AD HOT 40 Ver.2023.05 (10 - 1)

2023年5月に特にハマった40曲をカウントダウン形式で紹介します。
ここでは10位から1位を紹介。



No.10:Bring The Heat / Leftwing : Kody & Hayley May

ロンドンのプロデューサーデュオ・Leftwing:Kodyがロンドンのシンガー・Hayley Mayを迎えて5月5日にリリースした1曲です。
気持ちいいほど爽やかなピアノハウスサウンドになっており、これから訪れる夏にぴったりな1曲です。
この手のハウスナンバーはExtended Ver.で聴くとより良さが感じられます。



No.9:Say It Now / Grafix feat. Lenn

ドラムンベースプロデューサー・Grafixが4月28日にリリースしたナンバーです。
Grafixの曲としては珍しくエモーショナルな1曲ですが、本人はリリース前に「Next single is my favourite track ive written」とツイートしており、本人にとって思い入れの深い1曲なのでしょう。
また、Grafixとしては初となるSleepless Music(Wilkinsonのレーベル)からのリリース作でもあります。今後の作風にも影響してくるのでしょうか。



No.8:Never Goes Away / Claire Rosinkranz

インディーシーンでは以前から注目されていたアメリカのシンガー・Claire Rosinkranzが3月10日にリリースした1曲です。
J-WAVEにおいて5月度SONAR TRAXに選出されたことで耳馴染みという方もいらっしゃることかもしれません。
優しい歌声、曲調とは裏腹に、歌詞はなかなか攻めた1曲であり、気になる方はぜひ検索してみるといいでしょう。



No.7:Cupid (Twin Ver.) / FIFTY FIFTY

2023年の世界的ヒットナンバーであるため、とりわけ解説する必要も感じませんが、特筆すべきなのはFIFTY FIFTYのヒットまでの道のりでしょう。
FIFTY FIFTYの所属事務所は決して大手ではなく、CDリリース資金が不足するほどの中小事務所であったため、社長は私財を投げ売り、マネジメント部長は愛車を売り払うなど、スタッフの苦労によって資金を調達し、一方メンバーもバイト代を貯め込むなど、相当な苦労を経験しています。そんな中で「Cupid」の特大ヒットにより、一気に映画『Barbie』のサントラに参加するほどのビッグネームになり、「これがアメリカンドリーム(古い言い方)の体現なのかもしれない」としみじみ感じました。



No.6:Shelter / Indigo Eyes, Lily Ward

美メロ系のダンスナンバーを得意とするロンドンのプロデューサー・Indigo Eyesが5月3日にリリースした1曲です。
若干UKガラージテイストを感じる美メロにLily Wardのボーカルがマッチした聴き心地の良い1曲です。



No.5:Brother / No Rome

マニラ出身、ロンドンを拠点に活動するDirty Hit所属のアーティスト・No Romeが5月24日にリリースしたナンバーです。
No Rome特有のエクスペリメンタルなベッドルームR&Bが堪能できる1曲であり、「これぞNo Rome」と感じる納得の1曲です。
しれっとsaluteの新譜に参加したり、ここのところリリースが活発なNo Romeですが、7月28日に新たなミックステープ『Blueboy Must Die』のリリースを予定しており、こちらも楽しみなところです。



No.4:Far / SZA

SZAのアルバム『SOS』から、今更ながらもう1曲チョイスしました。
アルバム自体のリリースは冬でしたが、サウンド面では夏に聴くとしっとり感じられる曲が多く、「Far」も個人的にはそのように感じる1曲です。
今のところSZAを超えるいい声を持つ女性R&Bシンガーが見つからず、ぜひ教えていただきたいくらいです。



No.3:Waiting / Sub Focus, Pola & Bryson feat. Kelli-Leigh

Sub Focusが5月12日にリリースしたソロ10年ぶりのアルバム『Evolve』からの1曲です。
アルバム自体は捨て曲がない最高の1枚であり、どの曲もいいのですが、個人的にオススメしたいのは「Waiting」という1曲です。
この曲ではPola & Brysonとコラボしているのですが、イントロから感じるSub Focus特有の澄んだ雰囲気と、サビでのPola & Brysonテイストのサウンドが共存しており、これこそコラボの醍醐味だな、と感じました。多分Sub Focusソロならこんな曲は作っていないと思います。


No.2:Dancing is Healing / Rudimental, Charlotte Plank, Vibe Chemistry

いつの間にか3人組になったドラムンベースバンド・Rudimentalが4月21日にリリースしたナンバーです。
今作でコラボしているのは、NME誌が選出する注目のニューカマー「The NME 100」の2023年版に選出されたシンガー・プロデューサーのCharlotte Plank、そしてドラムンベースデュオのVibe Chemistryです。
一般的なドラムンベースよりはスローなBPMですが、クセになるビートとCharlotte Plankの澄んだボーカルがたまらない1曲です。
本国UKではRudimentalとして久しぶりに好調なチャートアクションを見せており、6月に突入するとついにトップ10入りを果たしました。どこまでヒットすることでしょうか。



No.1:Feels Like My Hands Are On Fire / salute

No Romeも参加したsaluteの最新EP『Shield』からの1曲です。
その中から、多幸感満載のサウンドが特徴的な「Feels Like My Hands Are On Fire」という1曲を5月のHOT 40ではNo.1に選出しました。
この曲はThe 1975のメンバーであるGeorge Danielがプロデュースに参加しており、そのおかげか、耳鳴りの良い抜群のサウンドプロダクションとなっています。
今のUKガラージシーンで最注目のプロデューサーと言っても過言ではないsaluteですが、7月には初の来日公演が予定されているということで、こちらも要注目です。



以上紹介した40曲について、こちらのプレイリストからもぜひ。


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