たのしい海外旅行SIMのせかい・用語解説小辞典

APN Access Point Nameの略。データ通信を行う上で必要な設定。新しいSIMを端末に装着したら自動で設定されることも多い。しかしアンテナピクトにHや3GあるいはLTEなどと表示されないときは手動で設定が必要となる。その設定の内容は移動通信事業者が公開している。なお電話の音声通話にこの設定は必要ではない。

LTE Long Term Evolutionの略で通信規格を表す。3.9Gと4Gの中間に位置するが3.9Gものちに規格に含まれることが認められた。

継続利用 海外旅行SIMは、使い切りのものとチャージすることにより継続的に使えるものがある。

iPhone お値段も張るが対応バンドが豊富。これを持っていれば海外旅行SIMを活用できることは間違いなし。

Android端末 珠玉混合でありピンキリ。海外旅行で使うためには見極めが必要。対応バンドもさまざまであるため「海外旅行SIMを買ったのにつながらない」と憤慨してSIMのせいにする人もいる。端末が悪いのに……

アクティベート・アクティベーション SIMの使用を機能的な意味で開始するための設定、あるいはそれがなされたことを示す言葉。SIMを装着した時点でそれが自動的に行われるものと、設定によりユーザーが操作しなければならない場合の2通りの方法がある。

eSIM 後述のSIMをすべてデータで管理・使用するもの。ネットに接続しプロファイルをインストールすることで使えるようになる。用語的には2通りの使い方があり「これはeSIMが使える端末だ」というものと「あのプロバイダはeSIMを提供している」というものがある。

SIM(カード) 固有の番号がカードごとに振られておりそれと電話番号とを結びつけて通信を可能にするもの。このカードをスマートフォンに刺さないことには始まらない大切なもの。最近は非常に小さくなりなくしがちであるので管理には注意が必要。

SIMの期限 これにも2通りの意味がある。SIM自体の機能として認められている期限。この場合は完全な使用期限であり基本的にはこれ以降はSIMは使えなくなる。もう一つはアクティベートして通信が始まり、そしてそれが終わる期限。プロバイダによっては設定をすることにより再度使える(通信再開)ようになることもある。また単純にSIMの使用期限を延ばすためのチャージというものも存在する。例えば「3ドルチャージすると使用期限が365日まで伸ばせる」などである。

SIMフリー どのプロバイダのSIMでも使える端末のこと。なお英語圏では「アンロック」端末と呼ばれている。

SIMロック 移動通信事業者がユーザー離れを防ぐために行う必殺技。これがかかっているとほかのプロバイダのSIMカードが使えない。

SIMロック解除 前述の「SIMロック」の制限を解除するための措置。ユーザーがネットで自分で解除できるものと、ショップ等に出かけて解除する2通りの方法がある。

SIMピン 端末からSIMを抜き取るために必要となる器具。緊急時にはクリップでも代替できるが危険であるためあまりお勧めできない。

Three 香港とイギリスの会社で海外旅行向けのSIMを販売している。各国周遊SIMといえばこの会社だったのだが……

SIM2Fly 世界に誇る海外旅行SIMの決定版。

海外旅行向けSIM 日本国外でモバイルデータ通信ができるSIMカードを指します。本noteにおいては一か国だけではなく複数国をカバーしているものを主に表しています。 

タイ 前述のSIM2Flyを生み出したAISの存在する国。そのほかの移動通信事業者としてTrueMoveとdtacがありそれぞれが対抗してサービスを提供している。TrueMoveはTRAVEL SIM、dtacはGO! Interの名でそれぞれ周遊SIMを販売している。

対応(LTE)バンド LTEの周波数帯について数字で表したもの。例「アメリカではLTEのバンドとして2と4が共通で使われている」「あの端末はバンド3と5に対応しているので中国で使える」など。

日本のキャリア 昔は目玉飛び出るくらいの料金で海外ローミングサービスを提供していたが、最近では割とリーズナブルな料金でそれを行っている。海外旅行SIMの永遠のライバル。

地元のプリペイドSIM 海外旅行先の移動通信事業者が販売する無茶苦茶安いこともある使い捨てSIM。ヨーロッパやアジアでは値段的にはこれを買うのが一番安い。2,3か月逗留するのであればこれを買うのがベスト。昔はどこでも手軽に買えたようだが、最近はいろいろと厳しく身分証明を見せないと購入できないようになってきた。海外旅行SIMの永遠のライバル。

チャージ 自分の海外旅行SIMのアカウントにお金を送ること、またはその行為。その中のお金を使ってプラン(後述)を選択する。

トップアップ TOPup。本邦においてはそれに対応した決められた用語はない。上記チャージと同じ意味で使われることが多い。

ローミング 海外旅行SIMを各国で使うときには、その旅行先の国の移動通信事業者の回線を使うことになる。このことをさす言葉。

設定のローミングをONにする 端末の設定内でローミングの項目はデフォルトでOFFになっている。海外旅行SIMを使うためにはこれをONにしなければならない。

プラン 海外旅行SIMのそのほとんどは周遊タイプであるが、全世界的に使えるというわけではなく地域ごとに区切って使えるようになっている。例えばアジアプランとかヨーロッパプランなどである。SIM購入時にそのプランは決められているが、最初に購入したデータを使い切るあるいは使用期限を超えたなら、トップアップにより別の地域のプランも選択できるようになることも多い。

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