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提灯祭りの話

二本松市と言ったら皆さん何を思い浮かべますか?
菊人形、安達ヶ原、安達太良山、岳温泉、 
智恵子の生家、提灯祭り、玉羊羹、エビスサーキット、
少年隊、ワイン、日本酒、奥の松、
エトセトラエトセトラエトセトラエトセトラ
あります。色々と。しかしながら、
子供の頃から脈々と浮き沈みがありつつも
好きで、い続ける誰に対しても誇れる
伝統と言ったら、そう二本松の提灯祭りです
二本松市内の7町がお互いの町の
プライドをかけて
張り合う3日間
傍目からでは分からない
町vs町の戦いが
そこにはある。
市内の小中学生はお祭りの期間中は学校が 
休みになったりもするのは有名な話ですが、
自分が通っていた岳下小学校は7町がどこにも
学区になくお祭り期間中でも休みにならず
悔しい思いをしたものです。
なぜ。
北小。南小だけが!
ちょっと町外れの岳下小学生達は
憧れと妬ましさとなんとも
複雑な思いを胸に抱えつつ
授業が終わってから、学区外なので一旦家に帰り、
子供一人では行っては行けないという
学校ルールに縛られ、
窮屈さを感じながらでも祭りだ。
と町に繰り出していました
子供一人では行っては行けないというルールが
自分にとって相当厄介で、いや?
自分特に誰かと行くとか
そんな存在の人とかいないし?
でも祭りには行きたいし。
むむ。
一か八か一人で行ってみようか?
補導員の腕章を巻いた先生ズの監視の目を
かいくぐり楽しめることが果たして出来るのか?
そんな度胸もチャレンジ精神も
併せ持っていなかった小学生のワタクシは、
クラスの誰かのグループが気まぐれに
声を
かけてくれた年にだけ提灯祭りに繰り出し。
型抜きで散財しふらふらしていたように思います。
祭りという非日常は楽しいけれど 
そこまででもないかな、、
祭りに参加するというより遊びに行く
イマイチ関わり方が、難しかった岳下小学生
小学生はやがて大人になる。

大人になってから楽しみ方が広がります。
なにせ、二本松の地酒が至るところで
振る舞われており、日本酒好きのワンダーランド
が突如として町中に現れる
大人なので一人で行っても何も言われない。
それはそれで一抹の寂しさを感じなくもないけれどお祭りだもの
人間だものと同じ種類の
だものなんだもの。
謎の自己肯定感とお祭りの高揚感が町中に
充満されミクスチャー、
お祭りムードでお祭りモードが出来上がる
結果
大人達、もとい酔っ払い達が千鳥足で
この日ばかりはと気が大きくなって
往来の観光客や子供達、
女性達に何やら絡んでいる現場を横目に
秋だなぁ。
寒いなぁ。
提灯祭りの季節の夜は
寒いという幾度となく通ってきた教訓を
活かすことなく
はあ。
寒い。
しかし、
祭りは暖かい。
ろうそくは火だから暖かい。
CW ニコルのような落ち着いたトーンで
内なる声を聞きながら
ぼんやり
ぼんぼり
を眺めて
飽きたら帰る
そんな地元の大人になりました。
飽きたら帰ります。
だって疲れるもの。





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