アドレリアン・パパの子育て書評

11
ノート

映画評:『ビリギャル』

WOWOWで放送されていたので、映画の『ビリギャル』を見ました。意外だったのですが、とても面白く、また、子育ての参考になると思ったので、記事を書く事にしました。

偏差値が上がって慶応義塾大学に入るのが強調されていたので、「私はそういう受験がゴールのような子育てをしたくない」「入った後が、その子の本当の人生なんだけれど、その子は慶應を楽しめているのか、心配」という意味で、ビリギャル本を敬遠していま

もっとみる

書評:『子どもの教育』(アルフレッド・アドラー)

『子どもの教育』(アルフレッド・アドラー)
https://goo.gl/1GkBVw

『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』の岸見一郎さんが翻訳をされているアドラーの1930年に原著のある本です。題名通り、子どもの教育について書かれています。

アドラーがアドラー心理学(正確に言うと個人心理学)を作ったのは、第一次世界大戦で荒廃したオーストリアの子どもを救うためだそうです。なので、目的に一番近いの

もっとみる

書評:『幸せになる勇気』(岸見 一郎, 古賀 史健)

『幸せになる勇気』(岸見 一郎, 古賀 史健)(http://goo.gl/0jWmk3)

岸見一郎さんの本や、岸見さんが翻訳されたアドラーの本は好きなのですが、私は、古賀さんの本に好感が持てないでいます(すごく読みやすいのは確かで、中身もあるのですが、煽りが過ぎるように私には思えます)

この本の主人公は、そういう似非アドレリアンであって、これが、哲人である岸見先生と問答する『ソクラテスの弁明

もっとみる

書評:『単純な脳、複雑な「私」』(池谷裕二)

アドラー心理学ではないのですが、私が中身が実は似ているのではないかと思っている池谷裕二さんの脳科学の本です(正確に言うと、アドラー心理学は科学上の位置づけは、仮説に過ぎないと私は思っています。近年、脳科学の発達や、心理学の正確性が上がる事により、アドラーの心理学の仮説が正しい事が間接的に証明されつつあると思っているという意味です)。池谷さんは、脳科学の一流の研究者です。

この本は、新しい本ではな

もっとみる

書評:『個人心理学の技術〈2〉子どもたちの心理を読み解く』(アルフレッド・アドラー)

アドラーさんは、はじめ医者になったんだけど、戦後の荒廃した社会を見て、医者から転向して心理学を作った人。親が何をするのかではなく、子どもが親の発言をどう解釈するのかが大事。そこを解説しています。

本書は、多くを「子どもの甘やかし」の害について書いているように思えました。親の主観の「甘やかし」とは随分とずれている。

優越性の追求は誰にでもあるものだけど、それが有用な形ではなく、無用な形で出てくる

もっとみる

書評:『人生がときめく片づけの魔法2』(近藤 麻理恵)

直接子育てと関係ないのですが、子どもとの生活の品質をあげる事には役に立ったので、書いておきます。

私は、しつこい性格なので、同じような本を何冊か読みます。さらに、実践という事で(本当はいけないんだけど)、夏服だけをこんまりメソッドで片付けてみた。結果は、感動的だった。

ためらい無くいらない服を捨てる袋に入れられた。洋服ダンスがガラガラになった。

こんまりメソッドは良く出来ている。

まず、洋

もっとみる

書評:『叱らない子育て』

私が敬愛する岸見一郎さんの新刊が出ました。その名も『叱らない子育て』。

私としては、前作の『子育てのためのアドラー心理学入門』を読んでいたので、内容的には特に新しいところは無く、1時間ほどで本を読んでしまい、
「良くまとまっているけれども、同じ内容を何冊も買う必要は無い。けれども、これから、人に薦めるなら分かりやすいからこの1冊にしよう」
という感想を持ちました。

「叱っちゃだめよ」「褒めても

もっとみる

『幼児教育の経済学』(ジェームズ・J・ヘックマン)

友人に紹介されて、読みました。
ヘックマンさんは、ノーベル経済学賞なんですって。

ヘックマンの主張は、次の二つです。
・認知的能力(学力)は将来の年収とは関係なくて、非認知的能力の方が大事
 (=良くある、IQよりEQと言うやつ)
・幼児期の教育が一番投資対効果が良い

教育政策を語る論文なので、「米国の限られた教育予算は幼児期教育に重点的に配分すべき」という結論なので、こうなります。親がどうす

もっとみる

書評:『あきらめない』(村木 厚子)

「年金機構へのサイバー攻撃の責任を取って村木事務次官に訓告」との新聞で読んだので、村木さんを調べてみたらこの人だった。

高知大学出身で、訓告処分等を受けつつも、事務次官(省で一番偉い人。官僚のトップ)になっている人。『凛の会事件』で冤罪で捕まり、無罪判決をうける。職務に復帰して、官僚の最高到達点たる事務次官になる。でも、サイバー攻撃でまた訓告。「めげない人だな」と思いました。

「異動になって、

もっとみる

書評:『「学力」の経済学』(中室牧子)

「教育はエビデンス・ベースで語ろう」という主旨の本です。

親なら当然知っているとよい教育関連の論文をきれいにまとめてくれているアウトリーチの本です。子どもをお持ちの方であって、この手の話を読んだ事がなければ、おすすめです。

ちなみに、
・ご褒美で釣っても「良い」
・褒め育てしては「いけない」
・ゲームをしても暴力的に「ならない」
が学術的に証明されたことだそうです。

ビックデータや、リーン・

もっとみる