チーム力を高め、課題の言語化を促す。理想の組織に近づくための1on1を考える

アディッシュでは職種や性別に関係なく、一人ひとりが貢献していけること何かを考え、能力や意欲を発揮できる環境づくりを目指しています。

その中の取り組みの一つとして、メンバーの成長を促しチームの関係性を高めていくために、コーチングを用いた1on1を全社的に推進しています。とはいえ、社内でのコーチング型の1on1の浸透はまだまだで、今後取り組んでいくべきこともたくさんあります。

今回の記事では、そんなアディッシュの現状も踏まえながら、私が考えている理想の1on1についてまとめてみました。

関係性を深めながら問いの言語化ができる場としての1on1

私の理想の1on1は、相手とともに、重要な「問い」を提示し、ともに考えていく場です。
日頃業務をやっていると、いろんな悩みや課題が出てきます。それらを自分で言語化できる場として、1on1が活用されるとよいと思っています。

多くの場合、課題の言語化ができた時点で、問題の半分くらいは解消できていると思います。とはいえ、その人が業務にあまり精通していない場合にはティーチング型の1on1も必要です。例えば、新卒で入社してきた場合や今までの内容とは違う業務を新たに行う場合は、ティーチングを優先的に実施した方が良いと思います。
必要なアプローチは1on1を受ける側のフェーズによって変わりますが、1on1を受ける側が業務に精通してくれば、ティーチング型からコーチング型を主とした方がよいでしょう。
コーチング型のアプローチをしていくためには、やはりそれを体感してもらうことが早い。社内に本格的に学んだ者がいるので、その人にメンバーのコーチングをお願いすることも始めています。

コーチング型まで進んだ後、私が理想としているのは、先にも書いたように「重要な問いが提示され、ともに考えていく場になること」です。変化の早い時代、答えというものがずっと不変であることはほとんどない。重要な問いが質の高い状態で両者の間で言語化できたとき、そこから生まれるアウトプットは非常によいものになることが多い。

もちろん、あくまでも1on1は手段で、目的は関係構築であり、アウトプットを最大化すること。相手との関係性が良くなり課題が質高く言語化されていくことが理想なので、必ずしも1on1を取り入れる必要はなく、代わりにスプリントを取り入れたりスクラムを用いることもできると考えています。

経営者の1on1を公開。肌でコーチングの意義を感じてもらう

アディッシュでは、「どまんなか会議」というものを月に1回やっています。これは経営に関して問題を話すことを目的にした場で、主に事業部長陣が参加しています。ある日の会議では、私がどんな組織をつくりたいのかをテーマに公開コーチングをやりました。社内でコーチングに知見のあるメンバーをコーチとして立てて、私に対してコーチングしてもらう。メンバーはその様子を見ながら質問してもらい、経営者の公開1on1のような形です。

私自身、コーチングを受けていく中で言語化できていない部分に目を向けることができましたし、自分は伝えたつもりになっていたことが相手にはうまく伝わっていなかったことが事業部長陣でさえ多数あることにも気づきました。自分の考えをメンバーに共有して弱みを全部さらけだしたことで、目指している組織のイメージが以前よりも強く共有できたんじゃないかなと。組織の今後を考える上ではとても貴重な時間となりました。

ただのタスク確認で終わらせない。相手を信じて手放す勇気から生まれたもの

私自身も経験があるのですが、1on1がただのタスク確認で終わってしまうことがあります。ただこれはもったいない。実際に試してみてわかったのですが、1on1でのタスク確認をやめても、進捗にはほぼ影響しません。

タスク確認を手放した代わりに、様々な問いかけができるようになりました。例えば「今ってこういう気持ちですか?」という問いです。その人の感情を汲み取って言葉にして伝えると、その人が周りから見た自分自身の感情に気づくきっかけになると感じています。

他には、相談された内容について具体的なエピソードを掘り下げていくこともやっています。その問題が起きた事象を掘り下げていくと、その人の物の見方が原因になっていることも多いです。先入観をとって事象だけを見つめることで、問題の構造がわかり、本人が自発的に解決の糸口を見出していけたと思います。

1on1を通じて一人ひとりの内省を促し、よりよい組織を目指す

1on1のような場があると、周りから自分がどう見えているのか知る機会を得ることができます。そして周りから自分の視点や感情についてフィードバックをもらうことで、異なる視点から物事を表現できるようになると思います。

アディッシュとしても、今後は上長が学ぶべき重要なスキルとして体系的に学べる環境を整えていきたいです。コーチングとティーチングの違いを学ぶところから始まり、実践の場を設けていく。コーチング型の1on1をやっていく中で、よりよい関係性を気づいていき、メンバーの成長を促していきたいと思います。

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江戸浩樹

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