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シブヤのサンゾク短編集『Echo』月末報告(8月)

1.シブサンEcho届いた!!

 暦の上では『処暑』という朝夕の暑さが終わる時期と言われておりますが、まあそんなことないですね。勝手なマイルールで正午までエアコンをつけないというのがありますが、最近は負けてしまうことが多いです。アチい。

さて、今回も早速本題に入ります!

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シブサンEchoが届いたぞ!!

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形になるとあたりまえですけど、嬉しいですよね。
ちなみに目次の前には『遊び紙』を挟みました。(私が指で押さえているのでわからないと思いますが)和紙のような手触りの『紫雲』という遊び紙です。知らないで見ると汚れに見えてしまうかな? 綺麗な紙だからね!

何回も書いてしまいますが、寄稿くださいました朝日龍弥さん、千楓さん、月ノ羽衣さん、はりのねずみさん、らっくさん。また、表紙はじめ装丁にご協力いただいた前バ!さんに御礼申し上げます。

上記の方には献本をお送りしておりまして、本日時点で半数の方にはお手元に届いたとのことです!気に入ってくださったら嬉しいな。

執筆して編集して、校正して。一から作るのは大変ですけれど、それだけ思い入れのある作品になったなと思います。
とりあえず三冊(読む用・保管用・布教用)は自分の分として除かせていただきまして、読む用は枕元に置いてます。火事に遭ったとしても頑張って死守する所存です。

 2.シブサンEchoの発売情報

シブヤのサンゾクEchoの発売は正式に9/15(日)にいたします。
理由として失業保険をいただいている身であって、そこから外れるまで極力収入をもらうのを避けたいからです。本当は今すぐにも頒布を開始したいのだけど。すみません。
▼改めてTwitter告知用に作りました。Canvaさん(アプリ)神様。

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『シブヤのサンゾクEcho』
 シブヤのサンゾク短編集/R15(性的描写有)
文庫本/本文108頁 価格:600円+送料

※匿名配送サービス「あんしんBOOTHパック」を使っていこうと考えています。お互いに本名・住所を開示しなくていいので安心してお買い求めできます。

▼こちらが内容。7月末に作成したものだけど変更ありません。

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【収録作品】
1.彼女の未破裂 
2.鶯とパレード
3.破瓜の春(月ノ羽衣様 寄稿作品)
4.無形の花
5.シブヤ・パラメトリクス(はりのねずみ様 寄稿作品)
6.愛情パッケージ
7.月の引力(千楓様 寄稿作品)
8.あの日、僕はシブヤでサンゾクを見た(らっく様 寄稿作品)
9.ロスト・チャイルド
10.EDM石焼き芋
11.死者の歩く谷(朝日龍弥様 寄稿作品)
12.七夕の夜
13.Echo

▼まだ未公開ですがBOOTHページも作成中です。

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9/15になりましたら改めて告知いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。



3.シブヤのサンゾクEchoを読む前に


前にもチラッとお話した通り、本作では『シブヤのサンゾク ドウゲン坂編』終了までのネタバレを含んでいます。三幕構成になっていて、最新は二幕目のコンノウ坂 中編まで書き終わっている状態です。ちょうどドウゲン坂編が終わったのが去年の10月なので、内容うっすらな方がほとんどかと思います。なので、ここに簡単なおさらいを置いておきますね。また、寄稿作品を読むためにシブサン未読だけど買うぜ!って方はこれだけでも目を通してもらえると嬉しいです(中編終わりまでネタバレをほのかに含みます。嫌な方はお戻りください!)

▼『シブヤのサンゾク ドウゲン坂』編表紙 釘を持ったチハヤと煙草を持ったイブキ。お地蔵さんは『道玄坂地蔵』がモチーフ。右側のオレンジ看板は『Giacomo(ジャコモ)』と書いてあります。ジャコモはEchoにも出てきます!

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チハヤとシカは犬神の楔を外す為、シブヤに蔓延はびこる『ランブリングストリートの猫又』の都市伝説を紐解く。とある老婆から得た情報を元に、二人は『ジャコモ』という名のラブホテルに向かうことになる。そこでチハヤは凄惨な光景を目の当たりにした。それを皮切りにチハヤは己の葛藤に少しずつ向き合っていく。その最中に猫又の相棒であるイブキと出会う。イブキの願い。猫又の願い。その関わりの中、チハヤは過去の精算に迫られていくことになる。
──ドウゲン坂を舞台にした、チハヤの物語。(ノベプラより引用)

チハヤが本作の主人公でシブヤのマルヤマ町で身を売ってきた子です。とある男と恋に堕ちたところから、とある歪みが浮き彫りになって絶望し、死を望みます。ジャコモの主であるイブキにも親から受け継いだ呪いがあって、という感じです。

▼ドウゲン坂 終盤の挿絵。

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『性』が一つの主題になっているのですが、これを突き詰めていくと『血脈』にも繋がっていくと思うんです。それは親であり、子である。そのへんも煮詰めて書いたのが、シブサンEchoだったりします。良かったら、ぜひに。

4.シブサンEchoの作成ログ

シブサンEchoを作ろうと思った経緯は色々とあるのですが、その一つとして作品を作り上げることに楽しさを見出したい。なんなら私の活動を見てくださった方に、こんな作品発表の方法もあるんだと、視野を広げてくださったらいいなみたいな思いもあります。

なので、ここにシブサンEchoの作成ログとして細かく残しておきたいと思います。
製本をお願いしたのはしまや出版さん。
希望者に無料で「文字書きさん向けガイドブック&料金表」を郵送してくれるあたり、とても良心的。何回か電話で問い合わせもさせていただきましたが、対応も非常に優しく、丁寧でした。

また入稿データに関しても各サイズ(A4、B5、新書、文庫)によってWordデータを見本としてサイトからダウンロードできます。またプレビューを出せるアプリも独自開発されていて、これも無料でダウンロードできます。すごい。

初心者にはいいのではないでしょうか。

原稿をつくる上での苦労話は後述するとして入稿の際に記入した事柄をまとめました。以下の事項です。(覚えている範囲で)

●概要
セットの種類:文芸オンデセット
早割:10%割引使用(二週間前入稿)
数量:20
サイズ:文庫
表紙込ページ:112ページ(本文108ページ+表紙等4ページ)
綴じ方:無線とじ
綴じ方向:右
表2・表3印刷:無
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■表紙
入稿原稿: オンライン
印刷: オンデマンド印刷
インク: フルカラー
用紙: ホワイトポスト(180kg 白)
オプション:【マットPP_オンデマンドver】
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■本文
入稿原稿: オンライン
印刷: オンデマンド印刷
インク: スミ
用紙: クリームキンマリ(62kg)
オプション:なし
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■遊び紙
入稿原稿: 原稿無し
用紙:
オプション:【遊び紙追加(前)】 アートドリープ (紫雲)

以上です!
本文は結局108ページで収まりました。文字数は41674字。参考までに。意味合いとして私は概要部分の『表2・3印刷』の意味が全くわからなかったので、しまや出版さんに問い合わせしたところ、『表紙や裏表紙の裏に何か印刷するかどうか』という意味だったようです。基本的には印刷はしない部分だと思うので、無しで大丈夫でしたね。

来月末になって発売して落ち着いてきたら、ここに金銭的なところのメモもこっそり残しておこうと思います。今は書かない!笑
一つ言えるのは小説同人誌(しかも一次創作)で利益を追うのはべらぼうに難しいということです。あくまで記念誌を残しておきたいんだ!みたいなモチベーションのほうがいいですよ。

なのでしまや出版さんが採用している早割は、私のようにコミティア出展など締切に追われるような制作をしていない場合には積極的に使用したほうが良いと思います。通常は入稿して約一週間で製本できるのですが、約二週間で製本で10%、三週間で15%OFFになります。結構まとまったお金が動くので、10、15でも割引はでかいです。

そして入稿は締切の2、3日前に提出をすること。どんなに一生懸命校正してもミスはあります。ありますとも。朝に入稿して、その日の夕方頃にしまや出版さんから確認の電話をいただきました。(もちろん他のお客様がいたり入稿量にもよるとは思いますが)丁寧に確認してくださって、文章のフォントが違うところとか、奥付に関して、諸々ご指摘いただきました。そこから再入稿して、また結果を待って、となるので早めの入稿は大事です。

さて、原稿をつくるのにあたって困ったのは以下3つ。
でもパソコンできる人には屁のカッパなことだらけと思うけど。
一応備忘録ね。

●目次の制作

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タイトルのフォントサイズを変えると、ページ数がズレる。結局、ページ数を全部テキストボックスにして作った。一番疲れた作業だったかもしれない。パソコン上手な人は多分、もっと高尚な手段でやってのけるのだろうな(遠い目)



●英字表記

横書きのデータを引っ張ると英語表記がこうなりがち。これを縦に直す方法が地味にわからなかった。画像7

結論として該当箇所を全角にすれば解決する。ドラッグして全角変換。

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ほいっ★

※『!?』の表記や『14』などをセットで縦書きにしたい場合は、該当箇所をドラッグしてホームから『縦中横』を選ぶとできるぞ!Echoでは使わなかったけれど、使う場合もありそうなので、参考までに。


●ルビ振り

これが一番戸惑った。難読だけど、描写に相応しいならその言葉を使いたい。また違う読み方をさせたい。書き手とお友達、ルビちゃん。ルビを振ることは実はそんなに難しい話じゃない。

▼ルビ振るボタンがある。しかしね。

ルビ

▼こうなる。ルビ振った場所が膨らむ。到底作品として出せるもんじゃない。

ルビ2

▼この対策として文章全体を選択して右クリック『段落』→『間隔』の設定値を『固定値』にすると全部の文が均等の間隔になる。元が12ptだったから、ルビ用に14ptくらいにしました。これで完了……と思いきや

ルビ3

▼「はぁ!? 切れてるんだが!?」とキレる始末。

ルビ4

この後、どんなに調べても切れちゃうという事態となり、泣く泣くルビ振りを諦めようとしたのですが、寄稿作品を読んでどうしてもルビ振りてぇと……しばらくネット・サーフィンをしていたところ。解決する。

結論として、切れちゃってても印刷すればルビはちゃんと綺麗に印字される。ということ。PDFに直してみたらあれまびっくり綺麗に振られていた。だから安心してみなさんルビ振ってくれな。


……以上のところが、原稿作りの時に困ったことだったかなと思います。あとは面付の関係で原稿は4の倍数じゃなきゃダメで(空白のページができてしまう)、原稿が整ってから、加筆するというのも結構大変でした。

逆に大変なところはそのくらいなもので、あとは小説をWeb投稿する時に大して変わらないものだったように思います。

※前記通り、しまや出版さんの入稿用データを使用したので、サイズからWordを設定しようと思ったら結構大変だと思います。
※表紙や装丁に関しては前バ!さんに全部任せてました。そこに関しても自分でやろうと思ったら、それなり勉強しないとダメそう。私みたいなデザイン系に疎い方は依頼したほうが早いと思います。でも、最低限の理解はしたほうがいいなと思いました。私も勉強します。ヴン。

●【おまけ】感想QRコード

同人誌って感想をもらえることって滅多にないそうです。それは読み終わるまでの文量が多いからというのもあると思いますが、ノベプラとか他の投稿サイトにもあるように『感想を送れるページに気軽に飛べないから』というのも理由の一つにあるんじゃないかな……と思いまして作ってみました。

▼これ。

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▼スマホで読み取るとTwitterが起動してこんな感じでツイートできます。()は私が打ち込んだやつ。あとはデフォで出てくる。

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これはQRコード作成サイトと、ツイートページに飛べるサイトの合わせ技です。ちょっと手間はかかりますけれど、結構便利な感じでできたんじゃないかな。参考までにどうぞ。

最後に同人誌『シブヤのサンゾクEcho』を作る上で使ったサイト一覧をまとめます。
しまや出版
今回お世話になった出版社
ココナラ
絵師の前バ!さんとの依頼やりとりはいつもここを中継してます。
中綴じ用面付表
家のプリンター機でプレビューを出したい時に使用。ページ数を打ち込むと面付の順番を算出してくれる。登録不要でできるから楽ちん。
イクナガツールズ ツイートリンク作成ツール
感想QRを作るために使用。ワンタッチでツイートページに飛べるリンクを作れる。登録不要でできるから楽ちん。
QRのススメ
リンクをQRコードにするために使用。他にも色々できそう。登録不要でできるから楽ちん。

以上です。参考にして頂けましたら幸いです。

4.おわりに、と今後の話

ひとまず諸々のログが残せて嬉しく思います。
今後はシブヤのサンゾク本編執筆(目標:10/3(日)再開)を大前提として、できれば短編を二つほど書きたいと思っていますが、さぁ果たして。
あと、先月ちらっと書いた発表の場というのが、結論、形にはなりませんでした。ただ別件で、ありがたくも月ノ羽衣さんが主催である『短編を配信するメルマガ』の寄稿者として革波も入れてもらうことになりました。
その名も『短編工房ミルペタル』
もう稼働はされておりまして、すでにご作品も投稿されております。
ただ、私はまだ投稿ができておらず、また読んでみたい方のお誘いする上で母体であるニュースレターサービス『substack』の仕組みをまだ完全に理解していないところもあるので、短編が投稿できましたら改めてご報告と、諸々をnoteにて綴っていけたらと思います。
なので今回はちょこっと告知、というところでよしなに。

『シブヤのサンゾクEcho』が出来上がってからすぐですが、Kindle出版やデザインエッグさんのMyISBNに興味を持っているこの頃です。アンテナ張って楽しく過ごしていこうと思ってます。

そんな感じで、今後ともよろしくです!

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