BPLストーブリーグ どこよりも軽い?Season4(BPL) ドラフト展望

こんにちは。”観るe”あでりーです。
年末から今年にかけて、地方競馬にボートレースと、今まであまり馴染みのなかった公営ギャンブルを嗜む機会がありました。

訪れた2箇所とも予想屋のおっちゃん(公認)がいらしたんですよね。平成から令和に変わっても、こうした職業は息づいているんですね。予想屋さんたちは生活がかかっているので真剣そのものですが、私なんてものは気楽なもんで、テキトーな理由で馬券・舟券を買って楽しみました。

ところでBPL Season4が始まりますね(ようやく本題)。BPLS3では頻繁にnoteを書いていた私も少々疲れてしまいBPLS4は外野からのんびり楽しむかな。。。と思っていたのですが、あまりのルールの変わりっぷりにこれは予想屋として筆を取るしかあるまい!とドラフト展望記事を書くことにしました。


1.ルールのおさらい(4/19 追記あり)

ではBPL Season4(BPL)のルールの重要なポイントをおさらいしましょう。

・チーム構成は7チーム
冒頭で「7チームで構成され」と記載があります。BPLS3 SDVXではドラフト後にSUPERNOVA Tohokuが解散し、SUPERNOVAに指名された方には特に選手の身分が保障されませんでした。BPLS4 IIDXでも同じく、SUPERNOVA Tohokuの選手はフリー扱いとなると思われます。

・レギュラーステージの1対戦のポイント配分が変わった。
レギュラーステージは1対戦3試合なのは変わりませんが、ポイントの配分が1pt(16.7%)-2pt(33.3%)-3pt(50.0%)から2pt(22.2%)-3pt(33.3%)-4pt(44.4%)に変わりました。つまり今までは12pointを争っていたのが18pointを争うこと、大将戦改めFinal matchに占めるポイントが半分以下になったことが大きく変わりました。ただし、Final matchを2本勝った上で試合に勝つ条件は、1st or 2nd matchのどこかで1本を取ること。これは変わりません。 
これがなかなか微妙なラインで、BPL2021のSILK HATのようなイリュージョン(大将のみ2連勝で試合を引き分けに持ち込む)ことはできなくなる一方で、ROUND1のように大将で2連勝しつつどこかで1本は取って試合はしっかり勝っていたチームにはあまり影響がないことになります。

・コストは1人160=4人640。全試合のコストは540。1人4試合出場。
コスト配分と総コストは上記のとおりです。ただし、1人最低4試合出場なので、3人が全コストを使って1人が60コストしか使用しないことはできません。また、1st match=20コスト、2nd match=30コストなので、全6試合に出場するとして2nd matchにも4試合出場することができますが、出場枠が3回*6試合=18試合しかないので1人が6回出場すると残り12試合=3人*4回となり、2人が全試合出場はできません。また、2人がとびぬけて強かったとしても、同じ2人が同じ試合に5回出場することもできません。

・レギュラーステージ勝ち抜けチームは4チーム。
BPLS3 SDVXと同じく、レギュラーステージを勝ち抜けるのは7チーム中4チーム(57.1%)となりました。つまり半分近くが落ちる。
レギュラーステージ勝ち抜けのラインは、ストラテジーカード戦略に大きな影響を与えます。BPLS2以降で下位チームがストラテジーの集中砲火を浴びた様を思うと、BPL2021でROUND1が中々自選曲をプレイさせてもらえていなかったのが信じられないですよね。
また、落ちるチーム数があまりに少ないと、当然通過すると周囲から思われるチームはマークが甘くなりがちです。さすがに7チームの中から3チームを振るい落とすとなると、セミファイナル以降で猛威を振るいそうなチームをレギュラーステージで落としてしまおうとする動きも出るかもしれません。それには複数チームの思惑の一致が必要になりますが。

・レギュラーステージのレベル指定Aと指定Bがある。
Season2,3と同じく、選択できる曲のレベル指定として指定Aと指定Bがあります。各チーム6対戦なので3回ずつになるかと思いきや、1チームだけ偏りが発生します(総対戦数が21なので指定A、Bの試合数が均等にならないのは自明ですよね)。
6チームは指定A,Bとも3試合ずつなのでおおむね平等と言えますが、どのチームが"偏り"を引くのか。

・セミファイナル(ファイナルも)の出場機会が全員同じになった。
セミファイナルは1対戦5試合で1人だけ2回出場できたのが、全員1回出場となります。また、ポイントが1-2-2-2-3だったのが3-4-5-6となり、1人が取得できる最大ポイントが10/20point(50%)だったのが12/36point(33%)に大きく減りました。1人に依存して勝ち抜けることができなくなっています。
ファイナルも10/26point(38%)が26/84point(31%)と、1人で獲得できるポイントが減りました。こちらはあまり変わり映えがしないか。

・ストラテジーカードは両者使用で両方抽選
ストラテジーカード相殺が無いので、ストラテジーカードを使われると必ず自選曲を変えられてしまいます。必殺の武器を持つ人の価値は下がる傾向に。

・(4/19追記)継続契約時のドラフト選択権喪失は巡目に応じて
選手と継続した場合、SDVXと同じく1巡目の選手と継続契約を行った場合は1巡目の、2巡目の継続契約を行った場合は2巡目のドラフト選択権が失われます。今までは人数に応じてだったので1巡目・2巡目の選手がいなくなるとかなり苦しい状況になりましたが、この制度なら大胆な組み換えもできそうです。

・(4/19追記)ドラフトは入札抽選制、ウェーバー制はなし
ドラフトは入札抽選制で行われるとのことです。BPLS3ではホームページ上で3巡目以降はウェーバー制をとる旨記載があったので、記載がないということはすべて入札抽選制だとみられます。3巡目選手を優先的に指名できた下位チームはもちろん、3巡目・4巡目を連続指名できるため不確定要素の少ない指名ができる上位チームにも利点がある制度でしたが、これが無くなることで理想のチーム組織を作るのが少し難しくなるかもしれません。

2.各チームごとのドラフト展望(3月8日時点)

上記のルール変更を踏まえて、各チームがドラフトでどう立ち回るかを思い込みで予想していきます。料金は要りまへんでー。

APINA VRAMeS:現状維持またはNIKE.さん採り
UCCHIE選手・WELLOW選手のダブルエースを抱えるAPINAは、今回のルールの影響を受けにくいチームです。レギュラーステージにしても1本取って大将2タテ戦略がとれるし、セミファイナル以降では二人が猛威を振るう。
CHP*1E選手とKENTAN選手は自選をキープする力があるので上記の戦略にフィットし、継続契約の可能性も高いです。しかしながらNIKE.さんを3巡目以降で再度迎えられるのであれば、小規模の編成変更もあり得るでしょう。チームカラー的にも問題ない。また引き続き3,4巡目がウェーバー方式であれば4巡目選手を最初に選べるので、KENTAN選手は敢えて一旦身を引く進言を自らするかもしれません。

ROUND1:両エースを残して2人ドラフト
大将にかかるポイントの比重が減ったとはいえ、U*TAKA選手はLevel12だけでなく低難易度でも強烈な強さを持ちます。下手をすればAPINAよろしく高難易度を得意とする選手をもう一人迎え入れ、ダブルトリプルエース戦略やU*TAKA選手に全試合出てもらいつつFinal matchは他に任せる戦略も取れなくはない。今回のルール変更から受ける影響は周りが思うほど大きくないでしょう。
低難易度はNAGACH選手に引き続き任せてもいいですが、ビジネスライクに一度リリースしてドラフト時に他の候補者と見比べ再度採用を検討する可能性もありそうです。

GAME PANIC:現状維持
今回のルール変更の恩恵を最も受けそうなのがGAME PANICだと思います。いわゆる”ぴすみかも”戦略を採るときに、必ずしも一方をFinal matchに置く必要が無くなった。どちらかと言えば苦手と言われていた指定Bでも十分勝ち星が狙えそうです。またTAKA.S選手もSeason3を通して十分BPLに適応できており、FRIP選手を含めてあまりメンバー編成をいじる必要がなさそうです。

TAITO STATION Tradz:最強の人を指名、ポップン最強の男も?
ルールへの適応以前に、このチームは「やるなら優勝」を是とするチーム編成を貫いています(その代わりレギュラーステージはボーダー争いに毎度巻き込まれる)。事前にささやかれているとおりKKM*選手がSeason4に参加できなかったとしても、(SDVXと同じく1巡目を指名できるのであれば)国内・海外問わず最も強い人を指名するはずです。唯一、Season3で通訳として参加したSOMORIさんが選手として参加するのであれば、チームカラーと合致するので指名するかもしれない。
絶対ポイントを取ってくるマンの8S.選手は戦略に合っているとは思いますが、Season2で自選全キープのTATSU選手を放出していることから考えるとRAITO.選手を含め絶対はないのではないかと思われます。絶対ポイントを取る意味では、TATSU選手を再び迎え入れるかもね。

SILK HAT:案外全員維持ではないか
案外、という言い方は失礼かもしれませんが、大将SEIRYU選手に全てを賭けるイメージのあるSILK HATは一見今回のルール変更の影響をもろに受けそうに見えます。ただしSeason3ではVELVET選手が先鋒~大将戦を自在に担当したり(しかも大将SCRATCHが無い中)、LICHT選手もBPLへの適応を見せたりで、SEIRYU選手に頼りきりのチームからは既に脱しています。自選を取る力を見せたKIDO.選手を含め、今回のルール変更を加味してもあまりメンバー変更の必要性を感じません。
前シーズンではブランク明けだったLICHT選手の起用方法が定まっていない感もありましたが、Season4開始までの期間でどうパワーアップするか次第でチーム戦略とドラフト戦略も変わるでしょう。

レジャーランド:予想難しすぎだが46選手を取りに行くかも
今回のルール変更を受けてABEARアドバイザーが何を考えているか、頭の中を覗いてみたいです。
大局観としてSeason4は前ほど下位チーム叩きにならない(開幕ダッシュが必要ない)かもしれないし、ドラ1が強力なチームに4本先取して勝ち星を奪取し、予選落ちを強いることができるかもしれない。チーム編成は全体戦略に左右されるでしょう。なので正直読めません。
唯一このチームはLevel12をどうするかという課題を抱えているように見えます。物量の申し子だったG*選手は、シーズンを経るごとに徐々に低難易度にフィットしてきている感もあります。高難易度を得意とする選手を迎え入れたいがどの巡目で採るか。前の2シーズンで4巡目とは思えぬ活躍を見せた46さんが狙い目かもしれません。

GiGO:再編成は避けられない、NIKE.さん採りか
Season3で抱えた課題が"2タテ力"である以上、ルール変更以前にGiGOは再編成を避けられないと見ます。各選手とも自選を通すための武器は十分持っているものの、それだけでは勝てない。
もちろんどんな状況でも2タテするような選手はなかなかいないので、特定の状況下でなら2タテする力のある選手を見極めなければならない。低難易度であれば相手を圧倒することもできるNIKE.さんあたりが狙い目ではないでしょうか。

さてさて当たるも八卦、当たらぬも八卦。注目のドラフトは4月23日…火曜日!?今回はライブ放送してくれるのでしょうか、候補者の皆様の装いも楽しみの一つなのですが。

3.4月19日 追記

ドラフト会議の候補者の顔ぶれが発表されました。既存7チームの選手はRIOOさんを除いて候補者に含まれており(KKM*さんいる!!)、あまり事前の予想を変える必要はないかと思いますが、3つほど。

・Tradzの2巡目はDON*さん
おそらく、ここが予想のベースラインになるでしょう。CONNECTでも示された実力、KKM*さんとの韓国繋がりを考えると、ここは動かない。逆にDON*さんを欲しいと思う他チームがいれば、2巡目で指名して抽選に勝つか、1巡目を手放して採りにいくしかありません。

・NIKE.さんをどこで採りにいくか
3月時点でも複数チームの予想で名前を挙げたNIKE.さん、低難易度であれば十分2タテできる実力は正直どのチームも欲しいでしょう。では何巡目で迎えるか、"チキンレース"になりそうです。3巡目でも遅いんじゃないかなー。

・GiGOは大胆に変えてくる
これは候補者やドラフトルール発表とは関係がないのですが。
SDVXのTradzがTomahawkポーズをしたことで忘れがちですが、本来SUPERNOVA Tohokuのスピリッツを受け継ぐべきはGiGOのはずです(経緯省略)。今までチーム構成を動かしたことのないGiGOだけれど、予想外のドラフトで"荒らして"きたSUPERNOVAの戦略が吹き込まれたら、面白いことになりそうです。
で、ですよ。各チームに事前に連絡される継続契約の面々にGiGOのメンバーの名前が無かったら。これはドラフト戦略が大混乱に陥りそうです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?