降参変える

心がとっても疲れた。その夜に選んだ香りと思考の整理

とても困ったことが起こりました。尊敬している方ととても大切にしているお世話になった方とのトラブル。お二人はもともと仲が良かったのに。そういうことが起こると、知っている事実をちゃんと言うとか、自分に誤解のないようにするとか、一切頭がまわらなくなります。どちらかを悪く言うのがいやで、「言ってきてる人」に対して、「言われてる人」の弁明をしてしまう。そうすると、事実とは別に、結果として相手には「この人も同じなんだ(同じ考え、同じ行為者)と思われてもしまう。

冷静に事実を伝えれば良かったな、と思うのは、ずっとあと。

そして、後から何か付け足すのも、弁解めいてかえっていやだなーと思うので、だいたい、失敗したなと思っても、その後は「天にお任せ」してしまいます。誤解や巻き込まれ、のようなこと、あっても真実は常に自分に味方するという勝手な思いもあります。

今回も、私は何の悪意もないし、何の意図もないし、双方を尊重する気持ちがあって、軽率によくわからないことのジャッヂをしない姿勢で、大切な関係を利害で裏返したくない思いで、いたことは本当のことなので。

しかし、気持ちはさすがに疲弊しきりです。

今回頼ったのは、Mon Guerlain(2018/Guerlain)。年明けのパリ旅行で、本店を訪れた時に、お土産で頂いたサンプル。私が手にするゲランのフレグランスでゲラン家以外の人が創作したのは、この香りが初めて。

時期的には日本で使うなら2月中旬くらいまでが良さそうな香りだけれど、人肌のような暖かさと、程よい甘さ、液体の淡いピンクにも、癒しを感じて、就寝前に数滴。気持ちを和らげてくれました。

疲れると甘いもの、というのは、私にとっては香りも同じで、以前に、もっとひどい精神状態の時に、眠る前に使ったら、不思議としっかり睡眠がとれたことがあり、それ以降、時々、アイスクリームやお大福の代わりに?私にとって甘さのある香りを得らb、眠り時に使うようになりました。

もうひとつ、欠かせないのが乳香。聖書にも記載されている古代から珍重されてきた香りです。キリスト生誕にささげられたもののひとつ。

古代オリエントでもギリシア、ローマでも宗教儀式に使われていました。

どの国のどの教会だったか、ミサの時に注ぐ香油を入れる聖具から乳香の香りが漂ってきて、とてもありがたい気持ちになったことがあります。

(※写真は、ベルギー、ブルージュの聖母教会)

香りに「匂い立ち」という現象が合って、特に香水類は時間の経過とともに変化していきます。トップノートがどんなに気に入っても、ずっとその香りを持続させることは叶わないこと。

だから、人との関わりも、時間の経過による変化があって、それをコントロールしようとあがくのではなく、自分にきた波をうけとめて、それが辛いことであったら、静かに時の流れを待ちたいと思いました。


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