信頼性のあるICOプロジェクトの提供を目指す「ZILLA」を解説|ブロックチェーンプロジェクトの特徴・システム・今後の動向

ZILLAは「投資家が世界中のICOに安全に簡単に参加すること」を目的としたプロジェクトです。

ICO案件を数多く検討した投資家の方々がそうであったように、ICOプロジェクトが数多く現れた2017年Q2前後は詐欺が疑われる案件から魅力的なプロジェクトまで、まさに玉石混交の時期だったと言えます。

2016年1月時点からブロックチェーン技術を用いる250以上の組織がICOを行ってきており、そのうち55%以上が2017年7月中、もしくはそれ以降に調達を完了させている。

引用:2016~2017年のICOの概況。ICOの躍進とリスクとは - HEDGE GUIDE

上記引用記事でも言及されている通り、2017年にはエクイティファイナンスへの投資の停滞とは裏腹に、75%投資額が伸びた背景があります。一方、それにより法整備が整っていない状況で投資家保護が十分に行われていない現状がありました。

このようなICOの課題に対してZILLAはひとつのソリューションを与えようとしていると見て良いでしょう。

◼︎目次
・ZILLAの特徴
・ZILLAの仕組み
・ZILLAの今後の動向・ロードマップ
・ZILLAの今後の課題

ZILLAの特徴

ZILLAは、ICOに投資を行うユーザーの観点から、案件に信頼性を持たせるための「ICO情報を精査」を実施し、さらにICOチームとのコンタクトを取った上で正確な情報をZILLAのプラットフォームに掲載します。

このプロジェクトにより、ICOへ投資家が求める「投資先への審議・信頼性」をZILLAが担保することができるとしています。

また、ZILLAに掲載されるプロジェクトチームから見ても、「詐欺コインなどの疑惑と一線を画して資金調達を実施できる」というメリットがあるとしています。

現在、iOS版・Android版の両方がリリースされており、多言語展開がなされています。(英語・中国語・日本語・韓国語)

ただし、日本では機能的なモバイルウォレットアプリとして提供されています。

出典:ZILLA Whitepaper

ZILLAのWhitepaperで初期から記載されている利用方法は下記の通りです。

1)ユーザー登録後本人確認を行う
2)支払い方法を「クレジットカード」「暗号通貨」「ICOトークン」から選択する。
3)気に入ったプロジェクトに「賛成票」を、反対するプロジェクトに「反対票」を投票することができる。

この投資判断をユーザーがZILLA上で行うことが可能です。また、KYC(本人確認)機能がついているため、ICO字のKYCが必要なプロジェクトにも対応しています。

また、現在公式ページからICOチーム向けの登録URLが掲載されています。


◼︎ZILLAの機能

ZILLAの機能は下記の4つにまとめられます。

①Airdropを受け取ることが可能

ZLAトークンを保持していることで、ICOへの投資時にAirdropでトークンを受け取ることができます。

また、保有するZLAトークンの量が増えれば増えるほど、多くのAirdropsを受け取ることができる設計になっています。

保有しているZLAトークンは新しくICO参加時に利用することが可能です。ZILLAでは決済APIを提供しており、ZILLA加盟店で商品サービスの支払いをZLAトークンで行うことを予定しています。

②詐欺案件を回避できる

詐欺案件による不正被害を防ぐために、ZILLAでは独自のアプリを提供し、投資家とICOチームのコミュニケーションをアプリを通して行うメッセージ機能を搭載しています。

③ZILLAによる厳正な審査

ICO詐欺を避けるため、ZILLA基準の審査を行います。また、その審査内容がアプリ内で掲載情報として公開されるため、投資家側がその情報・内容を把握した上で投資判断を行うことができます。

④ZILLAを通したICOチームと投資家の直接的なやりとり

ICOチームの観点として、ZILLAでは見込みのある投資家とZILLAを通して直接連絡のやりとりが可能となります。よって、見込みのある投資家に対して追加で投資をしてもらえたり、新しい投資家の人と連絡を取ることができるなど可能性を広げることができるとしています。

また、ZILLAはユーザーから取得した個人情報をシンガポール管轄区域の個人情報保護に関する法令規則に基づいて、「KYCが必要であるかどうか?」を判断します。


ZILLAの仕組み|トークンのインセンティブ

ZILLAプラットフォーム上でICOを実施するICOチームへは、利用料としてICO調達資金の2%を支払うビジネスモデルになります。

また、ICOに参加する投資家がZILLA上でICOトークンを購入する場合、利用料として購入額の1%を支払うこととなります。

ただし、ZILLAのトークンであるZLAを保有するユーザーの場合には、購入手数料が免除される仕組みとなっています。


ZILLAの今後の動向・ロードマップ

ZILLAは2017年5月にアイディアの構想とチーム立ち上げを行い、シンガポールにてZLA Ote.Ltd.を設立しています。

2017年12月にイーサリアムブロックチェーンのERC20のZLAトークンを発行し、ICOを実施しています。

2018年Q3以降、APIテストをローンチし、2018年Q4にはAPIの公開を実施する予定となっています。

また、ZILLAの直近のアップデートでは、バウンティプログラムを実施しており、トークンの流動性を高める目論見があると考えられます。


ZILLAの今後の課題

ZILLAはICOプロジェクトの信頼性を向上させることを目的としたプロジェクトであり、基本となる機能を備えたアプリケーションの提供も設立から素早く実行されています。

また、ソリューションもユーザー側の「投資のしやすさ」、ICOチーム側としては「KYC・ポートフォリオ作成」などシンプルです。

ICO案件についてレビューを行う、あるいは動向や情報を掲載するメディアは多数ありますが、実際に投資ができるプラットフォームとしてブロックチェーン業界を盛り上げる可能性を秘めています。

しかし、ICOからSTO(Security Token Offering)など、より暗号通貨規制を反映した資金調達手法が現れてくる中、ICOの信頼性を高める必要性が持続するかどうかは未知数であると考えられます。

各国の法整備(特に金融商品取引法などの分野)の動向をキャッチアップしながら事業を進めていく必要がありそうです。

また、今後のロードマップでは、APIの提供が予定されています。決済分野への移行はパブリックチェーンでも難易度が高いため、プラットフォームの価値自体が高まらないことには、ZLA単体での実店舗・オンラインサービスでの決済利用は現実的に難しいといえそうです。


まとめ

今回は、ICOプロジェクトを審査し掲載するプロジェクト「ZILLA」について解説しました。

現状のブロックチェーン・仮想通貨を取り巻く課題を解決するプロジェクトはほかにもありますが、ブロックチェーン技術は日進月歩で進化しており環境はすぐに変わっていきます。

プロトコルの開発を行うプロジェクトに投資が集まる現在、ブロックチェーンアプリケーションの開発プロジェクトが、将来性を持って事業を拡大していくことの難しさを改めて感じました。


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参考文献

公式Webサイト(日本語ページ)

ZILLA Whitepaper


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