書評:『個人心理学の技術〈2〉子どもたちの心理を読み解く』(アルフレッド・アドラー)

アドラーさんは、はじめ医者になったんだけど、戦後の荒廃した社会を見て、医者から転向して心理学を作った人。親が何をするのかではなく、子どもが親の発言をどう解釈するのかが大事。そこを解説しています。

本書は、多くを「子どもの甘やかし」の害について書いているように思えました。親の主観の「甘やかし」とは随分とずれている。

優越性の追求は誰にでもあるものだけど、それが有用な形ではなく、無用な形で出てくると『問題児』になってしまう。これをどう矯正するのか、を、小学校の先生向けにオープンに指導する「児童相談所」をアドラーはやっていて、そこでの数々のケースを本にしたのが本書のようです。

兄弟を持った子どもの気持ち等が書いてあるところが、自分の子育ての訳に立つ気がしています。そして、我ながら、気づかぬうちに子どもに余計なことをやってるもんで、本を読んで色々自戒しました。

『個人心理学の技術〈2〉子どもたちの心理を読み解く』(アルフレッド・アドラー) 

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