江戸浩樹

東京大学農学部生命化学・工学専修卒業後、2004年株式会社ガイアックスに入社。 投稿モ…

江戸浩樹

東京大学農学部生命化学・工学専修卒業後、2004年株式会社ガイアックスに入社。 投稿モニタリング事業、学校非公式サイト対策事業、ソーシャルアプリのカスタマーサポート事業の立ち上げを経て、2014年にアディッシュ株式会社を設立、代表取締役に就任。2020年3月東証マザーズ上場。

最近の記事

事業を立ち上げている方へ、これから立ち上げようとする方へ-環境と壁と対処方法-

前回のnoteで、事業を立ち上げとは実際にどんなところのものか、僕の経験を書きました。 今回は、「 自分の身を置く環境をどう考えるか」と「壁にぶつかることと対処法」について書いてみました。 自分の身を置く環境をどう考えるか事業を立ち上げるため、自分の身を置く環境をどうしたらいいのか、 それはその人の思いの強さによって変わってくるのではないかと思います。 どんな状況でも「絶対立ち上げるぞ!」という強い思いがあるのなら環境は問題ではない。 一方で、ある程度自分に弱さがある

    • 事業を立ち上げている方へ、これから立ち上げようとする方へ

      事業をつくることへの憧れ僕は、アディッシュを設立して本格的な起業家として経営者として生きていく前、新卒で入った会社で3つ事業を立ち上げています。 そもそも、僕は「事業をつくれる人になりたい!」という憧れで、 大学2年生まで特に疑問をもってなかった「研究者」という人生のコースを捨てて、ビジネスの世界に飛び込みました。 今も悪戦苦闘する毎日ですが、まったく何をしていいか分からなかった頃よりは、事業をつくっていくことに対して、他の人よりも少しばかり多い経験を積ませてもらったなと

      • ミッション・ビジョンに則した経営が影響していること

        アディッシュ株式会社の江戸です。 前回、「ミッション・ビジョンに込めた想いを経営で実現していく。アディッシュのミッションドリブン経営について」を、お話しさせていただきました。 今回は、ミッション・ビジョンがあることで、アディッシュの経営にどのように影響しているのかお話ししたいと思います。 ミッション・ビジョンなど根源的に立ち返るものがまとまっていると、ある意味すごくカラーが出ると思っています。 「自分たちはこういう世界にしたい」や、「こんな事業をやっていきたい」とか。 カラ

        • アディッシュが全社会議を行う理由。年4回全社会議、週2回の朝会を行うことについて

          アディッシュでは、四半期毎にALL adish Meetingという全員の集まるミーティングと、Reveilleという毎週月金に行う朝会があります。 今回は、なぜ頻繁に「集まること」を大事にしているのか、目的と理由、その効果についてお話しします。 会社も一つのチームであり、一人ひとりがチームを、会社、組織、事業を変えていけると思ってほしい。だから情報共有をする。 アディッシュにはミッション・ビジョンがあり、そして中期経営画計画があります。私は、そういった大きいものに対して

        事業を立ち上げている方へ、これから立ち上げようとする方へ-環境と壁と対処方法-

        • 事業を立ち上げている方へ、これから立ち上げようとする方へ

        • ミッション・ビジョンに則した経営が影響していること

        • アディッシュが全社会議を行う理由。年4回全社会議、週2回の朝会を行うことについて

          ミッション・ビジョンに込めた想いを経営で実現していく。アディッシュのミッションドリブン経営について

          アディッシュ株式会社の江戸です。 私はアディッシュ設立前から、ミッション・ビジョンを中核とした経営を行っていきたいなと思っていました。 逆に言えば、これらから外れた事業は行わないということです。 今回、私がミッション・ビジョンを大事にしている理由と、この想いを、どのような方法でメンバーに伝えているのかをお伝えしたいと思います。 会社・組織の存在意義「何かを成し遂げるため」 私は会社も含め、あらゆる組織というものは何かしらの目的のために存在している、と思ってます。 ミッショ

          ミッション・ビジョンに込めた想いを経営で実現していく。アディッシュのミッションドリブン経営について

          従業員数700人を超えても新入社員全員と必ず話す機会を作る。アディッシュのオンボーディング

          アディッシュ株式会社の江戸です。 皆さまは、オンボーディングという言葉をご存知でしょうか?オンボーディングとは、新入社員が早く活躍できるよう、組織的にバックアップする仕組みのことです。アディッシュのオンボーディングでは、まず働き方の「核」になる考え方を知ってもらうことから始めています。 今回はそんなアディッシュのオンボーディングについて、方針や実際の施策をお話ししたいと思います。 新入社員定着のためにアディッシュで実践している施策アディッシュでは、まず最初に働き方の「核

          従業員数700人を超えても新入社員全員と必ず話す機会を作る。アディッシュのオンボーディング

          「ボスマネジメント」「1.1倍返し」とは?社会人1年目のみなさんに伝えたいこと

          4月になり、アディッシュにも新入社員が入ってきてくれました。新しい環境に飛び込むのはワクワクもしますが、最初は不安もたくさんありますよね。新入社員の彼らを見て、「私の新入社員のときってどんな気持ちだっただろう?」とふと思い出しました。 社会人1年目の頃、私は自分を追い込んでしまうタイプでした。今振り返ると、当時の仕事の仕方について「こうすればよかったのに」と思うことがたくさんあります。 その経験をもとに、今回はこの春社会人になる方に、仕事をするうえでのポイントをお伝えできれ

          「ボスマネジメント」「1.1倍返し」とは?社会人1年目のみなさんに伝えたいこと

          管理する必要がない人を採用する。700人規模の会社経営者が考える採用スタイル

          アディッシュは、現在グループで700人を超える組織になりました。 事業の拡大に伴い避けては通れない道、それが「採用」です。 どの会社も、自社に合った良い人を採用したいと思っているはず。 今回は、アディッシュで採用する際に、私自身、どのように見極めをしているのか、採用活動をする上で大事にしていることについてまとめてみます。 採用したい人が持つ、定性的な能力を定義する人アディッシュで採用活動をしていく中で、私自身は、特に以下の2つに当てはまるかどうかを見極めています。 ただし

          管理する必要がない人を採用する。700人規模の会社経営者が考える採用スタイル

          抜擢される人材の特徴と「する人」「される人」へのメッセージ

          事業を成長させていく上で、適切な人材をアサインすることは重要です。 そして時には、人材を抜擢する必要もあります。 「抜擢」は組織への刺激になり、予想もしなかった結果をもたらすことがある一方でリスクもあります。 アディッシュでも、状況に応じて若手を重要ポジションにアサインし、成功したことも失敗したこともありました。 任された本人にとっては、今までにない視点に立つことができて、成長スピードを加速させる事ができる機会。チームの活性化にもなりうる抜擢は、どのような人材にチャンスが与

          抜擢される人材の特徴と「する人」「される人」へのメッセージ

          事業が伸びないときに、事業責任者が意識したいこと

          「事業を伸ばしたい」 その一心で日々走り続けている事業責任者の方は多いと思います。 とは言っても、事業は簡単に伸ばせるものでもなく、 だからこそ、日々悩み、模索することも多いはずです。 そこで今回は、アディッシュで多くの失敗をしつつも、事業を伸ばすことに注力してきた私の経験も踏まえながら、特に壁にぶつかっているときに考えていることをお伝えしたいと思います。 事業の停滞は誰もがぶつかる壁事業を立ち上げてから最初の1~2年は、なかなか思うように伸びないと思います。これは誰も

          事業が伸びないときに、事業責任者が意識したいこと

          経営的な、そして人間的な視座を高めてくれた私の3冊

          この時期は、高い視座を持ってマネージャーになりたい方や、将来経営者を目指す方にとって、気持ちも引き締まる時期。 そんな皆さんに、私がこれまでに何度も読み返している本の中から、3冊をご紹介したいと思います。また、それらを私がどのように活用しているのか、少しでも参考になればと思います。 過去に何度も読み返している書籍3冊 ①「海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年」塩野 七生 | 新潮社 【本の概要】 ヴェネツィア共和国の一千年の歴史が書かれた本。ローマ帝国滅亡後、他国の侵

          経営的な、そして人間的な視座を高めてくれた私の3冊

          「経営者ではない」状態を経て思う、経営者の仕事

          現在、中間管理職を務めている方のキャリアプランとして、組織のリーダーポジションを目指す方も多いと思います。また、経営者として日々模索しながら仕事をされている方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。 私自身は、元々、普通の会社員としてキャリアをスタートしました。 そこから、マネージャーになって部署を任され、複数の事業を立ち上げ、会社を立ち上げ、今に至ります。 今の私ではまだ見えていないもっと上の世界もあるはずですが、従業員数が数百人程になってきている今、経営者のやるべき

          「経営者ではない」状態を経て思う、経営者の仕事

          予測不可能な現代における事業戦略の「問い」とマインド

          事業を推進する責任者として、未来をどのように予測し事業戦略を描くのかは常に課題です。予測不可能性の高い現代、私自身がどのようなやり方で未来予測をして、アディッシュで実際にどうしているのかをお伝えしたいと思います。 と、本題に入る前に、、、 今日10月1日は、アディッシュの創立記念日で5周年を迎えました! 私の中では、一言で言い表すことができない感情が、あります(笑)。 何より、本当に人に恵まれてここまでこれたし、さらに次なるチャレンジに向かっている。 それは何よりも嬉しい

          予測不可能な現代における事業戦略の「問い」とマインド

          海外で事業立ち上げをする際に求められる経験と資質

          海外でビジネス立ち上げに憧れる方も多いと思いますが、実際の海外展開は簡単ではなく、その成功は現地事業責任者の力量次第であるとも言われます。 異文化の環境でマネジメントができるようになるには、どんな経験や能力が問われるのか。 今回は、海外事業を立ち上げたい方に向けて、どんな経験が役に立つのかについて書いてみたいと思います。 海外事業の立ち上げに役立つ3つの経験アディッシュには、フィリピンにグループ会社「adish International Corporation(以下、AD

          海外で事業立ち上げをする際に求められる経験と資質

          リーダーとより良い補完関係を築くには。優れた右腕になるために大切なこと

          中間管理職を務めるマネージャーの方の中には、今後のキャリアプランとして「ナンバー2」のポジションを考えている方もいるかと思います。 私自身も、以前は所属事業部の「ナンバー2」でした。 1人だけでは何もできない。組織のかなりの要素は「ナンバー2」が影響する。 今回は「ナンバー2」に焦点を当てて、求められる資質やリーダーとの関わり方、マインドについて書いてみました。 「ナンバー2」に求める3つの要素 ビジネスをやっていくわけなので、当然、基本的なビジネススキルや、その業界やプロ

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          仕事が速い人たちから学ぶ、仕事の効率化の方法

          「忙しい人ほどレスが速い」という話をよく耳にしますが、仕事ができる人ほどタスク管理や時間管理が上手だと感じます。前回の記事では仕事に集中するための環境づくりについてご紹介しましたが、今回は仕事の効率化について書いていきたいと思います。 「忙しい人ほどレスが速い」は一理あり「忙しい人ほどレスポンスが速い」という通説をよく聞きますが、たしかにその傾向はあると周りを見て感じます。ただし「レスが速い=仕事ができる」ということではなく、結局は仕事に対しての意識の問題なのではと考えてい

          仕事が速い人たちから学ぶ、仕事の効率化の方法