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日本の建築業界の現状と今後の見通し

現在日本の建築労働者は、
1997年の685万人をピークに2000年代にかけて減少が続き、
2010年以降は約500万人で推移しています。
他方、建築工事の動向をみると、
1990年代前半をピークに2000年代は減少が続き、
2010年代に入って増加に転じています。

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また、数年前の東京オリンピック関連の建築ラッシュで
一部ではかつてのバブル期を彷彿させるほど活況を呈していましたが
こうしたなか、この業界において経営上の問題となっているのが
深刻な人手不足です。
それは従来から言われていたこの業界の特徴である 
”3K”と呼ばれる【汚い、危険、キツイ】という
職場環境にあります。

労働者

昨今の若者がこの業界に魅力を感じないのも
そうしたことが一つの要因だと思われます。
また他の業界と比べて給与が低いことも若者が敬遠する要因です。
その結果、建築現場において「労働者の高齢化」が進み、
熟練労働者が少なくなり、技術の継承が難しくなっています。

政府は、人材確保策として高齢者の活用と外国人労働者の積極的な活用を考えているようですが、もうひとつ成果が出ていないのが実情です。

今後は戦後生まれが80代に突入し、団塊世代が75才以上になる2025年を境目に労働人口の大幅な減少と外国人労働者(単純労働)の増加で国力の低下が懸念されています。

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