#4 大田誠師​ [New Album “Philatery” Release Solo Live 〈nock.12〉]

僕は常々つらつら忘れる質で、
モナレコードの木張りのステージに突っ立って、
客席に話す森山や夏央くんの話に耳を傾けていた。
『ああ、そうだったかしら』なんて、当時がぼんやら立ち上がってくる。

ワンマンなんて勿論のこと、
もともとライブすらしていない。
この体制になったのは一年ほど前のこと。

今回の作品を評して、
理一さんは「大田の執念」というフレーズを使っていた。

2012年の夏。
さくさくとリズム隊を録り終え、ギターも鍵盤も順調に重ねていった。
僕も周りも、まさかこんなに季節を重ねる事になろうとは思っていなかった。
そして、この盤は約6年後、今月の7日に日の目を見る事になった訳だ。

3月11日、12時半。
2010年ぶりのレコ発ワンマン。

大きな音でギターを放って、歌うと
心が、こう…千切れそうな感覚がある。
笑いながら、その逆のような表情がある。
僕の人生のほぼ普段は、だらしのない酒飲みなんですが、
それと同等に、唄う僕は妙に僕らしく馴染む。

だぁーっと演奏して、
箱を引けて、昼間からやってる呑み屋を歩き回ってようやく探しあてて、ごくごくとジョッキを干して、揚げ物を平らげた。

無事に、無事に、ライブを終えました。

今年はタコのアルバム〈Phoneme〉の再発。
ライブ音源の発表、年末には新作のレコーディングまでなんとかかんとか漕ぎ着けたい。

今度の土曜の鹿児島でのライブを皮切りに、サポートメンバーとの全国ツアーも細々と始まる。
※詳細は芥hpにて

今年はごいごいやいやいやんやん動きますので、みなさんどうぞご贔屓に。

Photos by 玲央

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