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賃貸のお部屋探しは5月がおすすめという話

こんにちは。
4月も下旬になり、もうすぐ5月という時期になってきましたね。
5月に向けて何か記事を書きたいと思ったこの頃です。

5月というテーマで何か書くことがあるかな…。

そうだ引越しについて書こうと思いつきました。
宅建に合格しており、不動産会社で賃貸営業経験もある私が「5月は賃貸のお部屋探し」がおすすめだよという記事をつらつらと書きたいと思います。

引越しを考えている方はもちろんのこと、賃貸営業1年目の方など不動産営業に関わる方も読んで為になるような記事ですので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

さて、5月に賃貸の引越しがおすすめなんて聞いたこと無いぞと思った方もいるかもしれません。確かにおっしゃる通りで、賃貸では2月下旬から3月にかけてが繁忙期で、この時期に入退去する方が多いです。年度の変わり目ということで、退去する方も多く、多くの部屋が世の中に出回るのは3月です。

「じゃあ、3月がおすすめじゃないの?部屋の選択肢が多い方が良いに決まってるじゃん!5月にある部屋は売れ残りじゃないの?」と思われたかもしれません。その考えも一理あるのですが、3月よりも5月が引越しにおすすめだと私は考えます。その理由は4つありますので順番に解説していきたいと思います。

①3月下旬退去物件が見学できるのは4月下旬~5月ごろ

1つ目は3月下旬退去の物件が見学可能時期についてです。
見出しにも書いた通り3月下旬退去物件が見学できるようになるのは、4月下旬~5月ごろになります。上記について、退去が多い時期と退去から物件が見学可能になるまでの流れの2つから解説したいと思います。

退去時期について

退去が多い時期については3月であると導入の部分で書きました。その3月の中でも特に退去が多い日は何日か分かりますでしょうか?

正解は3月31日です。

3月31日である理由は2つあります。
1つ目は転勤の日付です。お勤めをされている方は分かると思いますが、3月31日までは前の部署、4月1日からが新しい部署に変わるということが一般的です。上記の場合で、さらに勤務地が変わる転勤の場合、3月31日までは帰る場所を確保しておきたいという方が一定数います。

家具は新しい住所に移したけど、3月中は寝袋だけ持って前の住所の部屋にいるという方もいます。

出勤場所が変わるまではぎりぎりまで前の部屋を確保する方が多いので3月31日退去が多くなるのです。また、ぎりぎりまでと言う考えの方が多いので3月下旬が退去のピークとなります。

2つ目は、賃貸契約が退去月は日割り計算をしないというかたちで結ばれてることが多いという点です。もし現在、賃貸物件に住まわれていて契約書を見ることができる方は、見てみてください。多くの契約書で退去月は日割り計算をしないという文言になっているかと思います。
退去月は日割り計算をしないとはどういう意味かというと、退去する月は何日に退去しても1か月分丸々の賃料を貰いますよという契約です。このような契約になっているので、1か月の賃料を払うのであればぎりぎりまで住み続けるという方が多くなります。そのため3月31日に退去する方が多くなるのです。

退去から見学可能になるまでの流れ

続いて退去から物件が見学できるまでの流れを解説します。
①退去日には退去立ち会いをして、修繕箇所を確認します。
②オーナーへ修繕箇所を説明して、了承を得ます。
③修繕依頼を修繕業者へ発注します。
④修繕します。
⑤修繕が完了するとオーナーへ報告します。
⑥修繕後の状態を撮影してwebサイトへ見学可の情報を更新します。
上記の手順で見学が可能になります。(部屋の状態によって手順は変わります)

このような多くの作業があり、入居可能となるのです。およそ2週間~1か月程度です。

もし、3月31日に退去して1か月程度修繕がかかったら見学可能になる時期はいつでしょう?

そう。5月になるのです。

賃貸物件を見学無しで決める方は少ないかと思いますので、見学可能になる5月にお部屋探しをするのが良いと考えます。

②ライバルが少ない

ライバルというのは賃貸物件を探す人ということです。
4月で新入生・新社会人・転勤の方の引越しが終わりますので、5月は引越しをする方が少ない時期になります。ライバルが少なければ、ゆっくりと物件を探すことが出来ます。
3月の繁忙期ですと、昨日あった物件が今日は無いということも多々あるのですが、5月はその可能性が少ないです。
また、賃貸物件を探す人が少ないということは、不動産会社の来店予約も取りやすくなります。自分の合った時間で部屋の見学が可能になります。1日で複数の不動産会社をはしごすることも体力があれば可能です。

5月のライバルの少ない時期に、自分の都合の良い時間でゆっくりとお部屋探しをすることができるのです。

③オーナーが空室を無くそうと必死

5月は、前述したように引越しを必ずしなければいけないという人が少ない時期になります。そのため、オーナーも焦ってきます。3月の一番のかき入れ時を逃してしまったという焦りもあるかと思います。また、空室ということは賃料が入らないということになるので、金銭的にも焦ってきます。

上記の焦りから、良い部屋が相場より低い賃料で募集されることがあります。オーナーからしても次の繁忙期まで空室にしておくよりは、少し安い賃料でも借りてほしいとなることもあるのです。掘り出し部屋が見つかるかもしれませんので、5月はおすすめです。

また、場合によってはオーナーが賃料の交渉に応じてくれたり、入居条件を緩和してくれたりすることもあります。これは引く手数多の3月には見られないことかと思いますので、5月の引越しはチャンスなのです。

※必ず交渉できるというわけではありません。交渉に応じないオーナーも多くいます。また、交渉してくるような人に部屋を貸したくないというオーナーも一定数います。無理な要求はかえって自分の首を絞めますので、常識の範囲内での交渉をおすすめします。(交渉できたらラッキーくらいのイメージです。)

④営業マン(レディー)の時間に余裕が出てくる

5月は繁忙期を過ぎて落ち着く時期になるので不動産会社の営業マン(レディー)に余裕が出てきます。3月ですと1日3組の案内をするということもザラにあります。すると1組に対応できる時間は2時間ほどとなり、部屋案内も3部屋が限度になります。
営業が同時に抱えている契約件数は、3月だけで20~30件ほどになっている場合もあるかと思います(私がそうでした。)すると契約書作成や重要事項説明、鍵渡し準備などなど今ある契約業務に追われて、新規案内の準備に時間を割けないことも多くあります。
一方、5月であれば1組に多くの時間を割くことができるので、事前に条件を聞いて、物件のリサーチをして、当日も3時間以上案内をすることも可能でしょう。

また、営業は月単位でノルマが課せられていることが多いです。少ないお客様から契約を取らないといけないので、真摯に対応してくれるかと思います。不動産会社は5月のゴールデンウィークが休みであることがほとんどです。少ない出勤日数でノルマを達成しないといけないので、1組の案内の丁寧さが格段に良いかと思います。

契約中も融通を利かすことが可能です。
賃貸物件を契約するには、宅地建物取引士による重要事項説明を受けなければなりません。しかし、営業が全て宅地建物取引士というわけではありません。宅建試験は合格率17%ほどの国家資格となります。さらに年1回のみの試験になりますので、保有している方が店舗によっては1人のみという場合もあります。そのため3月であれば、不動産会社から指定された日に説明を受けるということもあります。しかし、重要事項説明の時間も5月であれば融通が利くかと思います。

このような差があるので5月がおすすめであると考えます。

これら4つの理由から賃貸の引越しは5月がおすすめと考えました。いかがだったでしょうか。宅建士や賃貸営業経験を踏まえて、様々な角度から5月のお部屋探しについて書いてみました。皆様の参考になれば幸いです。

以上、【宅建士解説】賃貸のお部屋探しは5月がおすすめという話でした。ありがとうございました。

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