都市生活者たち

ご機嫌に暮らすためにどうするか?というのをすべての起点にしてる。

自分や同世代の人間たちがどうすれば不況や抑圧や色恋や地震や定時後のミーティングや新型のインフルエンザや隣国のミサイルやその他の暴力から身を守ってご機嫌に生活していけるか?
そのためだったら耐えられることも割と多い。

ハロウィンの渋谷でこれを書いてる。

なんだかハロウィンって女の子がものすごく試されるイベントだ。どこまで応じるか?を。

気持ち悪い視線に、
勘違いした値踏みに、
分不相応なナンパに、
同じ衣装で自分より手足が細い子からのマウントに、
「盛り上がってるバカ」として撮って放送したいテレビ局に、
どこまでご機嫌に応じるか?

どこまで撮らせるか、肩を組むか、LINE IDを交換するか。
害するものと戦いながらご機嫌に生活しようとする人たちの切実な姿をたくさん見た。
嫌な思いをした人もいたと思う。
でも今日の写真をInstagramにアップしてそんなことなかったみたいに笑ってる。
ああなんて2016年なんだろう!

「ほんと無理人多すぎ! あたしたちご飯食べたいだけなのに」
「だいたいここ日本だし! なんでこんな盛り上がってんの?」
みたいなことを言い合う普段着の2人組ともすれ違った。

わざわざ言わないほうがいいことを言ってるなと思う。言ってる内容が他人を嘲笑するだけの論拠として古くて弱くてとても足らない。
今ここでイケてるのがどっちかって言ったら間違いなくイーハイフンより血まみれのナース服着てるほうだ。

でも、ああ言ってないと死ぬんだろうな、とも思った。
あれは自己防衛であり自己催眠であり祈りであり呪いで、そうでもしないとどうにかなってしまう。言ってる自分をふと客観視してしまったら傷になる。
みんなそれぞれ戦ってる。戦う相手があのゾンビナースたちとは違うだけで。

祭りの話をするときに、まず祭りに参加する人としない人に分かれることを忘れがちだ。
祭りに参加しない人のその日1日を祝福したい。
誰にも害される謂れはないし誰のことも害してはいけない。
祭りに参加する人と参加しない人の立場は対等だから。

魔法の解ける夜12時を過ぎたロータリーを回る東京無線は平成東京式のメリーゴーラウンドで、ゾンビナースやミニスカポリスやスーパーマリオを11月最初の平日へ連れていく。
明日は今日より楽しくないかもだけど、iPhone充電して明日もまた東京へ行こう。きっと明日もご機嫌に過ごせる。

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ヒラギノ游ゴ

平成生まれのライター
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