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ADAKENのほぼ1000文字ジャーナル

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飲み屋のネタ話視点で気になった話題をちょこちょこ書いてます。
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記事一覧

テレビって本当にオワコン?

「テレビはオワコン」「テレビは10年後に消滅する」などなど、もう20年くらい前から聞かされている気がする。で、きのうもこんな記事を読んだ。 確かに、「楽しくなければテレビじゃない」などとキャッチコピーが踊った頃のテレビはめちゃくちゃ面白かった。というか、夜、家にいてやることといえばテレビを見るか、手元のおもちゃで遊ぶか、漫画を読むか(たまは勉強するか)、くらいしか選択肢はなかった。 そのうち、ファミコンが出現し、携帯ゲーム機が登場し、PCが現れ、インターネットが幅を利かせ

「世界三大〇〇」でニューノーマル飲み会ライフを遊べ!

コロナ禍になって以降、大人数で飲み会をやるとこがなくなった。飲まないわけじゃなく、むしろ週に5回は飲んでいる。外飲みはそのうち3回程度だが、だいたい1人か2人、多くて3人までだ。コロナ禍だからと意識しているからでもないが、少人数で飲んだほうが濃い話ができて楽しいのが主な理由だ。 で、一番一緒に飲む確率が高いのがきんちゃんなのだが、まあとにかく濃い話とはいえ、80%はバカバカしいことだ。くだらないのではなくバカバカしい、この違いは小さいようで大きい。くだらないことは後々も役に

ここ10年続く総理にまつわる歴史的異変を見つけてしまった件。

我が国の総理大臣はまもなく、安倍晋三からかなり高い確率で菅義偉に代替わりする。で、「ハッ!」と気づいた。「あべ」から「すが」、二人とも2音だ。日本人の名字に2文字というのはもちろんそんなに珍しくないが、3音に比べると遥かに少ないのが事実だ。 しかももっと驚いたのは、「あべ」の前は「のだ」であり、もう忘れてるかもしれないがその前は「かん」だった。「かん」は1.5音とも言えるが、ひらがなにするとどれも2文字だ。ひらがな2文字の総理大臣が4人も続くことになるとは、歴史的珍事に違い

さいたま市民がセブンイレブンのビャンビャン麺を買いにわざわざGOTO東京したくなる理由。

セブンイレブンが先週から、ビャンビャン麺を東京全域で発売を開始し、ちょっとした話題になっている。実は自分もドハマリしている麺類のニューウェーブである。この不思議な麺料理の魅力とは何か、体験記風にまとめてみた。 ビャンビャン麺とは何か 自分がこのビャンビャン麺の存在を認識したのは、6月中旬。毎朝の日課であるテレビ朝日の「じゅん散歩」で取り上げられたのがきっかけだった。そこで紹介されていたのはやたらと画数の多い漢字2つが並んだ、なんとも不思議な名前の麺料理だった。その漢字がこれ

2年後が待ち遠しい「鎌倉殿の13人」と「草燃える」の思い出

 2022年の大河ドラマ決定の報がにわかに飛び込んできた。まだ2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」もまだこないというのになんてこった。2021年は「蒼天を衝け」に決まっているが、公表されたのは去年の9月だったはず。NHKは何を急いでるというのだろう。  とはいえ、2022年の大河ドラマは三谷幸喜が手掛けるオリジナル作品、「鎌倉殿の13人」となった。久しぶりの鎌倉時代だ。  鎌倉時代を描く大河ドラマは少数派だ。源平ものでは2005年の「義経」、2012年の「平清盛」があるが

「いだてん」第44回、田畑政治最大のピンチで、もしあのときネットがあったならと想像してみた。

いよいよ残り4回となった大河ドラマ「いだてん」。11月24日放送の第44回は、これまで東京五輪開催に向け突っ走ってきた田畑政治が、ものの見事に粉砕されてしまうつらい話となった。昭和37年夏、ジャカルタで開催間近に迫っていたアジア大会をめぐり、時のインドネシア大統領・スカルノが仕掛けた小細工がもとで、現地入りしていた田端率いる日本選手団が窮地に立たされてしまったところからドラマはスタートした。 田畑がピンチに陥った裏には、彼の排除を企んでいたオリンピック担当大臣・川島正次郎の

「いだてん」田畑政治が問いかける“オレのオリンピック”とは何か?

大河ドラマ「いだてん」は第41回からいよいよ本格的に1964年東京五輪開催に向けて走り出した。サブタイトルは「おれについてこい!」。ご存知、“東洋の魔女”こと日本女子バレーボールチームを率いた“鬼の大松”こと、大松博文監督の著書の表題をそのまま引用している。第2部前半ではまーちゃんこと田畑政治率いる日本水泳チームを中心に描かれたが、後半はバレーボールが軸となる、というわけだ。 しかし、御存知の通り大松監督を演じるタレントの不祥事が放送直前に発覚。彼の登場シーンを大幅にカット

「いだてん」最終章突入、ふとよぎった「ゼッケン67」の記憶

 にっくきラグビーのために1週吹っ飛んでしまったNHK大河ドラマ「いだてん」第40回がやっと放送された。サブタイトルは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。ご存知スピルバーグの傑作シリーズから取ったその名の通り、今回はデロリアンのごとく14年もの時空を駆け抜ける猛スピードの展開となった。  ドラマは昭和34年、田畑政治(阿部サダヲ)は20年前に幻となった東京オリンピックを今度こそ実現すべく、奔走を続け、ついに招致への大詰めを迎えていたところからスタートした。先々週の第39回を

アド街から見つめた、わがまち浦和再発見。

自分が故郷・浦和に戻って丸1年が過ぎた。それを記念するかのように、先週土曜放送の「出没!アド街ック天国」は浦和特集をやっていた。 ちょうど我が家一帯はその頃、未曾有のバケモノ台風19号がまさに資金を通り過ぎていたタイミングだった。住みたい町上位に名を連ねるわが町を紹介する番組の際中に、「さいたま市に特別大雨警報」の速報テロップが踊るという、この上ない皮肉が交錯する見事な内容になってしまった。事実、この大雨で荒川や市内を流れる鴻沼川が氾濫し、付近にある浦和市場は冠水、翌朝のテ

「いだてん」、第36回「前畑がんばれ」はロックフェスだった!

大河ドラマ「いだてん」、第36回はまたも衝撃的な内容だった。サブタイトルは「前畑がんばれ」。戦後生まれの私ももちろん、平成生まれの若い層でも一度は聞いたことがあるであろう、戦前オリンピック史にひときわ輝く伝説、その名実況から生まれたフレーズだ。ドラマ前半は、この一人の女性トップスイマーを中心に展開した。 前回のロサンゼルス大会で銀メダルを獲得するも、日本国民の間だは「あと一歩で金だったのに」といった落胆の声が際立った。前畑秀子(演:上白石萌歌)はそんな雑音を拭い去ろうと、執

「いだてん」第35回、「民族の祭典」に込められた優しくも痛烈な思いとは?

NHK大河ドラマ「いだてん」、9月15日放送された第35回は昭和11年(1936年)のベルリンオリンピックと、その直前に開催されたIOC総会の様子が描かれた。そのサブタイトルは「民族の祭典」。御存知の通り、レニ・リーフェンシュタール監督が手掛けたベルリンオリンピックの記録映画「オリンピア」の日本版タイトルをそのまま拝借したものだ。だが、タイトルこそまんま写しているが、ドラマで描かれた中身は同大会に対する強烈なアンチテーゼであった。 ベルリンオリンピックは、アドルフ・ヒトラー

「ハイジ」っぽい「なつぞら」劇中アニメとあの頃のテレビ風景。

NHK連続テレビ小説「なつぞら」が佳境を迎えている。今週は、東洋動画からマコプロダクションに移ったヒロイン・なつが、夫の坂場一久や昔なじみの同僚たちと新しいテレビアニメの製作に加わり、第1話が放映されるまでが描かれた。 「大草原の小さな家」をモチーフに描いた劇中アニメ「大草原の少女ソラ」は、「アルプスの少女ハイジ」がベースにあるのは異論のないところだろう。「ハイジ」の放送開始は1974年1月からだったが、劇中の「ソラ」は同年10月だった。これは、意識的にずらしているのだろう

サブスク動画配信時代だから、お願いしたいこと。

映画やテレビドラマやアニメが月額数千円単位で思う存分楽しめる動画サブスクリプション配信サービスが拡大を続けている。映像作品マニアにとっては我が世の春が訪れた気分ではないだろうか。筆者も複数のサービスに加入しており、古いテレビドラマやアニメの記事を書く際に、生の映像を気軽に引き出せる手段として大いに重宝している。 きょうも、新たなサービス開始のニュースが目に入ってきた。 かつてのレンタルビデオ隆盛期の興奮が蘇る気分でもあるが、ビデオショップとは違い「貸出中」の憂き目に遭うこ

「いだてん」リリー・フランキー演じる「緒方竹虎」って結構すごい人なんよ。

日本のオリンピック史をたどる大河ドラマ「いだてん」。8日に放送された第34回では昭和11年(1936年)に発生した226事件の様子が描かれた。これから10月初旬までは、いわゆる戦中編が描かれていくことになる。元来政治モノが好みと言われる一般的な大河ドラマファンにとっては「ようやくらしくなってきた」といったところか。 ドラマ冒頭から軍靴の足踏みや銃声が響きが飛び交う緊迫したシーン。普段は軽妙な(とはいい難いが)噺家口調に乗せて筋書きが語られるのがお決まりのドラマだが、ビートた