見出し画像

今年も千代保稲荷に行ってきました

こんにちはRYUです。皆さん初詣はもう行かれましたか?名古屋周辺には、今年になって木村拓哉さんが訪れた熱田神宮のほか、多くの有名神社があります。そんな中で、規模は小さいけど大人気なのが、今回紹介する千代保稲荷(通称おちょぼさん)。普通の神社とはちょっと違う、昼飲みあり買い物ありのユニークなテーマパーク的神社です。昨年に続いてこの神社に行ってきたので、今回はこちらの報告をしてみたいと思います。

ここだけ大賑わい

まずは千代保稲荷の位置はこちら。名古屋の北西部  岐阜県海津市にあり、名古屋から車で40~60分の距離です。周囲は田畑が広がる農地なんですが・・・。

名古屋市内から車で40分程度。公共交通機関なら、岐阜羽島駅からバス20分です。

この神社の参道だけ賑わっていて、お店が密集しています。毎月末日には「月並祭」が開かれ、この日は24時間参拝OK!飲食店もオールナイトで営業!する、やたら血中アルコール濃度が高い活気がある神社なんです。今回は参道の南側から入場しました。

南口の大鳥居

すでに1月中旬だったのですが参道は賑わっていました。元旦から数日の間は、それはもう混雑が凄いので避けたほうが良いです。

1月中旬でも賑やか

そして・・・100mも歩かないうちに休憩(笑)。沿道に沢山ある、串カツとどて焼きの店の一つです。

先は長いので、まず休憩から(笑)

飲み屋だらけの参道

どのお店も「名古屋めし」メニューとお酒を出していて、昼飲みが奨励される、なんとも大らかな雰囲気。東京の明治神宮、京都の春日大社、大阪の太宰府天満宮・・・など他の有名神社を見ても、沿道がこんなに飲み屋ばかりの神社は無いと思います。

これが楽しみ・・・な奥さん(汗)。

右の2本はどてやき。「焼き」と名乗っていますが豚の白モツの赤味噌煮で、関東の「モツ煮込み」にあたります。左2本は味噌串カツなんですが、串カツにどてやきの煮汁を掛けたものです。

左:串カツ(味噌)と右:どて

こちらは新メニュー「カレー串カツ」。これは美味かった!今後はこればかり食べるかもです。

これは美味かった♪ 次回も絶対食べます

こちらは名古屋スタイルの「おでん」。名古屋周辺では、赤味噌で煮込んだ、こんな串に刺さったおでんが一般的です。一見すると塩気が強そうに思われるのですが、味醂の甘みが強く、関東のおでんより甘く感じます。

関東の人が見たら「おでんと思わなかった」というオチも

さて参道に戻ると、同じような串カツ・どて焼きの店が沢山あります。立ち食いだけの小規模な店から、店内で食べられる店まで規模は様々。たぶん半数以上の人が、お参りより飲み食いを楽しみに来ている!と断言できます。

こちらも大繁盛。

そしてこちらは、メディアでのPRに長けた有名店。お客さんもひときわ多いです。味はまあ普通ですけど・・・。

金ピカ衣装の社長さんで有名になったお店です

もっと古い地域メニュー「川魚」も

名古屋めしより古い地元めし、「川魚料理」の店が多いのもこの地域の特徴です。お店の看板が道頓堀のカニみたいですが、左はオマールではなく川エビ。右はナマズです。ナマズなんて食べるの?と思われそうですが・・・。

ちゃんと「なまず定食」も用意されています(笑)。埼玉の吉川市など、「なまず料理」で知られる町ないくつかありますね。

調理方法は蒲焼みたいです。

鯉の姿造り!なんてメニューもありました。以前「鯉」は食べたことがありますが、小骨が多くて口の中が痛かった記憶があります。

私のトラウマ?である鯉。

老舗の佃煮屋さんに並んでいるのは・・・鮒やハゼの稚魚の佃煮。こういった川魚が、以前は水郷地帯のタンパク源だったのですね。私の実家がある愛知県蟹江町にも「鮒味噌」「いな饅頭」(ボラの稚魚の味噌煮)なんて川魚メニューがありました。

「バエ」と「ゴリ」。味は違うのかな?

もちろん新しいお店もあります。こちらはご当地メニュー「もふもふモナカ」を推すカフェ。

去年はなかった新しいお店

「稲荷=きつね」に掛けたスイーツもあります。ベビーカステラにクリームを掛けたものらしいです。

こちらも、去年の正月にはなかったスイーツの店舗。

飲食以外では、縁起物の熊手を売るお店とか・・・

私も買いました♪

老舗の漬物屋とか、一つ一つ見ていたら1日楽しめます。

全部じゃないですが、地元産も多めです。

そんなわけで、90分くらい掛けて漸く千代保稲荷に到着。これからお参りなんですが・・。ここは通常とは違う!特殊な参拝ルールがあるので紹介します。

ここから神社の敷地

この神社だけ!の特別ルール

神社の入り口にいる女性たちから、参拝用に藁ヒモが付いた油揚げ!を1枚50円で買ってお賽銭にするのです。もちろん強制ではなく、現金でお賽銭しても構わないのですが、こちらの神社を体験するなら?ぜひ油揚げでの参拝も体験してください。

オバちゃんたちは手がツヤツヤ!乾燥肌とは無縁です。

お参りする風景は、普通の神社と変わらないのですが・・・。

商売の神様なので、自営の方の参拝が多いです。

お賽銭はこんな感じの2重構造。手前が藁ヒモの付いた油揚げ、奥が現金を投げ入れるスペースです。ちなみになぜ油揚げに藁がついているのか?というと・・・「油で手が汚れないように」というシンプルな理由でした。

手前が藁ヒモつき油揚げのスペースです。

ちなみにこちらの「油揚げ賽銭システム」、実は環境にも優しい手法なんです。神社の隅っこで、なんと「神様のお下がり」「1家庭2袋までお持ち帰り自由」で払い下げられているのです。私達もお下がりを頂きました。

「神様のお下がり」調理

では、帰宅後の「神様のお下がり」調理のプロセスも紹介します。まずは、油揚げについている藁を取り除く必要があります。地道な作業です(汗)。

ご覧のとおり、かなり大変・・・。

そして殺菌と油落としを兼ねた湯通し。半乾燥していた油揚げがプルプルに膨らみます。

湯通しすると、さらに膨らみますw

結果、こんな量に(汗)。とりあえず翌日「稲荷寿司」にして食べたのですが・・消費したのは四分の一。数日では食べきれないので冷凍しました。ちなみにこちらの油揚げ、機械で大量生産したものではなく、手作りと思われる質のよい油揚げで美味しいです。さすが神様、高級品を食べてます。

お下がり2袋でこの量になりましたw

ちなみに、「三角形」が多い油揚げの中に、いくつか「四角形」が混ざっていました。「四葉のクローバー探し」のように、四角形を探してみるのも楽しいかもです。

希少?な四角形の揚げ

というわけで、今回は地元のユニークな神社「千代保稲荷」を紹介しました。参拝だけでなく飲食やショッピングが充実し、帰りには神様からお土産までいただける!もはやテーマパーク?と思える楽しい神社です。お近くの方はぜひ寄ってみてください。名神高速からも近いので、名神を通る方も、ぜひ途中下車してみては如何でしょうか?お正月でなくとも、毎月末日の「月並祭」の日なら、ほぼこんな感じで楽しめると思います!(RYU)