"0番地" 幻灯劇場 ~ #関西演劇祭 in Tokyo

グレショー "鬱憤" の歌・音・時間軸の広がりが あまりにも瑞々しかったので 見に行った小劇場 in 新宿。
もうひとつの興味は 0番地 というダイレクトなタイトル。
検索すると 九条のあそこやん。
0番地と呼ぶことまでは知らなかったけれど、今でも部落の項目は関西義務教育に含まれていて、誰でも知ってて、でもこうしてタイトルにしてしまえるところまで来た? 若い人たちにとってどういうもの?という興味。

幕が開くと、恋人が被差別集団に属するものであることを知る場面から始まる。音と振り付けと映像的な光の使い方。
コンビニ、ファッションにおける文化盗用、島唄を想起する歌曲、などのモチーフが 限定的ではなく普遍的に存在しちゃう "差別"を提示する。
だが、社会的に広げるというより、個々の登場人物の体感・感情が伝わってくる。

幻灯劇場のサイトで予習はしていったんだけど、繋がりがわかりにくいところも。おばあちゃんの部屋、万引き少女の役割、そもそもの人物相関図。
90分で 生バンドで見るとまた違うのでしょうね。

時間を経た贈り物という軸は "鬱憤"と共通するか。
理解できなかったり、傷つけたりしても、忘れないでいる。いつか解決法を見つけたり、理解したり、償ったりすることができるかもしれない。
短期的に 「結果」を求める風潮へのアンチテーゼとも感じる。

みなさん、声が素晴らしく、もちろん歌も音楽も密度濃く堪能しました。
再会できますように….

演劇祭ということで 3人ゲスト評論家さん(?)がいらしてて、野上しょうこさん、松竹の映像プロデューサー石塚さん、劇団新感線 などもプロデュースしているヴィレッジという会社の方。
ごめんなさい演劇不案内でお名前が明確でなく失礼します。
次のステップを感じさせてくれるコメントが並びました。
映画、おもしろそう!

<<追記>>
幻灯劇場の前に かのうとおっさん という団体が "幸子、悪口は悪い顔で言うものよ” という 演目を上演。
3人の女性の25歳 35歳 45歳 を それぞれ二人ずつが演じる。
ガールズトークもので 上演後のコメントでは 映画 "Everyday Everything All at Once" が引用されていたが、"ブラッシュアップ・ライフ"っぽさを感じた。
ひとつ謎だったのが、喜連瓜破や平野という地名が飛び出すのにイントネーションが東。西のイントネーションて演劇では NG なのかしら?


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