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おっさんに守破離

今日は違うおっさんの話し。

自分より後に入社してきた
同じ50代のおっさん。

入った当時は40代で、前職は
家族経営で商売していたが、
不況のあおりを受けて転職。

小さなお子さんがいるので、
奥さんに職替えを勧められたらしい。

元々はITの世界にいて、実家の商売の
後継で帰ってきたが、ITとは畑違いの仕事。

実家の仕事はある意味
なんでも屋だったみたい。

そしてまた転職。

仕事の数の経験が多ければ
それだけ仕事のスキルも豊富。

資格もこれでもかというくらい持ってる。

期待大の新人だった。

最初は自分が付いて仕事を
教えた。

うすうす感じてた。
「人の話を聞かねーな」と。

話していても、かぶしてくるし
そんなこと俺知ってるよ的な
発言も頻繁に出る。

分析してみることにした。

たしかITの職場では1人で黙々と
仕事をして、他のスタッフとの
交流も少なかったらしい。

家業でもほぼ1人で業務をこなして
いたらしい。

おそらく人に教えてもらうのが
嫌いなんだろなと。

普通にコミュニケーションは取れる。

なのに何かを教えようとすると
頑なに人の話を聞かなくなる。

上司に対しても同じ態度に出るから
上司も機嫌が悪い。

ただそれで仕事ができるならまだしも
ミスを頻繁におこす。

結局は仕事の内容や流れを
理解できていない。

このおっさんに以前武道の「守・破・離」
の話をしたことがある。

上司に怒られて落ち込んでいたことが
多々あったので、この話をしてみた。

「守」というのは師匠の教えを忠実に
聞き、身体に1つ残らず落とし込むと
いう意味。
その教えを守り自分の型にするということ。

「破」は守ってきた型を今度は、他からも
良いと思うものを取り入れて、型を破って
いくということ。

「離」は最初の型から離れて新しい自分の
型を確立させるということ。

「守・破・離」は実は仕事でも同じ
ことが言えるということを話した。

本人も知らない話しだったのか
最後までかぶさすに聞いていた。

しかし反応が薄かった。

何かアドバイスをくれと
言ってきた訳でもないのに、
おせっかいして自滅した感じ。

そもそも教えてもらうことが嫌いな
謙虚さがないおっさんに、謙虚な精神が
まず最初に必要な話しをしても馬耳東風。

これからは頼まれてないのなら
やめておこうと思った。

謙虚さはとても大事。

自分も謙虚さが足りなかったことに反省。

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