同時に二人のあいだには微妙な関係性が
ガビとファルコはマーレ側の登場人物のなかでも重要人物だろう。
ファルコはポルコを捕食し巨人の力を継承することになったから、ファルコがキーパーソンになることはますます確実になった気がする。
ガビのほうもすごく目立っている。
(記憶が正しければだが)26巻105話でガビはサシャの命を奪うことになった。
104期の訓練兵で最初から登場していたキャラクターだから、ほんとうに驚いた。
それがもとでニコロの恨みを買ってしまい、ファルコがかわりに傷つく。
ガビのラストネームはブラウンで、実はライナーを従兄弟に持っていたことも印象的だった。
マーレの教育
ガビの内面の特徴は、マーレの教えが色濃くしみついている、というところにあると思う。
とくにファルコと一緒にいるシーンで目立ってきたように思うが、パラディ島の人間に対する嫌悪感が尋常ではないように感じる。
その点ファルコはガビと違い、島の人間に異常なほどの嫌悪感は感じていないように思えるし、だからこそガビが目立ってきたのだろう。
同席したガビ
そもそもこの場にミカサアルミンはわかるがガビがあえて同席させられたことに疑問を感じます。
サイトにいただいたコメントを引用した。
なんのことを言っているかというと、112話でエレン、ミカサ、アルミンの三人が話し合いをしたときのことである。
三人に混じってガビがあの場にいた理由がわからない。
シンプルに考えて、ガビはマーレ側の人間で敵であるし、話し合いに参加させる意味がないように思える。
たぶん、ここには作者の意図が反映されているのだと思うけれど、どんなことだろう?
ミカサがエレンに傷つけられ、アルミンが殴られていた状況はガビからすると、敵が仲間割れしているように見えたろうと想像できる。
たしか、あのときのガビは手から血を流すエレンに怯えていた。
エレンがそのことを認識していたとするなら、そして意図的にガビを怯えさせようとしていたのなら、三人の話し合いの場にガビを招待したことはそこに関係していたのかもしれない。
パラディ島のエレン・イェーガーという存在がいかに危ない存在かということを、ガビに、つまりマーレ側の人間に伝えようとエレンは考えていたのかな、と思えてくる。
エレンとガビに接点はあまりないように思えるけれども、同時に二人のあいだには微妙な関係性があるようにも感じられる。
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