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#12 サハラ砂漠の民 トゥアレグ人の工芸品

青いターバンや衣装を身にまとい、シルバーや革で作ったユニークなアクセサリーをつけたトゥアレグ人は、「青い人」とよばれ、サハラ砂漠の過酷な自然の中を、隊商を組み東西南北に移動し交易を行ってます。北の地中海世界と南の「ブラックアフリカ」を結ぶ交易や、砂漠の塩田とサバンナ地方を結ぶ交易などが知られています。誇り高く、独立心が強く、フランスによるサハラの植民地化には最後まで抵抗しました。独特な生活スタイルを彩るトゥアレグ人の服飾や生活用品はデザイン性が高く、細工も精緻で、高い製作技術によって作られています。

青いターバンや衣装に身にまとっているため”青い人”と呼ばれる

今回、マンゴロベ川越店マンゴロベWEBショップでTuareg in Mangorobeと題してサハラ砂漠の民、トゥアレグ人の工芸品の特集を行います。

シルバーアクセサリー、革製品、ござ、ひょうたんや木製の生活用品など珍しい独特な品物を揃えましたので、ぜひご覧になってください。

世代から世代へと大事に受け継がれるトゥアレグの人々の生活道具
マリで買い付けたトゥアレグの錠前。本来は貴重品を入れた鞄に付けて使うんだそう。
実際に鍵として使うこともできます。
金属には魔除けの効果があるとされ、表面に伝統的な文様の装飾が施されています。
非常に作りが細やかなロマンあふれる逸品です。
紋章をかたどったペンダントは、 親から子へと代々受け継がれ、
出身地や氏族などを示すパスポートとして今なお使われているそう。
これらの手作り品は、 「お守り」としての大切な役割もあります。
弊社社長がトゥアレグシルバーの工房へ
アクセサリーはひとつひとつ作られています。
ペンダントトップのバリエーション
全ての形に意味があります


トゥアレグをより理解するために、今年3月に発売されたデコート豊崎アリサさんの著作「トゥアレグ自由への帰路」も販売中です。
この本は、塩のキャラバンの記録をはじめとする旅の記録だけではなく、現在のトゥアレグの置かれた政治的・経済的理由による困難な状況を現場から伝えている日本では唯一といえる優れたルポルタージュだと思います。
サハラ砂漠のウラン採掘現場周辺で住民が病気になり、家畜も死んでしまった心痛む話は初めて知りました。ウラン採掘現場に突撃取材をしているのです。

サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ族の日常は、生死を賭けた大冒険だった。
ラクダを購入し、ソーラーパネルを担いで、サハラ砂漠で1000年以上前から続く塩キャラバンに帯同、ニジェールでラクダを保有し、「本物の世界」を体験できる砂漠ツアーを主催する著者。
トゥアレグと結婚し、日本、フランス、アフリカと3つの拠点を行き来しながら20年以上にわたり取材をして見えてきたトゥアレグの実態と魅力とは。
この時代に、トラックではなく、わざわざラクダを使って交易をするのはなぜなのか?
本当の自由はどこにあるのか? 
出展 出版元イースト・プレス 著書の紹介文より

今年の9月5日に馬喰町のギャラリーKKAGでアリサさんが製作した、
3000kmにも及ぶサハラ砂漠の塩をラクダで運ぶキャラバンの記録映画「Caravan to the future」を観ました。
私の知らない迫力のある驚きのシーンの連続でした。厳しい自然の中の大変な旅の営みが延々と続きますが、伝統的なキャラバンを行っているトゥアレグ人の生活の充実感がよく伝わってきました。



上映会で少しアリサさんとお話しする機会があり、アリサさんが主宰するトゥアレグ人を支援する団体「sahara elikiがイベントなどで販売しているグッズを次に来日するまでの間、お借りすることになりました。

マリのブランドの商品とのこと、品質のよいオリジナルデザイン。


sahara eliki トゥアレグ革銀お守りネックレス
細やかな伝統模様が美しい

sahara elikiの商品は期間限定で小江戸川越の実店舗で実物をご覧いただけます。


マンゴロべ川越店のsahara elikiコーナー
トゥアレグの工芸品 ぜひ手にとってじっくりご覧ください

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