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「自分たちで会社をつくる」という意識のために。全社員参加イベント「ALL adish Meeting」

最近特に、リモートワークなど顔を合わせなくても仕事ができる環境にフォーカスが当たるようになってきました。一方でリアルなコミュニケーションが見直されている動きもあり、それぞれの良さを取り入れながら、社内でのコミュニケーションを大切にしていくことが必要だと感じます。

アディッシュでは、可能な限り全社員が参加する「ALL adish Meeting」というイベントを定期的におこなっています。今回は、そのイベントの内容や意図について紹介します。

海外からも参加 全社員が参加するALL adish Meetingとは

ALL adish Meetingは創業から5年間ずっと、四半期に一度、2~3時間ほどおこなっています。
基本的に社員は一斉参加で、東京以外の拠点(沖縄、福岡、仙台、フィリピン)の社員はテレビ会議で参加してもらっています。東京にいる約70名と他の拠点を合わせ、約100名が参加する一大イベントです。

また、昨年は各拠点の社員も東京に実際に足を運んでもらい、Real All adish Meetingをおこないました。

内容は毎回二部構成で、第一部は私から中期経営計画の進捗を発表し、第二部はコンテンツを固定せず、その時ごとに会社のミッションや社内制度、どんな組織にしていきたいかなど、会社を形づくっていくためのテーマを話し合う場にしています。


All adish Meetingを開催する3つの理由

時間やコストをかけてでも全員で同じ時間を共有するイベントを開催しているのは、3つの理由があります。

①会社の方向性について進捗を伝え続けたい

会社の方向性についての進捗を分かりやすく伝えるために続けているのが「毎回同じスライドを使うこと」です。

ちょうど2018年末で設立から3年間の中期経営計画が終わり、2019年から次の3年間の中期経営計画がスタートしたのですが、最初のALL adish Meetingから2018年末までずっと同じスライドを使用しました。

会社をつくるときに別の経営者の方から言われた言葉ですが、「経営者として大事なことは同じことを言い続けられることだ」と教えてもらいました。正確には、信念や大きい方針など変えるべきでない「同じこと」と、それ以外の全てを「変え続ける」ことの両方を大事にするということです。動きの速い世の中で3年間の方針を掲げ実現するのは大変です。最初に立てた計画が「今これくらい進んでいる状態」だと伝えたいという考えや、言ったことを守れる組織にしたいという想いから、同じスライドで進捗を伝え続けています。

2019年からの中期経営計画でも、「2021年に向けて実現したいこと、方向性」について伝えました。これをまた3年間継続したいと思っています。

②自分たちで会社を作っていくという意識

私は、会社というものはトップや一部の人が決めるのではなく、全社員で、自分たちでつくっていくものだ、つくっていけるものだと考えています。社員が「制度や事業は誰かが決めるから自分は関係ない」といった会社のことを自分ごとに考えていない状態では、楽しんで仕事ができるとは言えないのではないかなと。

そうならないために、第二部は、継続的に、誰でも提案できる発散の場にしたいと考え、毎回コンテンツは決めずに上がってきた意見を元に、その時に話すべきテーマを考え、議論をおこなっています。

③他部署・他拠点メンバーとの交流の場にしたい

私は以前のALL adish Meetingで全社員の前で手紙を読んだことがあります。

内容は、社員への感謝、会社が存在する意味についてです。この時のことはいまだに多くの社員から「印象深かった」と言われます。経営計画などに重きを置いた通常のスピーチとは違い、手紙形式の文章で想いを中心に伝えたことで、いつもとは違う受け取り方をしてもらえたのだと思います。

会社の規模が大きくなるにつて、「自分はどれだけ会社に貢献できているのだろう?」と考えてしまったり、全体のことがイメージしづらくなってしまったりということが起こりやすくなると思います。そんな中で「一人ひとりがいてくれるから会社は成り立っている」と伝えるにはどうしたらいいんだろう?と考え、手紙で伝えるという方法をやってみました。前日の夜に思いついたのですが、やって良かったと思っています。

部署を超えての仕事が生まれた

昨年開催したReal All adish Meetingでは、社内のさまざまなところで業務上のコミュニケーションが円滑になったのが見えました。複数の拠点から全社員がオフラインで一堂に会するイベントだったので、運営委員会が立ち上がり、コンテンツもいつも以上に練って「それぞれの人を知る」というテーマのもと社員同士に交流を深めてもらえるよう準備を進めてくれました。

例えば、チーム間で交互に出張をして業務改善をおこなったり、取引先への提案に職能を越えて積極的に関わるといった変化がありました。それまで提案は営業がやるという雰囲気が強かったのですが、Real All adish Meeting以降、運用や開発を巻き込んで一緒に提案しにいくケースが増えました。それで大きな案件を獲得した例もあります。

こうした目に見える変化や効果があり、非常に意義のあるイベントだったと思います。

オンラインの時代だからこそ、オフラインの場は「どれだけ密度の濃い時間にできるか」を考えていきたい

会社の方向性をしっかりと共有すること、一人ひとりが「自分たちで会社をつくっていく」という意識をもつこと、さまざまな人と交流することでよりよい関係性や成果を得られること。オンラインでリモートワークが推奨されているいまだからこそ、限られた時間しかないオフラインでのコミュニケーションは密度の濃いものにしたく、会社としても努力していきたいと思っています。

1回だけでは意義が感じられない場合もありますが、ALL adish Meetingを続けることで、そうした社内の文化が根付いていくとよいなと考えているので、今後も継続していきたいです。




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