見出し画像

今日から始める「投資競馬」のキホン

初めまして。今回から、投資競馬についての記事を書いていきたいと思います。私自身は、オンラインポーカー、スロットとギャンブルの世界で、勝ち組としてある程度の成績を残してきたという過去がありますが、現在ではどちらも引退済みです。

オンラインポーカーは、大学時代の時間がある時にハマってやっていました。稼いだ額は数万円程度ですが、社会人になって引退。スロットは、ほとんどプロとして活動していて月に30万~40万ほど稼いでいたのですが、本職の会社への通勤状況と、タバコの煙まみれながらひたすら台を叩き続けるという「労働」に耐えきれずに引退しました。
そして、今度は競馬の攻略を開始しました。現在では、回収率がプラスになるレベルの研究が済みましたので、投資競馬についての話を書いていきます。話のベースは、現代競馬理論と統計データになります。

まずは、投資競馬の理論・考え方の基礎についての説明をします。基本中の基本ですが、これは競馬を攻略する上での大前提となることですから、攻略しようと考えている人は、しっかりと理解して欲しい記事です。少しは競馬のことを知っている程度の初心者が読めるように、基本中の基本から書きます。

今までに競馬をやってきた経験がある方は、自分自身の考え方にあまり固執せず、頭をほぐして読んでください。もし万が一にでも、基本的なところから考え方がズレてると、回収率に大幅に悪い影響を与えます。

さて、いきなりですが、おそらく競馬をやってる人の95%程度は負け組で、残りの5%程度が勝ち組です。実は、ギャンブル関連では、比率に多少の違いはあれど、ほとんどがこのような形で一部の人間しか勝つことができません。私が以前攻略していたスロットにおいても、勝ち組は全体の10%程度であると言われていました。

では、何故ほとんどの人が負けるのか?1つはJRAに問題があります。「控除率(テラ銭)」ですね。JRAが平均で25%ものテラ銭を取るため、普通に馬券を買っているだけでは、回収率は75%に近づいていきます。
しかし、これは全員が同じ条件ですので、勝つ人と負ける人との決定的な「差」にはなりません。

では、何故勝つ人と負ける人がくっきりと分かれてしまうのか?実は、この答えはシンプルです。多くの人が「マイナス期待値」の馬券を買い続けているからです。逆に、勝っている人は「プラス期待値」の馬券を買っています。当たり前のバカみたいな話ですよね?

「なんだよ、そんなことはわかってるよ。それができないから苦労してるんだよ。」という声が聞こえてきそうです。ですが、この「期待値」で全てが説明がつきます。問題は、馬券の期待値を如何にして判断するのか?ということです。では、競馬における「期待値」とはどのようにして求めるのでしょうか?ご存知の方も多いと思いますが、

「期待値」=勝率×オッズ

ですね。ここまでは、誰でも知っていることだと思います。しかし、"知っている"ことと、"できる"ことは別です。何故なら、多くの人が知っていてもできないからこそ、長期的に競馬で負けているわけです。

簡単な例題を出してみます。あなたは、極秘の裏情報で競争馬の実際の勝率を知ることができたと仮定します。
Aの馬は50%、Bの馬は30%、Cの馬は20%の勝率だとします。
ついたオッズがAの馬1.5倍、Bの馬3倍、Cの馬6倍でした。
どの馬を買うべきでしょうか?

もちろん、Cの馬ですね。20%の勝率で6倍のオッズがついていれば、20×6=120%の回収率が見込めます。
投資競馬というのは、超簡単に言ってしまえば、このようなCの馬を見つけ出して、それに投資し続けることです。しかし、現実はそう簡単ではありません。
何故か?実際には、馬の正確な勝率なんて誰にもわからないからです。しかし正確な勝率はわかりませんが、人々の予想が集まるとある程度は正確な予想になります。それが、馬の人気です。では、人気別の勝率を見てみましょう。

画像1

2012年~2017年3月までのデータ 総サンプル数:251361
1番人気の勝率(=1着になる確率)は31.80%、複勝率(=3着以内に入る確率)は63.50%です。これをどう感じるかは人のよって違うと思いますが、私が研究した上での感想は、「かなりの精度で馬の強さを予想できている」です。凄い数字だと思います。

競馬の予想をするには、馬自体の能力、血統による適性、ラップ、調教、パドックでの気配等の様々なファクターがあり、それらが全て総合的に「人気」に反映されます。もちろん、馬券を買う全ての人間が予想する能力を持っているわけではなく、業界で馬を見る「プロ」の意見に大きく影響されてはいます。
大筋において人気というのは馬の強さを表していると考えても間違いではありません。何故なら、人々は「勝ちそうな馬の馬券を買いたい」という心理が働いているからです。これは自然な心理傾向だと思います。

しかし、これほど人々の予想が正確でも、回収率は1番人気で単勝回収率77%、複勝回収率83%しかありません。これほどまでに正確な予想をしたとしても、到底回収率100%には届かないのです。
では、「人々の予想をさらに上回った精度で予想すればいいじゃないか」という発想が出てきます。しかし、それは無理なのです。歴史が証明しています。

1番人気の平均オッズは2.7倍ですから、的中率40%にできればプラス期待値です。31.80%から8%ほど、人々の予想精度を上回らなければいけないということです。競馬を長年やっている人や、データを見ている人にはその数字がいかに無理ゲーであるかがわかると思います。この記事を読んだ方は、その発想では競馬に勝つことは無理であると認識してください。
競馬をよく知るプロ達が本気で研究したとしても、おそらく精度の上積みは2~3%程度でしょう。

では、ここで期待値について思い出してください。期待値=勝率×オッズ。細かい話をすると全ての言葉の前に「平均」と入るのですが、今回はわかりやすく勝率×オッズで考えます。
今までは、いかに勝ち馬の予想をする精度を上げるかという発想で考えてきました。しかし、期待値競馬をするには勝率だけでは不十分なのです。そう、「オッズ」に対する評価基準が必要なのです。
スピード指数も、血統も、ラップも、パドックも、基本的には勝ち馬予想に使われてきたので、勝率の評価基準でしかなかったのです。オッズに対しての多くの人々の認識は非常に曖昧なものです。つまり、評価基準を持っていないのです。
それが、95%の負けている人の原因です。勝ち馬予想しかしていないために、期待値のスタート地点にすら立っていないのです。

※重要
では、オッズに対する評価基準というのは、どうやって求めるのでしょうか?曖昧な認識で「これくらいのオッズなら美味しい」と感覚的な判断では、話になりません。そこで「統計」です。
オッズを決めるのは人々の心理傾向が大きく影響します。先ほど言った「勝ちそうな馬の馬券を買いたい」という心理の他にも、人々が好きなファクター、嫌いなファクター、認識していないファクター等たくさんあります。それらを個別に勝率と回収率を見比べて、統計的にオッズへどのように影響を与えるかを見定めていくことです。

今回は、基本の話ですのであまり突っ込んだ話はしませんが、ひとつのマイナスファクターをご紹介します。そのファクターは、「藤田菜七子」というファクターです。競馬をやってる人であれば御存知、現在のJRA唯一の女性ジョッキーです。当然、ファンも多く、藤田菜七子騎手を応援するためにおじさん達が馬券を買うのって容易に想像できませんか?(笑)
しかし、藤田菜七子騎手は騎手としての実力はまだまだです。2年目ですから当然かもしれませんが、「実力がないのに馬券が売れる」という状況です。つまり、馬の勝率に対して馬券が過剰に売れすぎて、過大評価されることになります。実際に藤田菜七子騎手の現在までのデータをみてみましょう。

画像2

342回の騎乗機会で、勝利数が僅か7回で率2%です。単勝の回収率が22%、複勝回収率が29%と驚くほど低い回収率になっています。「馬券は人気投票」というのは、こういう形でもあらわれているということです。逆に考えると、藤田菜七子騎手が騎乗しているレースでの、他の馬の全体の期待値は底上げされているとも言えます。以前にハルウララという馬が走るレースで起こった現象と同じですね。
ちなみに、つい最近(2017/3/20現在)藤田菜七子騎手が初めて京都競馬場に来た時のレースでも同じようなオッズの傾向が出ていました(笑)
(ちなみにハルウララとは、1回も勝つことができず連敗し続けてるにも関わらず、健気に走り続ける姿をファンが応援して、馬券が売れたアイドルホース。現在は引退済み。)

しかし、藤田菜七子騎手はまだ若く、2年目でだんだんレースを覚えていけば成長することも見込めます。それでも人気がありすぎるので、藤田菜七子騎手が人気以上の活躍をするのはなかなか難しいと思いますが、現在は大幅マイナスファクターでも、成長してややマイナスファクターになったりと、ファクターの性質は変動することも覚えておいてください。


では、実際のデータをみていく上で、期待値競馬をするためには、勝率とオッズの両方をみていく必要があります。その際に、注目してみるポイントは「人々の心理傾向」と「実際の勝率」です。人々が嫌う条件であるのに、実際には高い勝率を残すファクターがあれば、それは大幅に期待値の高いファクターです。簡易的に図にしてみました。

画像3

「好む」と書きましたが、人々は基本的に勝つ馬を買いたがるという心理傾向があるので、勝ちにつながるファクターであれば、ほとんどが好むに分類されます。ここでわかる大事なことは、どれだけ勝率に関与する精度の高いファクターであっても、人々がそれを認識してオッズに反映されていれば、回収率は平均値にしかならないということです。

人々があまり気にしないファクターであるのに、勝率が高いファクターは、プラスファクターとなります。人々が嫌うファクターなのに勝率が高いと驚くほど高い回収率になりますが、こちらはほとんどありません。そんな美味しい話は、すぐに人々も気付いて食いつぶして平均値に近づくからです。では、具体的にどのようなファクターがどのようなデータを示しているかを一つだけご紹介します。

そのファクターとは、「馬番の奇遇」です。これは、人々があまり気にしないけど勝率に差が出ているファクターに分類されます。2012年~2017年3月までのデータがこちらです。

画像4

このように、一見あまりレースに関係なさそうな馬番の奇遇数というファクターでも、勝率、回収率に影響が出ています。このデータから、偶数馬のほうが勝率的にも有利で、回収率も高く出ていることがわかります。理由としては、奇数番の馬が先にゲートに入って待たされることにあると考えられます。サラブレッドはデリケートですので、待たされることでイライラしたりするとレースに影響があるのでしょう。これは、人々があまり気にしないファクターですので、当然レース予想に取り入れた人間のほうが得をします。しかし、このファクターだけで回収率100%超えるというのは無理な話ですから、他のファクターと組み合わせて使う必要があります。

このように、「人々の心理傾向」と「実際の勝率」をファクター別に丁寧に見定めていくことで、回収率がプラスに働くファクターとマイナスに働くファクターを抽出していきます。

期待値=勝率×オッズ という基本的な考え方を基にデータを見ていくだけで、これまでの競馬観が一変することもあるでしょう。この記事では、その基本的な考え方について書かせていただきました。今後は、その具体的なアプローチ方法や、馬券の種類の話など、競馬は攻略するべきことがたくさんありますので、それらのご紹介をしていきます。

最後に、その統計データを分析できるツールとしてTARGET frontier JVというソフトをご紹介しておきます。データラボに月額でお金を払う必要はありますが、それくらいの投資を惜しむ人間は、そもそも投資競馬に向いていないでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。よろしければ、コメントでどのような事を知りたいか、どのような記事を求めているか教えてください。良質なコンテンツを作成するために、ご意見ご感想をフィードバックしていただけるとありがたいです。


競馬を攻略する方法を書くモチベを保つの非常にムツカシイ