足立区#4事務事業評価を検証「高齢者入浴事業+杉並区のモノ」

こんにちは、足立区減税会 よっしーです。

今回は事務事業評価「高齢者入浴事業+杉並区のモノ」の検証を行っていきます!
どのように私たちの税金が使用されているのでしょうか?

・事業のザックリな概要

事業費1億2000万円を使って、高齢者に入浴料金350円引き券を毎月3回分配り、生活支援とともに高齢者相互の地域交流や、健康促進の向上を図る。

とのこと。

※事業評価調書の詳細は下記のリンクの15ページ目もしくは254ページまたは画像をご覧ください。杉並区のモノは整理番号 156。

足立区

足立区、高齢者入浴券事業

https://www.city.adachi.tokyo.jp/documents/33844/r4jimu07.pdf

杉並区

杉並区、高齢者銭湯100円
眩しいな

https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/069/059/shisaku13.pdf

それでは、検証していきます。

検証1、成果指標がない。

活動指標だけ

目標の一つに。健康促進の向上とあるが指標が。入浴者数しかなく。この事業が目標に対して、効果的なのかどうかわからない。
例えば指標を決めるなら、高齢者が健康促進が目標であれば「高齢者の医療費の推移を調べ、その額が減ったかどうか」でしょうか。減ったのであれば、この事業は意味があるだろうし、増えているのであれば、この予算を他のものに使ったほうがいいでしょう。

検証2、使用率が低い。


延べ利用者数
対象者数


延べ利用者数が310,881→31万人とある。
そして新たに70歳となった方8,255人、転入した方993人、継続対象者77,633人に入浴証の送付を行った。とあるので総数は86881人→約8万7000人。
そして配った枚数は「総人数×12ヶ月×三枚。」
87000×12×3=3,132,000枚→約310万枚
310万枚のうち使われた枚数が31万人であるならば、使用率は10%である。

変わらずにある?


最後の評価の項目で事務事業の実施に対する区民ニーズはあるか?との部分に「変わらずにある」とある。  おかしい。
使用率10%が。「ニーズがある」といえるのだろうか?私は思わない。これを正しく評価するならば。「変わらずにない」が。正しいだろう。

検証3、杉並区の方が効果的なやり方をしている。

杉並区100円

杉並区のやり方
○ふれあい入浴:毎週水曜日(一部火曜日)に各浴 場の決められた時間帯(3時間)に低価格(ワンコイン)で入浴を提供する。

●公衆浴場で「ふれあい入浴カード」を発行しますので、住所、氏名、年齢の確認できる保険証等をお持ちください。
利用の際は、公衆浴場で「ふれあい入浴カード」をご提出ください。利用ごとに公衆浴場でスタンプを押します。
ふれあい入浴|杉並区公式ホームページ (city.suginami.tokyo.jp)

このように行っており、非常に効率的にやっていると思う。
映画館には水曜日レディースデーだったりすることが多い、それは土日以外の平日、特にお客さんが入らない水曜日に割引をすることで集客を見込む狙いがあるのだろう。それと同様に杉並区も銭湯が混むであろう土日を避けている。賢いやり方だ。
それに毎週火曜日であれば、ひとつの曜日は月に4 ~5回ある。月に3回しか入れない足立区のやり方よりも多くの回数入浴することができる。対象者が70歳以上であることからフルタイムで働いている人はごくごく少数であろう。対象の曜日を火曜一日と決めても特に問題ないはずだ。

加えて足立区の場合は入浴証を送付している。利用率が10%しかないものを対象者すべてに送付し90%を捨てさせてしまっている。
大変に税金の無駄だし、資源の無駄だ。足立区が掲げているSDGSの考え方とも合わない。
一方杉並区は銭湯に来店した高齢者に一枚一枚渡している。その場合郵送費はかからないし、90%の使わない分の資源も捨てないで済む。
足立区はほかの区の良い事例を真似て今のやり方を改めるべきではないでしょうか。

まとめ

効果がない事業はやめるべきだが、必要な事業なのだとしてもほかの区の良い事例を真似るなどして、今よりも意味のある税金の使いかたをしてほしい。

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