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舞台「鍵泥棒のメソッド リブート」

時々、自分のルーティーンが効かないことがある。

何故だろう。
これからやる事があるのに、なんだか帰りたくなった。突然。その駅に着いたら。


だから、いつもとは違う過ごし方を選んでみた。

別にもう家に帰っちゃっても良かったんだろうけど、この何とも言えない感覚。

焦燥によるものなのか、甘えからくる怠惰なのか、
正直分からない。でも何だか今日は、その感覚に自分を付き合わせたくなった。そこから逃げたくはなかった。乗り越えてみたかった。

そうしてみる事によって、もしかしたら、これからまたこの感覚に陥った時の為の対処法になるだろうと、そんな期待を込めて。

もし何も変わらないなら帰っちゃおう。
そう思いながら散歩をしていたら、やっぱり芝居のことを考えていた。



芝居には、停滞というのが存在する。
特に舞台には、特にこの悪魔が真隣にいつもいる。

安定と停滞は、
似ている気がする。

その物事を、
肯定的にみるか否定的にみるかの違いで。


人生は絶対に安定した方がいい。
他人の人生を背負っているならば特に。

でも、人生の安定した姿を、エンターテイメントには正直し辛い。と、僕は思ってる。

誰しも、苦労を乗り越えた話は大好きだし、勉強になる。だから自分も頑張ろうと思える。

苦労の先に、エンターテイメントが存在する。
多分、皆、その姿を求めている。
そして、その姿が面白い。

芝居をやっていて、本当に、時々、相手とのやり取りの中で、大海原に旅に出された様なすげー感覚がある。

あの感覚。

何だろう、達成感とはまた違う。
どちらかというと、恐怖と似ている。

あの感覚かも。
マリオカートで、
レインボーロードがあるじゃない?
そこの道と道の間を繋ぐ、星型の銀河道を通った時のグッと押されながらの感覚。
キラキラキラ〜🎵って。

不思議な事に、
その瞬間は、絶対に相手に伝わってる。

多分、僕らがグッと感じる瞬間って、役者さんたちの中にはこのキラキラキラ〜🎵が流れてるんじゃないかなーって思う。

そして流れる時って、何かを乗り越えた瞬間だったりする事が多いんだと思うんだよね。


そんな瞬間を、彼の舞台で感じました。

とても素晴らしかった。

乗り越えたあの瞬間、やっぱり鳥肌がたった。


役者としての、一歩先。
桜井の人間としての一歩先。
桜井自身が感じてる、でも普段は隠してる、やるせ無さ、悔しさ、大きな仕事決まってたのに、、、のあの、自分では消化しきれないかといって誰かにぶつけたとしても腑に落とせない世の中の不条理さ。

その桜井の色々な感情が詰まってる中で、隙間をどうにか潜り抜けて出てきてしまう、あの一言。

周りの空気が、桜井の、
歩の一言で一変するあの瞬間。

僕は銀河道に行ってしまってた。

是非、その瞬間を目にして欲しい。


今日で、東京の千秋楽は今日で終わってしまったけど、次は27日、大阪の森ノ宮ピロティーホールで
2公演ありますので、是非!!!

観て良かった☺️

あっという間過ぎた。

出来ればもう一度観たかったけど、それは叶いそうにないから、僕の分まで、是非🙇‍♂️




最後まで読んでくださって、
ありがとうございました😊


家には帰ってません。
頑張ります🔥


みどりやいずK

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