Takafumi Ando

TISSUE PAPERS

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「我々は私たちの手をノックし」- 2016年に本気を出したGoogle翻訳による小沢健二「ラブリー」再解釈

もう14年くらいにわたって思い出したようにやってる「歌詞を翻訳サイトで和訳/英訳したり、それを適宜和訳し直したりしてアルゴリズムによる誤訳、珍訳、名訳を楽しむ」という遊戯がある。 毎度そこそこ面白い結果が出たりもして言葉の奥深さに気づかされることが多いのだが、自分で言うのもなんだけど手口に嫌味ったらしさがあるし、いちいち公開するのも面倒だし、何より本当に「これは!」と思うような名訳はごくまれにしか出ないので、特にSNSなどでシェアすることもなくこっそり自分の中での楽しみに取

    • ある後記のようなもの

      先日発表されました、KDDIによるナタリーの運営会社・ナターシャの連結子会社化。直後のタイムラインは完全にこのニュース一色だった。 ぼくはナタリー大山さんと『ナタリーってこうなってたのか』という本を作っていた関係でその話をほんの少しだけ早く聞いたわけだけれど、その瞬間の顔はたぶん「おーい!はに丸」みたいになってたと思う。 で、当初のタイムラインの反応は驚き7割、好意的な反応2割(近しい立場にいる人はおおむねここだったような)、「つまんなくなるのかな」みたいな不安や疑問が1

      • 「多くの後光、そのようなものの方へ」 - excite翻訳による小沢健二「ラブリー」再解釈

        「ラブリー」の歌詞をいったんexciteで英訳し、その結果を再度和訳してみた。 原詞に関してはそれぞれ自分でチェックして頂くとして、その帰結を早速見てみたい。 ************************************ それが夢およびFEEL ALRIGHTで誰かに会った彼女に会うであろうことを知らないSHOWTIMEが、ちょうどしばらく(氏、直ちに理解するさ、そして私、愛するために落ちないこと)待つLIFE IS、ちゃ 夜が深く長い時を超過します。また

        • 中川正子『IMMIGRANTS』によせてSTUDIOVOICEに書いた文章

          ※noteはじめたのでためしにアップしてみる。 写真家・中川正子にとって、そしてその作品世界にとっての大いなる転機はふたつあった。ひとつは出産、もうひとつは東日本大震災、そしてその後の原発事故による世相の変化。それまで当然のことのように享受し、また称揚もしてきた「この世界のうつくしさ」が実はそのうちに孕んでいた諸相ーー生命の輝き、驚きに満ちた新しい日々、そして光とともにある影の濃さに強烈に感応し、自分自身をアンテナの塊のようにしてこの世界を再発見していった軌跡が一冊になった

        「我々は私たちの手をノックし」- 2016年に本気を出したGoogle翻訳による小沢健二「ラブリー」再解釈