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努力とは嫌なことをすることなのか?

努力ってどう思いますか?

論説としては2種類あると思います。
①努力しなければならない。
②努力はしなくても大丈夫。
の2種類です。どちらも正しそうに聞こえますね。

この2種類の両方には《努力とは嫌なことをすること》という、当たり前や当然という、私やあなたにある価値観が前提として存在しています。

じゃあ、そもそもの前提なんやけど「努力って必要なの?」って話をしようと思います。

努力の効果は2種類

努力の効能、効果というのは2つあります。 楽しく生きられる と コントローラブルでメジャラブル の2つです。

楽しく生きられるっていうのは、なんだか大前提である《努力とは嫌なことをすること》っていうのをひっくり返しとるように思うよね?

でもそれは大きな勘違いです。努力というのは熱中するということであり、熱中するということは夢中になるということなのですから。

夢中ということは夢の中にいる、ということですよね?夢の中にいるのに嫌なことなのでしょうか?(悪夢というのもありますが野暮でしょう)

では、すごくわかりにくそうなコントローラブルでメジャラブルを説明していきます。コントローラブルとは、自分の意思で操作可能という意味です。そしてメジャラブルとは測定できるという意味です。

つまり努力ができればあなたの人生が、自分の意思で操作可能で(理想までの距離が)測定しやすくなるということです。すごく良さそうに聞こえるでしょ?

逆説的に言えば努力しなければ、惰性的で不安定に生きなきゃいけないということですよね?そんな辛い人生って嫌じゃないですか?

だから賢そうな人の「努力なんてしなくていい」というのは私には嘘くさく聞こえてます。と、いうよりも8割が「えーっ!優しい人!」って言われたいんじゃないかな?って邪推してしまいます。

でも努力の効用を紹介しておいてなんですが、努力できるか否か?というのは遺伝するそうです。つまり努力できる量というのは人によって多寡があるのです。それも遺伝によって。

これは後からの話で大事な部分ですので、覚えておいてくださいね。

見えない努力って?

ところで見えない努力というものを聞いたことありますよね?よくある「あの人は成功したけどおそらく裏側には見えない努力があったんだろうな。」というやつです。

でもそれは勘違いです。それは見えない努力ではなく、努力に見えないのです。これは同じように見えますが全く違います。つまり努力を楽しんでいる状態です。

あなたは《努力とは嫌なことをすること》だと思っているので「えっ?どういうこと?」となるかもしれませんが成功している人は大体この手のタイプが多いです。 

そもそも論になるのですが、頑張ったと努力は別物です。よく頑張ったね!って褒められるのは5歳までです。大人になれば結果が出なければ努力したとも頑張ったとも捉えてくれません。

だって努力はコントローラブルでメジャラブルなんですから。

努力は無駄になる。は本当?

「でも努力って無駄になることがあるやん?頑張ったのに結果がついてこない…みたいな。」

それはあなたの努力というものに対しての解像度の低さゆえにおきることです。

努力というのは《辛いことを我慢すること》ではありません。大事なことなので覚えておいてほしい。と言った部分を覚えてますか?  

努力できるか否か?というのは遺伝するそうです。つまり努力できる量というのは人によって多寡があるのです。それも遺伝によって。

の部分です。覚えていましたか?じゃあその遺伝で努力できる量が決まるというのが、努力とは辛いことを我慢することじゃない。にどのように繋がるか?ですが、

もし努力が辛いことを我慢する能力だとすれば、そのキャパシティが無い人は絶対に成功できないことになります。ですがそんなに世の中世知辛くはありません。

努力とは成功に近づくことです。努力というふわっとした概念のようなもので考えるから難しいものだと思ってしまいます。だから努力という言葉の解像度を上げます。

努力を分解してみよう

わかりやすく3つに分けてみましょう。
①マーケットはあるか?
②成功者(見本にしたい人)は誰か?
③質とはなにか?
です。

①マーケットはあるか?ですが求められていないところでいくら努力しても意味がありません。そして規模が小さい(お客さんがいない)ところで頑張っても成功には近づきにくいです。

「ミュージシャンになろう!まずは路上から!」と思ってやり始めても、まったく人が来ない路地で歌ったところでお客さんが増えることはありません。それよりかはYouTubeにでも上げたほうがマシでしょう。

そして、「よし!歌って踊れる料理人でニッチな層を独り占めだ!」と思っても料理人に(歌って踊れる)を求める人はまぁおらんでしょう。笑

兎にも角にもマーケットを見つけるというのは、ともすれば努力を完膚なきまでに毀損します。

そして②成功者は誰か?は模倣する人を見つけます。最初からオリジナルを求める人は総じてクソです。面白くありません。

みんな誰もが《新定番》を待っています。

ドクターXなんかそうでしょう。あれは水戸黄門の医療版ですよね?他にも半沢直樹も水戸黄門のサラリーマン版です。

定番も良いけどちょっと違うもの。というのはみんなに受け入れられやすいものです。だからこそ模倣するのです。完璧な模倣というのは誰しもできません。ちょっと変わってしまうものです。

職場においては一目置かれる上司、先輩を模倣すれば良いです。上司になれるということは会社が求めているということです。それになれればうまくいきます。

そしてその人をパクリながら分析していきます。そうすると、ちょっとその人と違う部分が出てきます。そうなれば儲けものです。なぜなら分析とは並列にして比べるものだからです。

この部分とこの部分が同じ。だけどこの部分が違うからスピード、完成品の質が違う。そこまで模倣していけば本質というものが見えてきます。

すごいからすごい。では子供と同じやん?解像度を上げるというのは成功には不可欠です。

「新定番やないの?それやと模倣品やん。」

というのは解像度が低すぎます。徹底的にパクったとてその人にはぜっったいになれませんから。どうせちょっと変わってしまうものです。

③質とは何か?ですが質は量です。質というのは量を確保しなければなりません。どっちがいいか?という話ではないのです。

最初から質を求めるやつは総じてクソです。(2回目)質というのは量が担保します。ご飯を食べないとウ◯コが出ないのと同じです。(3回目)

じゃあ適当にやったことも量にあたるのか?ですがそれは違います。意味なく2万回振ったバットより、相手のピッチャーを想像して振った2万回の方が質が高まるのは当然ですよね。

阪神の掛布は、毎日500回素振りしたから、ミスタータイガースになったと言われているけど、それはちゃう。プロ野球選手なら全員、それくらい素振りしとる。
ほんなら、なぜ掛布はミスタータイガースになれたか。
500回のうち1回1回、ピッチャーが誰で、何球目で、どう投げてくるか、意識しながら振ったからや。

紳竜の研究

つまりは、食物繊維に気を使ったり水分をこまめに摂ったウ◯コと、何も気にせずに油物ばっかり食べたウ◯コではまるで違いますよね?それと同じです。

つまり質の良い量が質なのです。がむしゃらにやった量は質とはかけ離れていってしまうのです。

忘れちゃいけない④

そしてここで見落としがちなのがコミュニケーション能力です。お客様に媚びを売ることです。なぜならばそれをしなければ成功までの努力量が爆増してしまうのです。

コミュニケーションというのも努力のうちです。「俺は職人なんや!良いものつくったるから黙っとれ!」では努力量がとんでもないことになります。

「この道一筋!黙って食え!」というオヤジがいるラーメン屋で、普通の味のラーメンを出してきたら確実にしばきますよね?

コミュニケーションを取らないというのは、自分の努力量を爆増させてしまう呪いの行為なのです。

努力は複利

私やあなたはふわっと努力せずに生きていけるほどの才能はありません。もし生きていけているのならnoteなど読まないはずです。

人間は総じて怠惰です。怠惰だからこそ、楽になりたいからこそ努力をします。

ですが日本は優しい国で、努力せずに働かずに生きて行くことができてしまいます。しかしながらそれは他人を恨みながら、自分を卑下しながら生きる人生になります。

それをしたくないから努力を私やあなたは求めてしまうのではないでしょうか?他人や自分を怨む人生などおくりたいはずがありません。

しかし、努力すれば意図した結果が出るわけではありません。努力はできるだけ人生をコントローラブルでメジャラブルにするだけですから。

ですが努力の解像度を上げて努力をすれば、自分が思ってもいないところで結果が出ることがあります。

どこかなにかで頑張ったことは、努力の解像度を上げることになるからです。ラグビー部がビジネスでも成功したり、部活を頑張ってきたエースみたいなやつが卒業間近に成績を爆伸びさせてきたのをあなたも見てきたはずです。

努力は複利です。努力は努力の解像度を上げます。それこそが努力の複利効果なのです。

あなたは複利で生きたいですか?それとも明日と同じ毎日を過ごしたいですか?


それでは、また、日曜日。

あどりでした。

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