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【清川村拠点紹介】神奈川県唯一の村に新拠点オープン!丘の上のレトロ戸建をプチリノベーション〜東京都心から1時間30分〜

こんにちは、ADDressの桜井です。ゴーストライター的にnoteをアップしていましたが、今回署名入りで新規拠点オープンの紹介記事を書いています。

というのも、神奈川県清川村には強い思い入れがあるからです。

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都心のファミリー世帯に人気の土地だが・・・

この村と最初に出合ったのは2年前。地方創生コンサルタントとして籍を置く私のもう一つの所属先・ポート株式会社のある東京・新宿に村役場の人が訪れたのがきっかけです。当時、国交省と神奈川県庁から出向中で地方創生事業を担う職員から、「村に新しい仕事を作りたい」という相談を受けて、サテライトオフィス立地と誘致計画を練ることになりました。今も継続した取り組みを続けています

その過程で、職場や雇用機会を作る戦略と切り離せないのが、生活環境をどう提供するか?でした。村は平坦な土地が少なく、住宅地としてはあまり向いていません。一方で、都心からすぐ近く(新宿から片道1時間30分程度)のアクセス良い田舎町への移住需要は若いファミリー世帯を中心に多く、村営住宅を建てるとすぐに希望者が殺到するような状況です。

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(写真:ADDress清川。全ての障子は破れないように布へ貼り替えました)

多拠点コリビングは新しいまちづくりの突破口

関心のある都会の人たちをたくさん清川村に呼んで、自然豊かな環境に身を置きながらリモートワークをしたり、起業をしたり、村の手しごとブランドを一緒に企画してくれたり・・・いろんなシーンに応じて仕事が楽しめる環境を整えるのは?と悩んで行き着いたのが多拠点コリビングでした。少ない住宅地を皆でシェアして、東京都心や横浜など都市部と清川村を行ったり来たりしながら、村に新しい人を呼んで、新しい風を呼び起こしたいと思いました。

そんな構想を模索しながら、ADDress代表の佐別当と株式会社アドレスを設立し、多拠点コリビングサービス「ADDress」を立ち上げたのです。私は地方創生コンサルタントとして、全国様々な土地へ行きますので、第二第三のように愛着のある”我が故郷”がたくさんあります。清川村もその一つであり、私の新たな故郷探しの始まりの土地でした。

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(写真:ADDress清川の縁側。カーテンではなく味のある簾に)

丘の上から見晴らす眺望は最高の贅沢

さて、この清川村拠点ですが、煤ヶ谷(すすがや)エリアという村の中心エリアに立地しています。東京・新宿からは車で1時間半電車とバス(最寄駅「本厚木」より)で1時間45分のアクセスです。

村の中心を走る道路沿いにある郵便局近くの小さな脇道を上がると、昭和を感じる可愛いレトロな平屋建て住宅があり、これがADDress拠点です。丘の上なので眺望は抜群で、特に個室の大きな窓から見える眺めは、拠点で最も贅沢なスペース。広い和室に、地元の大工さんが手掛けたヒノキ材のすのこをベッド台として置き、クイーンサイズのコアラマットレスを完備しました。ついつい寝坊しそうなくらい居心地良い寝室です。

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(写真:ADDress清川の個室。大きな窓に囲まれて見晴らし抜群)

年会員・半年会員用の占有ベッドを配置

共有スペースはキッチンスペースにあるダイニングと、個室の廊下を挟んで向かいにある和室リビングです。和室リビングに沿って、日当たりの良い縁側もあります。
この拠点には年間会員・半年会員用の男性ドミトリー1室(4人部屋)、女性ドミトリー1室(2人部屋)、家守(管理人)部屋があり、同日滞在する会員や家守と、共有スペースでお互いの境遇を語り合いながら夜更かしする楽しみも、きっとあるかもしれません。

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(写真:ADDress清川の女性ドミトリー。床を綺麗にリノベーション)

裏庭の菜園でオーガニック野菜づくり開始へ

また、裏庭には小さな菜園があり、ADDressアンバサダー・佐藤飛鳥さんと一緒に、就農活動を始めます。佐藤さんは東京と秋田で二拠点生活をしていて、普段はゴロクヤ市場として秋田県産の野菜の卸売を始め、秋田県の農地開墾や農業就労者さんと青果の生産から納品までの作業に取り組まれています。東京では飲食店の開業と運営のサポート、麻布十番にあるコワーキングスペースBIRTH LABの共同ディレクターも務めています。

佐藤さんとADDressで、清川産のオーガニック野菜づくりを目指していて、地元のレストランや店舗に取り扱ってもらえるような美味しい食材を作っていきたいと思っています。就農に興味関心ある方は、ADDress清川滞在で何かしら得るものがあるはず。この拠点に来たら、土いじりも一緒に楽しみましょう!

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(写真:ADDress清川のダイニング。オシャレな折りたたみ型テーブル)

独り住まいの地方の"半空き家"を活用したい

ADDress拠点は時々、物件オーナーさんが滞在する、半空き家でした。2年前から地方創生コンサルタントとしてこの村で働く私とともに、地方創生事業に携わる村出身の職員さんからの紹介で知り得た物件です。地方都市では、空き家情報はなかなか入ってこないことが多いものです。しかし、清川村で生まれ育って村のために働く職員さんだからこそ得られた物件情報を、ADDressのために提供し、関係者を繋いでくれたのです。そんな貴重な情報と機会をいただき、内覧したその場でADDress拠点にしたい!と思い、オーナーさんと交渉を始めたのです。

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(写真:ADDress清川の浴室。バリアフリーの広いお風呂が魅力)

ところが、昔ながらの住宅は複数人がともに生活できる設備となっていないので、電力問題、給湯問題など様々な課題が浮上。高齢のオーナー様は親切心からADDressのために、蛇口の修理や電力増強工事などに動いてくれたものの、想像よりも改修範囲が広過ぎました。そんな経緯で、オーナー様は「この状態でお貸しするのは申し訳ない」と落胆され、ADDressへの物件提供を一時あきらめられた時期もありました。しかし、私たちが初期費用を負担する代わりに家賃を値下げしてもらうなど、オーナー様の持ち出しがないように説得を重ね、無理なくオーナー様の負担のないように拠点開発を進めた結果、この度のオープンにたどり着くことができたのです。

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(写真:ADDress清川の外観。家の前の庭も整備されています)

地方の古い平屋建て住宅は今、お年寄りが独りで住んでいるケースが多いです。複数の部屋がある物件にたった独りで生活するのは、とても苦労すると思います。幸いにも清川拠点のオーナー様はご親族と近隣にお住まいですが、今後は独り住まいのお年寄りと一緒の多拠点コリビングを実現させて、地方のお年寄りの見守りも含めた大家族生活を提供するのが夢です。そうして、一つ屋根の下の拠点を中心に、人と人の輪が連なり、コミュニティが生まれ、地方にイノベーティブなことが創造できたら・・と想像は果てしないです。

移住者とともに村づくり始動!人気カフェも

徒歩3分圏内には元地域おこし協力隊の女性シェフがオーナーを務める行列のできる人気イタリアンカフェ「四季〜クワトロ〜」があり、もう一人の現役地域おこし協力隊員も今、イタリアンカフェが入る施設内のエリアに、村の畜産を取り扱ったソーセージ工房を準備中です。

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(写真:イタリアンカフェ「四季〜クワトロ〜」のクリームスパゲッティ)

実はこの施設の2階には、働く場として村が運営するサテライトオフィスがあり、その中の1つの個室を運営する団体とADDressは提携しているため、ADDress会員は自由に利用できます(※ただし、貸切など用途に応じて事前相談必須)。ADDressが使える個室はコワーキングとして、運営会社や会員が共同で使えるスタイルとしています。

拠点から徒歩10分、車で2分のところが清川村役場で、公共施設がぎゅっとコンパクトにまとまっているエリアです。役場前には「道の駅」と生活必需品を備えたドラッグストア「クリエイト」があり、生活に困ることはほとんどありません。

もう一つの顔「宮ヶ瀬エリア」では観光も楽しめる

拠点から村役場方面とは反対の厚木市側へ徒歩7分のところには、「別所の湯」があり、清川村ならではの「森」「清流」をテーマとした浴場には、大浴場のほか露天風呂、檜(ひのき)風呂、水風呂、サウナ室を完備しています。長期滞在するなら、是非こちらにも足を伸ばしてみるのもオススメです。

ここまでの説明は、煤ヶ谷(すすがや)エリアのお話でした。
清川村にはもう一つ、宮ヶ瀬エリアがあり、関東の水瓶「宮ヶ瀬ダム」が広がります。

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宮ヶ瀬エリアは更に緑の深い地域で、自然の動物が多数生息しており、私も何度か鹿に遭遇しました。また、スポーツバイクやウォーキングなどアクティビティにも適しています。宮ヶ瀬エリアは観光区画として、若い移住者が店舗を開設するなど少しずつ世代交代が始まっています。煤ヶ谷エリアとはまた一味違う、観光としての顔も覗いてみてください。

単なる定額制住み放題を超えた"コミュニティ拠点"

最後に。
この半空き家の物件をADDress拠点として、手づくりで丁寧に拠点開発を手掛けたのは、ADDress社員で拠点開発チームの西野(写真右)と坪山(同左)を中心に、内田、明尾といったコア人材です。

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ADDressは単なる「月額4万円住み放題サービス」ではなく、地方の空き家を住める環境に整え、会員同士、会員と地元の人たちが新たに交流できる場づくりを徹底的に考えて作り上げた住まいのサービスです。私たちスタッフの住まいを中心としたデザインへの想いが、一つ一つの拠点に込められています。

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