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203.彼とふたりだったら?

この3連休、私たち家族は子どもの秋休みに合わせて恒例の旅行へ。
一方で彼は帰省することにしたらしい。
去年は私が遠くに家族旅行に行ってしまって、
"帰省のときにマイさんが寂しがる気持ちがなんとなくわかった"と言っていたから、自分も合わせて帰ることにしたのだろう。
私も非日常にいるから、彼が帰省してるときのモヤモヤする気持ちは少しは紛れている感じはする。

旅行出発前夜に彼からは、
「しっかり楽しんでくださいね。僕の事は忘れて。たまーに思い出して笑」
とメールが来ていた。
忘れて、と。
でも、たまに思い出してほしいのかい!

意識しなくても、私はやっぱり忘れることはなかった。
家族と一緒にいても、結局は何かにつけて彼のことが浮かんでしまう。

青い海を見ても、魚を見ても、昔ほどの感動がない。
同じ海なのに、記憶の中ではもっともっと鮮やかだったし、この世のものとは思えない美しさだと感激していた。
いや、昔もこんなものだったのかな?
好きな人と一緒にいたから、感動が何倍にも膨れ上がっていただけではないか。

彼と一緒に同じものを見たら、同じ青でも違って見えるかもしれない。

そうやって、「彼と二人一緒にいたらどうだろう?」とつい考えてしまうのだった。

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