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松元ヒロさんのライブ行ってきました

なんとか仕事を片付けて、松元ヒロさんのライブ会場に着きました。前の方の割合と良い席にひとりで座っていると、友人からメッセンジャーで連絡が入りました。「席は1番前に取ってますよ。みんな一緒!!ですよ」

あわてて席を移り、大好きな方たちと並んで、最前列ど真ん中の席でヒロさんの舞台を堪能しました。ありがとうございました。

ヒロさんのライブを何度も観ている人も、初めての人も、あっという間にヒロさんワールドに引き込まれ、泣いたり笑ったり忙しい1時間半でした。今日の出し物は、先月の紀伊國屋ホール「松元ヒロひとりだち」でかけられた最新のものです。贅沢。

今日のステージは大きく3つのお話でした。政治ネタ(与党の悪口!から統一協会のこと、国葬のことなど)、特攻隊員のお話、最後に中村哲さんのこと。

ヒロさんが紹介する本は全部読みたくなります。今日も、ネタ本になった『特攻を子どもにどう教えるか』を帰宅してからさっそく注文しました。

ヒロさんの出身地である鹿児島では、知覧特攻平和会館がこどもたちの遠足コースだそうです。特攻隊員の遺書を展示しているコーナーで、「あなたもこの人たちみたいな勇気を持たないとだめよ」と小さな男の子に語り掛ける母親を見た著者、当時鹿児島の中学の教師をされていた山元研二さん。

また、語り部の人が「みんな喜んで出撃していったんです。嫌だと思う人はひとりもいなかった」と言うのをきいて、本当にそうなのか?と疑問を持ちます。それから「特攻」関連の資料をあたり、元特攻隊員への聴き取りを積み重ねて書かれたのが、この本、『特攻を子どもにどう教えるか』

山元先生は、「兄ちゃんからの手紙」という劇も書いて、子どもたちが演じたそうです。それを、ヒロさんが舞台で再現、涙があふれました。

戦争に反対して非国民と呼ばれ、取り調べを受けた後兵隊に取られたお兄ちゃんが、特攻隊に志願した理由が、戦後、ひそかに残されていた手紙によって明らかになります。

前線で”敵”を殺したくないと思ったお兄ちゃんは、特攻隊員となって海にわざと墜落することを選んだ…。誰一人殺さない道を選んだのでした。舞台で片手を振るヒロさんが、「お兄ちゃん」に見えて涙が流れました。

最後のパートの中村哲さんも圧巻でした。医師として多くの人をの病を治し、井戸を掘り、用水路を作って、アフガニスタンの人々の命を救った哲さんのルーツから語り起こします。

ファーブル博士にあこがれた虫好きの少年が、晩年、用水路を完成させて命の水が大地を潤したとき、人だけでなく、動物たちも、蜂も、カマキリも、哲さんが愛した蝶たちも、どんなに嬉しかったか、幸せになったかを、パントマイムを交えて表現。水が支える命を、目の当たりにしました。素晴らしい舞台でした。

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