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ヒカリノトリアーカイブ展

ご自由にお書きください。

ヒカリノトリって題されたお食事付きの
イマーシブシアターが
図図倉庫で行われていた
完全予約制で
1ヶ月がかりで
飯舘村で
愉しそうだなって思っていたんだ
でも飯舘村って場所は
走っていくには少々疲れる
終演時間は19時を過ぎるらしい
福島市行きのバスは18時台が最後なので
行けはするが帰れなくなる
行きはよいよい帰りはてんてんてん
そのシチュエーションは寓話っぽくて愉快ではあるが現実世界から逸脱できない私はやむなく諦めた

ヒカリノトリアーカイブ展って
タイトルコールが聴こえてきた
記録されている
図図倉庫には
2024年2月17日
オープニングには
ノミヤさんがいるらしい
ノミヤさんは演出を手掛けている
さぁ引力
磁場磁場磁場
dayTrip
トリトリトリ
一日をスキップする鳥な気持ち

言葉があった
言の葉とあった
言葉と言の葉は同じこと
同じ意味合いだけれど

が間にいることで
視え方
捉え方が
違ってくるように思う
ブラックコーヒーとストレートコーヒー
葉っぱの役割とは
外界と接している
交流している
はっはっ
受けて応えて
浮かんで消えた
意味を与えられる前の
断片的な
ここには
観測者が居た
環境世界
ミクロとマクロと
人と牛と
過去と今と
今と過去と
虚構と現実と
それぞれの視点で
ちくちくと
パッチワークは
投影されて
うつしだされている

図図倉庫の内側に飯舘村
胎内に放り込まれた
わたしはカプセル

語り部がいて
料理人がいて
弾く者がいた
らしい


静かすぎると不気味で
木の葉を揺らす風だとか
枝の自己主張だとか
動物たちの息遣いも
聞こえなくなる
深淵
心音と呼吸が煩くて哀しい
ひとりぼっちの信号機
わたしとあなたの境界線


行ってしまったっきり
戻ってこないことだってある
帰り道を歩く行為は
祈りにも似ている
青い鳥

図図倉庫はかねてから知っていた
何度か足を運んだこともある
白河市のEMANONで聞き齧ったのが
最初の最初で
旧コメリ跡地を使って若い子たちがなにかをしようとしているって話を聞いたんだ

ノミヤさんは野沢銀鉄で知った
西会津町が舞台の【銀河鉄道の夜】
その年
その時は
酷く落ち込んでいて
ジョバンニとカンパネルラの物語が
シンクロしていった
わたし心象
あなた情景

図図倉庫の2人とノミヤさんは
西会津で邂逅を果たして
いつか飯舘でもって話をしていたらしい

まちめぐり
演劇
美味しいご飯

飯舘村には
何がある
何があった


ゆらゆらゆらゆらゆらして
ほどけてえんをえがく



雨ニモマケズ 風ニモマケズ