今、若者たちはモードを消費し始めた

 世の中にはカウンターと呼べる現象がある。ある商品やサービスが人気になり、その期間が一定期間続くと、その反動でそれらの人気商品やサービスとは真逆の性質を持つ商品やサービスが人気になり始める。トレンドがキーワードになるファッションでは、よく見られる現象だ。

 今、そのカウンターが日本のファッション界で起こり始めている。価格の安さが重視されてきた国内ファッション市場だったが、一転して高価格帯ブランドのモード服を買う若者が増加し始めた。

 昨今のヨウジヤマモトブーム、Y-3やバレンシアガ、グッチの人気はその代表と言える。人気モードブランドの服を着て、Instagramにポストする若者が増加中であり、世界的に見てもバレンシアガとグッチはその売上を増大させ、その要因はミレニアル世代による購入の増加だと分析されている。

 だからといって、ここでは安易に「モードがこれから売れる」と宣言するのではなく、これまで「若者は高い服を買わない」「SNSがファッションの代わりに個性を表現するようになった」とファッション消費の減少が分析されてきた時代に、その真逆の現象とも言える高価格モードの消費がなぜ今「若者」に起き始めたのか、その心理について考えていきたいと思う。

ブランドを着ること ≠ 繋がること

 今回の若者たちによるモード消費の現象を見ていくと、大きな特徴と感じられたのは次の点だった。

「着ているブランドがバレることは気にならない」

 現在、若者たちの間で人気のモード服に共通するのは、ロゴやマークが大胆に取り入れられたり、装飾性がとても強く、一目見ると、その服がどこのブランドか判明するタイプのデザインを着ている若者が多い。ここ数シーズンのヨウジヤマモトを見ていると、その思いは強くなる。

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