悪魔にもメリットがあったからこそ

note(ノート)の方では気楽に書きたいと思っています。


115話当初はまったく、もう完全にあれは始祖ユミルなのだと思っていた。

しかし今のところは、あの少女が始祖ユミルなのかどうかはわからないままだ。

読者の界隈では--おそらく自分がそう感じているだけだが--だんだんと「少女≠始祖ユミル」という見方が強くなってきているように感じる。

少女ユミルフリッツが有機生物の起源に触れる→異型の怪物になってしまう→後に大地の悪魔と呼ばれる道の少女から、人間に戻れる「力」を授かるというのが絵本や伝承に出てくるお馴染みの1ページに至る経緯だと思います。

これは以前読者さんからいただいたコメントだ。

実際絵本や伝承にどのようなパターンがあるのかはあまり知らないが、この方の書いているとおりならおもしろい。

これから書くこととはあまり関係ないかもしれないが、この予想のおもしろいところは少女がふたり登場していることだと思う。

ユミル・フリッツという少女と大地の悪魔といわれる少女。

個人的には少女がふたりもいるのはややこしいから、どちらか一方だけにしてほしいと思ってしまうが、これからどうなるかはもちろんわからない。

悪魔と少女の取りひき

大地の悪魔から人間に戻る力を授かるということは、悪魔がユミル・フリッツを助けたことになる。

はたして悪魔が人間を助けようとするのだろうか?

ヒストリアが読んでいた本にも、グリシャの父親が持っていた本--おそらく教育用にマーレが作ったものだろう--にも悪魔のような生物は描かれていた。

たしかに大地の悪魔(のような存在)はいたのかもしれない。

それでも悪魔がタダで人間を助けるというのは、普通に考えておかしい気がする。

だからそこにはなにか理由があるんじゃないかと思う。

「契約」という言葉が使われていたことを考えると、悪魔にもメリットがあったからこそ人間を助けるようとしたのかもしれない。

たとえば悪魔になにかしら危機が近づいていて--悪魔にとって危機になるものがそれほどあるとは思えない--それを回避するために人間を救ったとか。

危機を回避できるのはなぜだろう?

人間の姿に戻してもらったユミル・フリッツが、お礼として悪魔のためになること、つまり悪魔が危機から逃れられるようにしてあげたのかもしれない。

と書いてきたけれどこのままじゃ抽象的というか現実感がぜんぜん足りないので、これを現実的な話に変換しなくてはならない。

つづく...



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?