202208082348スイス［35］チーズフォンデュで酔う（その２）

　すみません，（その２）はフランス・ディジョンの話でもスイスの話でもなく日本での（フランスに関する）実体験です。
　かなり前の話なのですが（日本の）ある地方都市で【「チーズフォンデュ」の会を開催するので希望者はお申し込み下さい】という広告を新聞か何かで見かけました。そこはフランス語教室などフランス文化を広報している団体だったのですが，面白そうなので申し込んでみました。ところがいざその場に行ってみると思いっきりびっくりしました。
　というのは開催時間の30分くらい前に私は会場に着いたのですが，何か場所を間違えたのではないか？ と思ったくらい圧倒的に女性それも若い女性ばかりいたからです（ちなみに私は男性です）。誤解のないように書きますが私は決して（若い女性とお知り合いになりたい…）などという下心でそこに出向いたわけではありません。かつて旅行に行ったことのあるフランス・オートサボア県あるいはサボア県に関する文化を知るきっかけになればと思っただけです。
　チーズフォンデュはもちろんスイスの代表的料理ではありますがここに記したようにフランスのスイスに近い地方であるサボア県辺りでも食べられているそうです。また私は割とチーズが好きで，全てとは言いませんが香りのきついブルーチーズなども大丈夫です（ストロングのチーズはそんなに食べる機会はありませんが）。でどんな話を聞けてどんなチーズフォンデュが食べられるかな？と思って会場に来てみれば九割九分女性，それも若い。こちらは気後して返って居心地が悪くなってしまいました。

　勝手な想像ですがどうもフランスに関することは日本の女性にウケが良いような気がします。私自身はフランスという国は特別に好きでもまた嫌いでもありません。どこの国でも自分にとって気に入った部分とそうでない部分があります。
　あえて言うならパリよりも田舎のレマン湖畔とかアルザスが好きとかはありますし，大きな声でいうつもりはありませんがスイスのご飯よりフランスのご飯の方が美味しいよなぁ…とかの感想は持っています。しかし私のフランスに対する関心は衣料（服のデザイン）などのブランド物ではなく，知識としては詳しくはないもののアルストム社などの鉄道車両技術やATRなどの航空機産業の方にあります。
　もちろんヨーロッパ有数の農業国また北と南に海を持つ海産物にも恵まれた国としてのフランス料理も私は好きではあります。しっかしなぁー…なんであんなに「フランス」は日本女性にウケがいいんだろう？

　【チーズフォンデュの会】がお開きになって白ワインの蒸気でちょっと酔ってしまった私は一人さみしく地下鉄に乗って自宅に帰ってきたのでした。