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変化を求めて

誰しもが秘密を持ってる。それは秘密なんて大それた認識のものではなく、ただ人に言わない事。言う必要がないから言わない事もあれば、言いたくないから言わない事もある。

「あなたにしか言ってないんだけど」

飽きるくらいにその言葉を聞いてきた。恋の話からお金の話、彼氏にポテチを食べてる事を知られたくなくてゴミ箱の1番下に袋を捨てる女の子から、彼女と別れられない理由が昔若気の至りで出来てしまった子をおろした後ろめたさからと言う男の子も居た。


私は音楽イベント、所謂クラブに10代から行っている。でも少し前まで全然行ってなくて、最近また行くようになった。

クラブの何が楽しいの?と聞かれると好きな音楽が聴けるから、知り合いがたくさん居て一緒に好きな音楽を共有出来る事が楽しいから、お酒を飲んで笑うのが好きだから、そんな回答をよくする。

でも本当はフロアにいる時がどんな時より孤独感を感じる。

音楽に遮られる会話、暗がりに浮かび上がるハッキリとは見えない表情、誰かも分からない体温、アルコールでボヤけた脳内、現とも幻ともとれぬ視界の中で他人を明確に感じられない。音楽が鳴り止めば隣に居ない彼等は、私の過去も悩みも好きな人も嫌いな人も知らないのだ。

唯一彼等が知ってるのはこの幻想の様な空間に存在する私だけ。もちろん私も幻想の中に存在する彼等しか知らない。それが私をクラブへと導く理由だ。

互いに知らなくていい。それでも笑い合う事が出来る場だから。その孤独感を何よりも愛している。

ずっと不変的なものを求めていた。でもそんなものは存在しないのだと気付いた。環境も他人も隣に居る心を許した相手も自分自身さえも。この愛している孤独感だって、いつか変化するだろう。その孤独感が愛せないと思ったからクラブから離れたし、また愛せる気がしたからまた行きだした。気持ちの変化の中で、その孤独感自体が変化した世界を見てみたいと思った。その孤独感の先にあるものを。幻想の中にある現実を。

だからこんな感情を今回、こうして誰もが見える場で言葉に表してみた。変わるかもしれないし何も変わらないかも知れない。ただここまで読んでくれた人は、言う必要が無かったから言ってなかっただけの秘密を知ったと言う変化が起きる事は事実だろう、と勝手に思ってる。


気が向いたらポツリとポツリと発信してみます。文章力上げたいので何かあったらご指摘お待ちしてます。

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