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シブサン朗読動画をつくっていただいたよの話

シブサン朗読動画の話(総集編)

どうも革波です!
この度、ジップ(@zip7894)様からシブサンの序幕『シブヤ駅編』の第一話『シブヤの山賊』〜第三話『名曲喫茶店『LEO』にて II』までの朗読動画を創ってくださいました!

その朗読と言いますのも、ジップさんのご自分の声ではなく『 VOICEPEAK』というAI音声ソフトを使って創ってくださっています。

シブサンの序幕『シブヤ駅編』の第一話『シブヤの山賊』〜第三話『名曲喫茶店『LEO』にて II』までの総集編動画はコチラになります▼

約30分でシブサンのおおまかな流れを追うことができます。はじめましての方も、最新話を追ってくださっている方の復習にも、ぜひぜひご覧いただければと思います!念のためプロローグも貼らせていただきます。

名曲喫茶店『LEO』で、自殺願望者のチハヤと、山賊の幽霊であるシカは出会った。二人はとある契約を結ぼうとする。チハヤはシカに何を願うのか。シカはチハヤに何を望むのか。犬神の楔とは。全幕のプロローグ。
(シブヤ駅編/プロローグより)

……と、このような感じです。

でもまとまった時間が取れないというお方。安心してください。ジップ様は各話毎の動画も用意してくださっています。(むしろ本当は各話毎にいただいて、最後に総集編をつくってくださった)
ジップ様にいただいた朗読動画の紹介記事を書いて良いとの許可をいただきましたので、各話毎のまとめや見所、感想等をここに綴らせていただこうと思います。


第一話 『シブヤの山賊』(各話)

【話の流れ】
ソマがシカ(ドウゲン)を八つ裂きにしているシーンと、チハヤがシカに媚びているシーンが書かれています。
プロローグ中のプロローグ。なので文章量としては少なめです。ですが本作らしい「昔」と「今」の行き交いや、残酷表現や性的表現を含めた話となっています。良くも悪くも読者に最初のうちから「こんな雰囲気の話です」と自己紹介するような話になっています。残酷表現や性的表現は『生死』を描くためにどうしても欲しいところなのですよね。
なお、どちらとも本編で出てくるシーンだったりしますので、どんな風に繋がってくるのかも含めて楽しんでもらえたらいいなと思っています。

【朗読動画に関して】

「昔」(シブヤ村)を語る琵琶法師の語り始めのような始まりにドキドキしますし、神主の手によって執拗に身体を裂かれる山賊の血だまりを掻くような音が、おどろおどろしくてすごく良いです。あと動画の雲海にシルエットで見える木の影が、松っぽく見えて大変にこにこしてしまいます。作中に『物見の松』という松が出てきますのでね。
また前編通して地の文を語ってくれる女性の語りが物静かではっきりとしたもので、シブサンによく合っているなと感じます。
最後の『奪うものか、奪われるものか〜』のくだりとBGMの盛り上がりがいい感じに重なっていて、ここに力を入れたいんだろうなとジップさんが考えてくださったんだろうということが察せられました。本当にありがたい限りです。

第二話 『名曲喫茶店『LEO』にて I』(各話)

【話の流れ】
シブサン主人公のチハヤがシブヤ駅〜ドウゲン坂を歩き、名曲喫茶店『LEO』に行き着いた。彼女は自殺願望者だった。死ぬ前にクラシックを聴こうとしたのだった。しかし、聴いているうちにうたたねをしてしまう。起きたときには目の前に鹿の頭蓋骨を被った大男が座っていた──。

【朗読動画に関して】
「名曲喫茶店『LEO』にて」はぜひ寝る前に聴いていただきたいですね!プロローグのようなおどろおどろしさはなく、ピアノのBGMが美しく奏でられていて、女性の静かな語りが良い意味で眠気を誘います。そして、チハヤの「あの……」からの雰囲気の変わりようで眠気を吹き飛ばされてほしいですね!(黒い笑み)地の文が多いので、目を瞑りながらシブヤの街を思い浮かべながら聴いて欲しいなと思います。イメージに意識を向けられるのは朗読の良さとも言えるかもしれません。
……とはいえ、動画も現実の渋谷の画像を使ってくださっていたり、完成度の高いものなので出来れば一回目は目を瞑って、二回目は動画を楽しんで聴いてほしいなと思います。(強欲)

あと、とっても個人的な感想ですが、店員さんの声がイケメンです。好き。

第三話 『名曲喫茶店『LEO』にて II』(各話)

【話の流れ】
チハヤは自らを「シカ」と名乗る鹿の頭蓋骨を被った大男に囚われてしまう。シカはチハヤに犬神を殺すための手助けをしてほしいと願う。シカの気を逸らそうとチハヤは話を続けていくが、そのやりとりの中でチハヤの心が揺らいでいく。

【朗読動画に関して】
ジップさんからこの動画をいただいた際にまず叫んだのは「よく『シカ』のイントネーションわかりますね!? 私の脳味噌覗いちゃいましたか!?」でした(ほぼ原文ママ)朗読動画を聴いてくださるとわかるのですが、いわゆる『鹿』のイントネーションとは違うのですよね。そもそもシカの名前のヒントは、前に働いていた介護施設に「シカ」さんという方がいらっしゃったからだったりしますので。
会話劇の音声の調教は大変だっただろうなと思います。序盤のぎこちない会話から、中盤の互いの熱を孕んでくる感じが見事に表現されていて、原作者として非常に嬉しく思いました。個人的にシカの「〜名誉に金、女に酒。欲しいものはなんでも手に入れた。〜」と「嘘はいけない。嬢ちゃんは間違いなく、何かを願っているはずだ。願わずにはいられない。山賊の血筋を引く者、いや人間に産まれた以上、飽くなき欲を負い続ける運命なのさ」が好きです。強弱や早さなど調教の妙を感じます。

あと、これは調教の話ではないのですが終盤の「これが形代だ。これに三回、息を吹きかけてほしい」「なんか不衛生そうで、近づきたくない」「おい、そんなことを言うな。息を吹きかけるだけだ」のふたりの会話がなんともこれからのふたりの関係を示唆するようでかわいいなと親バカな気持ちになります。笑

最後に(ジップ様のご紹介)

最後に、ジップ様に関する宣伝も、微力ながらさせていただければと思います。
小説やVOICEPEAKの活動はもちろん、多くの創作に関する情報を発信されています。ライトノベルを書くにあたってのお役立ちサイト集も多くを網羅されていて驚きます。また最新記事のCanvaに関する使い方説明集も、はじめて触る方に優しいなと感じました。

物語の隠し部屋(ジップ様のHP)
【Web小説などの創作に役立ちそうなWebツールや解説サイト、レビューなどを紹介してます(ジップ様HPより引用)】

また、今回紹介したシブサン朗読動画も含めたジップさんの
【AI音声朗読ボイス動画チャンネル】もぜひチェックしてみてください!
多彩な作品を良質な動画と音声で楽しむことができます。

改めましてジップ様、この度は本当にありがとうございました!

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