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「経営者ではない」状態を経て思う、経営者の仕事

現在、中間管理職を務めている方のキャリアプランとして、組織のリーダーポジションを目指す方も多いと思います。また、経営者として日々模索しながら仕事をされている方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。

私自身は、元々、普通の会社員としてキャリアをスタートしました。
そこから、マネージャーになって部署を任され、複数の事業を立ち上げ、会社を立ち上げ、今に至ります。

今の私ではまだ見えていないもっと上の世界もあるはずですが、従業員数が数百人程になってきている今、経営者のやるべき仕事を、「経営者ではない状態」を経てきた自分なりに考えてみました。
今後、経営などを志向していく方への参考になったらいいなと思います。


仕事を手放し、任せることで、組織を作っていく

私は会社全体の責任は負っていますが、何か特定の部署や事業に直接責任を持っているわけではありません。

でも、事業を立ち上げたときは、事業も会社も顧客対応も現場対応も、全方位で自分が入ってやっていました。立ち上げ事業責任者の方のほとんどは、そうだと思います。

それが徐々に大きくなり形を成してきて、任せられるものが増えていくにつれ、自分が先をみることに集中できるようになっていきます。

このとき、一つのチーム(部署や事業)を丸ごと自分以外に任せてうまくいくかどうかが、マネージャー状態から、その次に行けるかどうかの境目のように思います。

「任せる」と決めたら、任せた人の意見を尊重すること

これはよく言われるようにとても大事です。それでも、任せてどうしようもなくなってもいけない。任せたチームが大きく立ち行かなくなることで組織全体が崩壊してもいけない。

が、任せないといけない。この時、自分の方が当然これまでのやり方には精通しているから、自分の方がうまくできるように思える。

このジレンマに対する自分なりの解消方法を見つけることが、非常に大事なのではないでしょうか。

私の場合は、

 1. 1on1などで個人的な関係を構築して率直に会話できるようにしていく
 2. 任せた人の意思を尊重する
 3. 問題が起きそうな点はなるべく「事前に」「ガイドライン的に」話す

ということを繰り返して、乗り越えてきたように思います。
1つ目が土台、2つ目が基本スタンス、3つ目がいざというときのための会話です。

「事前に」「ガイドライン的に」というのは、何か問題になってしまった後に話すのではなくて、もしかすると今後こういう状態になってしまうかも、ということを察知して、まだそうなる前に「もしこうなった場合、ここはこうして欲しい」と伝えることです。

これがこなれてくることで、自分はジレンマを乗り越えられたように思います。

その他、自分にきた相談の矛先を、自分が任せた人に変えるようにするのも効果的です。最初は相談が来るでしょうが、途中からあえて「私にはわからない」と答えるのです。そうすると矛先が段々と変わっていき、任せた人に中心が移っていきます。

各責任者への働きかけに注力し、中長期の目標・ビジョンに向かっていける状態を作る

(一応、上記を乗り越えたとして)そんな私が今、引き続き注力しているのは、2019年を計画通りに実現させるべく各責任者に働きかけることです。

計画通りに実現できるよう、現場も含めて色々な情報を把握しつつ、アイデアを持ちかけたり、ディスカッションを設定したり、課題のヒアリングや整理を手伝ったり。時には何もしなかったり。

今の私にとって、経営者として理想の状態は、中長期の目標・計画・ビジョンの実現に向けて会社全体をコーディネートすることだからです。

アディッシュでは現在、中長期計画を作ってはいるものの、2021年に向かってのコーディネートはやはりチャレンジが必要な部分も多くあります。例えば、新規事業を作るにあたって、人材のアサインを的確にしていけるか、新規事業に彼らの時間を最大限にコミットさせていけるか、など。

自分自身が直接的に、というよりは、基本的にはそれぞれのチームに任せた上で、よりよいアイディアやアクションを引き出せるような役割を果たし、中長期計画のアップデートとともに解像度を上げていきたいなと感じています。

経営者の役割とは何かを問い続け、決めたことを信じて進む

身も蓋もないですが、経営者の仕事の正解は、正直分かりません。

私が経営者の方にお会いする時は「経営者として、日々どんな業務をしてますか」とよく質問します。ネットで検索してみたり、著者が経営者の本を読んだりもしますが、それでも明確な答えが見つかるわけではありません。
常に、経営者として何をすべきかを自分に問いながら仕事をしています。

今のこのアクションは、目の前のためなのか、1年後のためなのか、3年後のためなのか、長期的なためなのか。そのようなことを自分に問いかけながら仕事をしています。

今の私ではまだ見えていないもっと上の世界を目指し、
目の前を大丈夫な状態にした上で、中長期的な時間軸で考え、動いていくこと。
そのための問いを自分に投げ続けること。
経営者の役割は、そのようなことではないかと、今の私は考えています。


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江戸浩樹

東京大学農学部応用生命工学課程卒業後、株式会社ガイアックスに入社。 ソーシャルメディアの投稿モニタリングや学校裏サイト対策サービス、 ソーシャルアプリ向けカスタマーサポート等の事業を立ち上げ。 2014年より分社化し、アディッシュ株式会社を設立、代表取締役に就任。
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