強い田舎は俺らが創る

強い田舎は俺らが創る!

#01  ロクジカプロジェクトとは何か?

□流通システムを変える

将来的に1次産業(生産者)2次産業(加工流通)3次産業(販売)の商流を極力自社で行い、中間マージンを排除させ『比較的安く』『モノ』を企業や人が購入検討できるようにしようとしています。既存の流通システムは、ユーザーが購入検討するまでにたくさんの人(企業)が絡み、結果購入単価が高くなる構造で、これは健全な流通システムとは思いません。極端に言うと流通は、モノを作る人、売る人、買う人の3人で成立します。極力関わる人を少なくすることで、誰もが得をする流通システムの構築が必要です。

□田舎ならではの戦い方
この流通システムの改革を進めるにあたり【STEP1】集荷プラットフォームの構築【STEP2】国内販売網の確立【STEP3】国外販売網の確立をしていかなければなりません。

時代はIT、IoT、AI、VR、仮想通貨とイノベーションが次々に起き、確実に社会を変えていきます。この変化の時代に、地方に住む我々は、受動でいくのか?能動で行くのか??の選択をしなければなりません。『能動』を選択するのではあれば、『地方にしかできないことをやる』のが賢明でしょう。そしてその具体的な方法は『資源のプラットフォームづくり』です。都会にはヒトカネ情報がありソフト面が強い。一方我々地方はモノ(資源)がありハード面が強い。この強みを顕在化させていく事業(資源のプラットフォームづくり)こそが流通システムの肝となります。その実現化に向けて動きをしているのがロクジカプロジェクトです。

#02  コンサルから事業家になったきっかけ

□利益を出す難しさ

私は船井総研というコンサルティングファームにおりました。外食マーケティング部門で、飲食店の売上を上げる経営サポーターとして、手法を現場に落とし込んでいました。その中で利益コントロールの難しさを感じていました。利益は『人』と『外部環境』で構成されています。食材仕入、ロス、在庫管理等は現場の『人』が行います。人は人で管理しますのでマネジメント力が重要です。グリップ力のないマネージャーはうまくコントロールできません。また食材の高騰といった『外部環境』の変化。最近は白菜が1000円/玉まで高騰しました。従来200円で仕入れていたお店は、5倍分の原価率を計上することになります。経営サポーターでありながら利益コントロールができないコンサルタントが私でした。

□規格外品の存在を知る
そんなある日、クライアントの直接仕入れの関係で、大分の農家さんの元を訪れました。その時に野菜の『規格外品』の存在とそれが『廃棄』される事実を知りました。規格外品とはカタチが不揃いのものです。味は規格品となんら変わりません。カタチがちょっと違うだけで規格外品になり、価値が落ちる。既存の流通システムは人(企業)が多く絡む問題点の他に、規格外品は売れないモノ認定される不純があります。この気づきと背景を知った私は「規格外品を流通させる仕組みができれば、外部環境に左右されず飲食店や一般ユーザーにとって大きな価値になる」と結びつけました。そこからポジティブな未来図を描き、お世話になった船井総研を退社し、ロクジカプロジェクトを立ち上げました。

#03  商流カーストという遅れたカルチャー

農業界の研究をして、ロクジカプロジェクトの戦略上やっていかなければならないことが『商流カースト』『信頼』『既成概念の破壊』です。

商流カーストとは、商流の中でアンフェアな関係の状態です。農家は、販路開拓の自力さが乏しく開拓力が弱い。それを買うバイヤーは、販路がある状態での買付けなので力が強い。極端に言えば、丸腰の人にナイフを突きつけている状態です。パワーバランスが違いすぎる。これは商流とは言いません。ビジネスに乏しい相手は格好の餌食です。特に農業界は、この商流カーストが一般化していました。次に農家さんとの『信頼』構築です。閉鎖的で個人事業主が多い業界なので信頼構築はそう簡単ではありません。ましてや我々は若造で業界未熟者・・・よく自称業界精通者は農家さんを「気まぐれ」「わがままな」と表現します。確かにそういう人たちも一定層います。しかし『きまぐれ』や『わがまま』になった理由を考えようとはしません。それは商流カーストという信頼ではなく、力によって取引が続いた結果自分たちで招いていることなのです。

こういった『商流カースト』という『カルチャー』の先は、衰退しか待っていません。現実、農家が減少している。生産者が衰退する仕組みが一般的なら、維持・発展する仕組みが必要だ。その仕組みの構築こそ我々が農家さんとの信頼を得れる方法だとなったわけです。すなわち『既成概念の破壊』です。本来信頼はギブ&テイクの上に成り立ちます。売る側(生産者)と買う側(バイヤー)の間でのギブ&テイクは、売る側(生産者)が売りたい時に買う側(バイヤー)が買うということです。つまり買う側(バイヤー)が『在庫リスク』をもつということです。

#04  リピート出荷率100%、販売率96%の仕組み

我々は(原料)を買い(在庫)を持ち(商品化)して(販売)しています。手数料ビジネスではありません。例えるなら我々のモデルはネット通販でいう『Amazon』に近いやり方です。一方、道の駅や直売所は『楽天』です。

【仕入方】
①バラ入荷その場現金買取②持込交通費の支払い③買取価格の明朗化
農家さんの仕事は生産です。農家さんにとって、出荷先の選択肢の一つにあげてもらい、「ロクジカに出荷したら、楽でわかりやすくて得した気分」になる出荷先だと思ってくれれば最高です。
【販売方】
①産直の販路②飲食店の販路③直販
複数の販路がありBtoBもBtoCも対応しています。今は代理販売がメインですが、今後は直販体制の比率を高めていきます。多くは語れませんが『箱モノ系』で展開していく予定です。

仕入と販売でいくつか指標がありますが、その中でも重要度が高いのが『リピート出荷率』と『販売率』です。リピート出荷率とは、農家さんが2回目以上出荷してくれた割合です。今は100%が維持できております。次に販売率ですが、これは商品がどれだけ売れたかの割合です。2月は販売率96%(点数)で着地しました。この販売率は生産者組織(900人)中で1位でした。一喜一憂はします。嬉しいです。しかしこれが正解だとは思っていません。常に危機感を持っています。今後流通量が増えると母数も見るべき指標も変わってきます。『良い野菜が集まる出荷先』つまり『資源のプラットフォームづくり』を追求するために、フレキシブルにアップデートしていきます。

#05  強い地方を創る

私はロクジカプロジェクトという事業を通じ、強い地方づくりを進めていきたいと考えております。残念ながらこのままでは地方は消滅します。地方にはモノ(資源)があり、未来の世界にとっての宝です。強い地方とは、官民が一体となり自力を持つことです。モノ(資源)をどのようにして価値をつけていくのか?いつ?誰が?何を?実行していくのか?こういった生産性を生む議論を皆でしていかなくてはいけません。小さい町での利権争い、足の引っ張り合い、無駄な忖度などやっている暇はありません。孫や子どもが笑顔で居続けてもらうためにも、『人間ができる生産性の高い取組み」をし、地方の在り方をアップデートしていくことが、我々大人のミッションです。私は民間から、この豊後大野市からトライ&エラーを繰り返しながら世界を刺激していきます。

タイトル:集荷体制応援セミナー
日時:2018年3月22日(木) 18:00~20:00
場所:豊後大野市商工会大ホール
料金:無料
セミナー内容:
第一講座:農家リピート化率90%、青果販売率90%を実現させる仕組み
     有限会社新生サービス 
     ロクジカプロジェクト アシスタントチーフ 
     吉原 孝法
第二講座:食業界が抱える課題と未来/セミナーのまとめ
     有限会社新生クリーンサービス 取締役CMO
     ロクジカプロジェクト 責任者
     玉田 直也

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