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舞台『笑わせんな』@本多劇場

本多劇場 何年ぶり??
昔、何を観たかはぜんっぜん覚えていないし、沿線に住んでいた遠い昔とは街も大きく様変わりしている。

そんな本多劇場に連れてきてくれたのは 匿名劇壇の福谷圭祐氏の脚本と 独立したばかりの 浜中文一。
我が愛しのAぇ! groupの 舞台バラエティ THE GREATEST SHOW-NEN で、難解な作品『大暴力』を見せてくれた福谷氏。 正直、イヤミス的な脚本でしたが、視聴者からの全ての質問に全部応える姿勢は、脚本のえげつなさとはかけ離れていた。
それを古巣を去ったばかりの浜中文一で観る 舞台『笑わせんな』

美容室が舞台。
美容師なのにハサミを持つと手が震える藤原(浜中)と客やオーナーとのやりとりでたっぷり ”笑わされて” から、本題に入っていく。
性的欲求を「くすぐり、くすぐられる」という形でオモテで扱い、相手との合意というもののあいまいさ難しさ、ルールというものの無力さ無能さが描かれる。
契約、つまり言葉で表すことができる整った合意では満たされぬ気持ちとか、破られてしまうと無力でしかないルールをつきつけられるのだが、それが「くすぐり、くすぐられる」という色付けで 楽しく観ていられる。
でも、ほんまは、しんどいんやで?しんどいやろ? という優しさと、
で、どうすんだよ??というブラックな現実とで締められる。

他者に自分の意図を寸分違わず伝えるということは難しいし
自分の気持ちを誤魔化さずに生きることも難しいよなぁ………

ただ、そこを逆手にとって積極的に他者を貶め傷つけるのは クズ、だよね。

公式サイト https://mmj-pro.co.jp/warawasenna/


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