も注目です。

https://www.fujitec.co.jp/common/fjhp/doc/top/document/stockholder/5957/200625臨時報告書.pdf

⑤2020年6月29日、フジテックの2020年度定時株主総会の結果に関するオアシスからの声明を開示

総会後のオアシスの主張。賛成票の獲得への手応えと内山氏の支持低下は良かったと述べています。今後も継続してフジテックに関与すると主張しています。

⭐️まとめと個人的な所感

以上でフジテックとオアシスの2020年総会における攻防を振り返っていきました。結果として株主提案は否決に終わったものの、約33%の賛成を獲得していたことは良い成果だったのではと思います。
ISSの賛成推奨の影響が大いにあると思いますが、そもそも発行済株式数の1割を占める自己株の保有を許容しない投資家も多かったのかもしれませんね。（現状同じ議案提出したら賛成率は上昇する気がします）
また2020年の時点では2022年のような指摘事項は一切ない点も面白いと個人的には思いました。
この2年間で確証得られるような入念な調査し、本年2022年6月総会に同社へ行動を起こしたと思うと、オアシスの調査力と目の付け所の凄さを身に染みて感じます。

今回も皆様のお役立てになれば何よりです。
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また次回のnoteでお会いしましょう！