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Pale Wavesまとめ:雑記 2022/11/22

前置き


今日も今日とてTwitterを眺めていたら、Pale Wavesが日本時間21時からBBC Radio 1の「Radio 1’s Live Lounge」に出演するという情報が目に留まり、即BBC Soundsを開いてリアタイしていた、そんな火曜夜。
Pale Wavesについては、存在こそ以前から存じていたものの、いつになくハマったのが今年の夏だったということもあってここでまとめてみようかと思った次第である。

Pale Wavesとは

簡単に紹介していくと、Pale Wavesは英国・マンチェスター出身の4人組バンドであり、フロントマンを務めるボーカル・Heather Baron-Gracie, ドラムのCiara Doran, リードギターのHugo Silvani, およびベースのCharlie Woodから構成される。
所属先はThe 1975やbeabadoobee, Rina Sawayamaなどの所属先である英インディーズレーベル・Dirty Hitである。
これまでに3枚のアルバムをリリースしており、以下で順に紹介する。

アルバム紹介

1st:『My Mind Makes Noises』

2018年9月にリリースされた1stアルバムは、レーベルメイトでもあるThe 1975からGeorge DanielおよびMatty Healyがプロデュースを担当しており、全体的にThe 1975に近いインディーシンセポップ調のアルバムに仕上がっている。ボーカル・Heatherが自身の音楽ルーツとしてThe Cure, Madonna, Princeを挙げており、1980年代のシンセポップからの影響が直接的に反映された1枚であるとも捉えられる。
日本では収録曲のうち「Eighteen」が2018年10月7日付の「ZIP HOT 100」(ZIP-FM) で首位を獲得しており、初期から日本でもそれなりの知名度を獲得していたと思われる。

2nd:『Who Am I?』

1stアルバムとは打って変わり、全体的にどこか1990年代から2000年代初期のSSWやポップロックのテイストが感じられる1枚。今作からは、ニュージーランドのプロデューサー・Sam de Jongとの共作が多くなったのも特徴的である。
1stからの急激な方向転換であったが、多くのメディアからは概ね好評的なレビューが届いた。

3rd:『Unwanted』

そんな中で今年8月にリリースされた3rdアルバムでは、2ndでの路線から進行し、圧倒的にパワフルなサウンドのパンクロック路線へと進化を遂げた。The 1975のプロデュースのもとでインディー路線でデビューしたPale Wavesであったが、HeatherはというとAll Time Lowとのコラボナンバー「PMA」をきっかけにアメリカ産のポップパンクからの影響を受けていたという。

この「PMA」をはじめとしてAll Time Lowの作品に携わっているプロデューサーがZakk Cerviniであり、近年ではWILLOWやYUNGBLUD, Bring Me The Horizonのプロデュースも手掛けるポップパンク界隈の重要人物である。Heatherは「PMA」でのコラボ時に3rdアルバムのプロデューサーにZakkを迎えることを決め、アルバム単位でパンクロック路線への転換を決めていたようである。

なお3rdアルバム『Unwanted』については、以下のリンクに示したインタビューが非常によくまとまっている。また、背景事項については、アルバムの日本限定版において粉川しの氏がライナーノーツを手掛けており、このライナーノーツに目を通すためにアルバムを購入する価値があるようにも感じる。

総括

過去3作のアルバムで全く異なる個性を発揮しているPale Wavesであるが、これもバンドメンバーのバックボーンにある音楽性がうまく組み合わさった結果であり、今後ともPale Wavesの活躍から目が離せないのは言うまでもない。
強いて言うなら、どこかのタイミングでライブに足を運びたい。


(追記)
冒頭に記した「Radio 1's Live Lounge」については以下のリンクからアーカイブ聴取が可能である。

なお放送内ではライブの他にインタビューが行われており、『Unwanted』に纏わる話から先日の日本ツアーの感想までHeatherが答えており、日本のファンとしても気になる要素が満載であったのでここに共有する。

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