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魅惑の飛騨で最高級のおもてなし〜料亭旅館で「非日常」多拠点生活を〜

飛騨高山は5年ぶりの滞在でした。前回は冬に来たので、初夏の来訪は初めてです。山々に囲まれた濃い緑の景色の中に、歴史的建造物が軒を連ねる飛騨古川の風情ある町並みは、「非日常」を感じさせてくれました。

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大人気の飛騨A邸は「ハレの日」用の歴史ある旅館

ADDressには岐阜県内に4つ(高山市1軒、飛騨市1軒、郡上市2軒)の家があります。飛騨A邸(施設名『料亭旅館 八ツ三館』)は160年以上の歴史ある老舗旅館で、通常はハレの日に滞在する「特別な宿」。建物は国の登録有形文化財に指定されています。

※画像下=八ッ三館の表玄関

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ADDress会員のレビューにはこのような投稿があります(一部抜粋)。

落ち着いた情緒ある飛騨古川にあって、安政年間創業の由緒正しい大きな老舗旅館で、通常ADDressではあり得ないキチンとしたおもてなしを受け、気楽に行くと逆にこちらが恐縮することになるかも知れません。一般客とADDress会員とで、基本、接客に区別をつけないことも老舗旅館の矜持を感じます。

コロナ禍が終わればADDress契約がキャンセルされてもしょうがないような格式だと思います。ADDress以外の宿泊客は本来2食付きで泊まる料亭旅館(オーベルジュ)であり、地域の方もハレの席として使うような場所であり、料理長も「ぎふの味・伝承名人」に認定された名人ですので、是非食事にもトライしてください。ちなみに一泊500円/人の入湯税は掛かりますが、露天風呂もあり何度も入ってリラックスさせていただきました。

安さや無料の素泊まりのみに価値観を求める会員の方は、他の客層と大きく違い、ADDressの評価を下げるだけですので泊まらないでほしいとさえ思います。いずれにしても、このような旅館との提携は本当に嬉しい限りです。旅館側のご英断とADDress運営の方に感謝いたします。

まさにこのレビュー通りで、「特別な日」として滞在する宿であり、超一流のおもてなしに恐縮するばかりでした。ADDressはシェアハウス型の暮らしが中心ですが、ごく時々の「非日常」的な体験として味わえる最高級の宿です。会員のクチコミ力は凄まじいものがあり、あっという間に稼働率100%。3か月先まで予約で埋まっています。

※画像下=映画『​あぁ野麦峠』や『ゼロの焦点』の撮影もされました

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飛騨A邸こと「料亭旅館 八ツ三館」は、昔は泊まりメインの宿だったと言います。JR飛騨古川駅が出来たことで、岐阜から富山までの交通機関が整い、旅人が飛騨を素通りしてしまうことをいち早く危惧され、一流の食を提供し始めたのが現在のスタイルの原型、と女中さんが教えてくれました。上記のレビューにもあるように、ここまで来て、名人・料理長が腕を振るう料理を味わないのは損。当然、ADDress会費には含まれませんので別途オプション料金がかかりますが、八ツ三館に滞在するなら食事オファーは必須です。

※画像下=食事は庭を眺めながら専用個室で

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季節の会席料理は旬の野菜や魚の創作料理が、目にも舌にも鮮やかで、贅沢な時間を過ごすことができます。

※画像下=揚物料理(鮎並馬鈴薯揚、蓮根玄米揚など)

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オプションメニューで、複数種類の会席料理から選択することもできます。飛騨と言えば「飛騨牛」。季節の会席料理でも飛騨牛メニューはありますが、飛騨牛ステーキ会席もありました。

※画像下=飛騨牛A5等級のステーキ会席

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「料亭旅館 八ツ三館」で提供される飛騨牛は、地元・飛騨古川の「古里精肉店」(=画像下)で購入できます。全国発送もしているので、贈り物としてもオススメです。私もお土産用に購入しました。

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飛騨A邸(料亭旅館 八ツ三館)のお部屋や露天風呂など、施設に関することは公式サイトに詳しいので、ぜひチェックしてみてください。

また、若女将さんがnoteで日記を発信しています。

その他、InstagramTwitterでも積極的に宿情報や町情報を発信してくれているので、ぜひフォローしてみてください。

飛騨A邸に滞在したら、きっと最高級のおもてなしに感動するはず。感謝の気持ちを込めて、積極的に「飛騨の魅力」をSNSで発信してもらえるとADDressとしても嬉しいです。会員の皆さん、よろしくお願いいたします。

情緒あふれる町中から発信される新しい取り組み

飛騨A邸(料亭旅館 八ッ三館)のある飛騨古川エリアは「高山の奥座敷」と称され、かつては城下町でした。白壁土蔵やお寺、登録有形文化財に指定された歴史ある家屋で形成されています。

※画像下=町中の川に泳ぐ色とりどりの鯉

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実は飛騨市では現在、「薬草」プロジェクトを推進しており、市内に自生する約250種類の薬草を使ったお茶や料理メニューを町中の店舗で開発・提供しています。中心地から車で20分程の場所にある「朝霧の森」(=画像下)に行けば、プロジェクト団体が管理している薬草の数々を見学できます。

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健康生活に関心のある人は、町中の「ひだ森のめぐみ」(=画像下)を訪れると、薬草研究や薬草を使ったお茶などの試飲や購入ができます。

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勝手に自生する薬草は、まさに自然の恵み。その研究の成果をまとめた専門家の貴重な資料も、この店舗で閲覧したり購入したりすることができます。また、薬草を用いた料理を提供する店舗もいくつかあります。その一つが可愛らしい外観が目を引く「蕪水亭OHAKO」(=画像下)。

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薬草ランチプレートや薬草カレーの他に、「桑の葉ご飯」を使った「トロトロオムライス」なども。セットのスープやサラダにも、もちろん薬草が使われています(=画像下)。

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飛騨の「薬草ビレッジ構想推進プロジェクト」については、公式サイトを参考にしてみてください。

飛騨古川エリアには、和蝋燭屋や織物・染物屋、酒屋など手しごと作家・職人さんも多く、町を歩けば匠の技にも触れられます。

※画像下=草木染のお土産を購入した「由布衣工房」も登録有形文化財

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※画像下=和蝋燭の「三嶋商店」

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私は数日間飛騨A邸(料亭旅館 八ツ三館)に滞在できたこともあり、飛騨古川の方々との交流を楽しめました。会う人会う人、皆さん気さくにお話してくれました。多拠点生活で地域と交流する秘訣は、あまり予定を詰め込み過ぎないこと。仕事の時間は仕事の時間で集中し、必ず自由時間を設けて、ふらっと町を散策して暖簾をくぐれば、会話と交流は必然的に生まれます。行く先々で「ここは絶対行くべし!」を聞いてみると、意外と時間が足りないことに気づくものです。「もうちょっと居たかったな」と思えば、またリピートできるのがADDress生活の醍醐味でもあります。

※画像下=飛騨・高山・白川で使える地域通貨「さるぼぼコイン」のQR

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ところで、飛騨市・高山市・白川村では、電子地域通貨「さるぼぼコイン」がかなり普及していました。この電子地域通貨は、地元の金融機関「ひだしん」こと飛騨信用組合が運営。2021年2月時点でユーザー数20,000人、加盟店数は1,500、累計流通額は約28億円に上ります。

飛騨を知れば知るほど、地域独自の取り組みに興味が湧き、この地域をさらに深掘りしたい欲求に駆られます。移住者も出身者も一緒になって、まちビジネスを手掛けています。特定地域だから取り組み易いということもあるかもしれませんが、新しいことにチャレンジする飛騨古川の人たちからは、大きな刺激を受けました。この町を多くの多拠点居住者に知ってほしいし、一緒に何かイノベーティブな取り組みができたら・・・と夢は膨らみます。

上記の可愛らしいQRコードの刻印は、飛騨古川の町中にある「FabCafe Hida」にありました。ここは古民家を改装したコワーキングスペースで、地域の人々が打ち合わせスペースとして使ったり、仕事をしたりしています。

電源もWi-Fiも完備しているので、仕事に集中できます。

飛騨エリアの大自然に触れられるお勧めスポット

飛騨・高山・白川エリアには有名な観光スポットもたくさんあります。自然を感じたいのであれば、上記で紹介した「朝霧の森」に加えて、「宇津江四十八滝」(=画像)がオススメです。飛騨A邸(料亭旅館 八ッ三館)から車で15分程度の場所にあります。

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自然の神秘を体験したいなら、「飛騨大鍾乳洞」(=画像下)に行ってみてください。全長800メートル、標高900メートルのかなり大きな鍾乳洞で、ヘリクタイトと呼ばれるねじれた石が見られるのが特徴です。飛騨A邸(料亭旅館 八ッ三館)からは車で35分程かかります。

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「昔の暮らし」を体験・見学したければ、飛騨A邸(料亭旅館 八ッ三館)から車で25分程の「飛騨の里」(=画像下)。飛騨の歴史的な民家が多数移築されていて、一つの村として当時の暮らしをたどることができます。

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歴史的民家といえば、世界遺産の「白川郷合掌造り集落」(=画像下)も、車があればそう遠くありません。高速道路を使えば、飛騨A邸(料亭旅館 八ツ三館)から1時間弱。少し時間に余裕があれば、せっかくなので足を伸ばしてみてはどうでしょうか。

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なお、2021年7月13日時点では、岐阜県は新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置が解除されていますが、休業されていたり時短営業をされていたりする店舗も少なくありません。遠方にお出かけの際は、事前に電話を入れるなど、対応が必要です。また、地域住民の迷惑にならないよう、マスク着用を心がけて、感染予防対策をお願いします。

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魅力的なスポット・人が集まる飛騨ですが、地方都市の他地域事例と同じく、空き家課題を抱えています。特に観光地では、コロナ禍でインバウンドが激減し、休業や廃業に追い込まれた店舗のお話も聞きました。

ADDress飛騨A邸(料亭旅館 八ツ三館)は、感動的な体験ができる宿ですが、冒頭にも紹介したように、大人気のために予約でいっぱいです。飛騨で長居をしながら、地域のイベント事やボランティアに参加したくても、ADDressでは現状、住まいに限りがあるのが課題です。観光だけではない暮らしの魅力を飛騨で再発見するためにも、空き家・空き室の再活用を進めていければと思っています。物件オーナーの皆さんからのお問い合わせいただけると嬉しいです。【文・ADDress取締役&広報 桜井里子】

▼物件に関するエントリーや問い合わせは以下よりご連絡ください。


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