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「常滑急須のお手入れ方法とは?」常滑焼の急須との上手な付き合い方

急須は日々のお手入れでずっと使うことができます。
お気に入りの急須ならいつまでも使っていたいものですよね。

そんな時にはぜひ日々のお手入れをして、急須と丁寧なお付き合いをしていきましょう。

今回は常滑急須をはじめとする「陶器製の急須」のお手入れについて詳しく解説していきます。


常滑急須とは

常滑急須とは、愛知県常滑市を中心に生産されている常滑焼の急須のこと
重要無形文化財に認定され、「常滑焼といえば急須」といわれるほど、常滑焼は急須が盛んな産業になっています。

なんと国内生産の約90%が常滑焼で作られているほど。

常滑急須は、水田の底から掘り出した「田土」を原料にしています。
田土は酸化鉄を多く含む粘土のため、田土によって作られる常滑急須はお茶の渋味・苦味成分を吸着し、まろやかな味のお茶を淹れることができます。

一方で耐水性に優れており、水分を吸ってしまうことがありません

“渋味や苦味を取りのぞいてうまみだけを引き出してくれる”んです。

焼しめでつくられた素焼の状態の陶製の急須は、長年使いこんでいくうちに色ツヤがよくなり一点ものとしての”アジ”が出てきます。
「育てる急須」のような感覚で長く楽しめる急須になっています。


常滑急須「TOKI」


常滑急須の「蓋すり」

また、常滑急須の蓋は本体にピッタリと密着し、気密性が高いことでも知られます。
急須によっては蓋と本体がかみ合わず、ガタガタいったり隙間があいてしまうのを見たことがありませんか?

常滑急須は、製造過程で「蓋すり」といわれる丁寧な作業を行っているため。

蓋すりは、焼いた後に1つ1つ急須本体と蓋を合わせる工程のことです。
蓋と急須本体の接着部分に磨き粉をつけ、隙間ができないように研磨する作業を行っているのです。

気密性が高いことにより、じっくりとお茶の旨さを抽出することができます。


「釉薬」と「素焼き」

「釉薬」とは、陶磁器を焼く前に表面にかける液体のことです。
水に灰や粘土を混ぜたもので、焼くと灰成分・粘土成分が融け、ガラスのようなツルっとした質感になります。

釉薬によって手触りがよくなるだけでなく、色を変えることができたり、目に見えない小さな穴をふさげることで、液体を入れても漏れなくなる特徴があります。

一方、釉薬を使わずに焼いたものを「素焼き」といい、ざらつきのある質感でデコボコとした手触りになります。

常滑焼は基本的に、ほとんど釉薬を使いません。
お茶を入れた時にまろやかな味わいに変化するのも、素焼きだからこそなんです。


常滑急須「TOKI」1人用


常滑急須(陶器製急須)のお手入れについて

常滑急須や陶器製の急須のお手入れは

「早めに洗ってしっかり乾燥させること」

です。

常滑急須は、お茶を淹れた後はできるだけ早く洗ってあげましょう。
お茶殻を放置しておくと、雑菌が繁殖してしまう場合があるためです。

洗った後はよく乾かすのも大切です。
乾燥させることで、清潔な状態を保つことができます。

普段は水洗いで十分ですが、注ぎ口や茶こし部分に茶渋汚れが溜まってきたら、専用のブラシなどできれいに磨いてあげましょう。

漂白剤や重曹を使ったお手入れもOK。

その場合もすすいだ後はよく乾燥させましょう。


常滑急須「IROIRO」


使いはじめは下処理不要でも使えます

陶磁器は高温で焼かれて作られているため、焼きしまりがよく下処理が不要で使用できます。
特別な下処理はいりません。

ぬるま湯でさっと洗い汚れを取り除き、そのままお使いいただけます。


汚れが気になる場合には「煮沸」がオススメ

煮沸をしておくことで、急須は汚れにくくなり、キレイな状態が長持ちします。
最初に十分に水分を含ませてあげることで、汚れの侵入を程よく防いでくれるのです。


<使いはじめの「煮沸」方法>

1. 急須が入るサイズの鍋にお湯を張り、その中に急須をいれます
2. 沸騰したら、弱火で15分ほどコトコトします
3. 煮沸が終わったら自然乾燥でそのまま一晩寝かせます


煮沸直後の急須はかなり熱いので、少し時間をおいて冷ましてから取り出します。

割れものですので、煮沸をする際には衝撃を与えないように注意してください。


普段の洗浄は「お湯で手洗い」

常滑急須を清潔に長く使うためには、洗剤等は使わずお湯で手洗いしましょう。
洗剤を使うと急須に匂いが移ってしまうため、普段の使用であれば水洗いだけで十分です。

お茶を淹れ終わったら、その都度お湯で洗い流し中身をきれいにしてください。
水ではなく、お湯で洗った方が茶渋が落ちやすくなります。


「注ぎ口」も忘れずに!

急須の注ぎ口周辺は茶渋成分が溜まりやすくなります。
注ぎ口は入念に洗うようにしましょう。
おすすめは水道水の水圧を利用しての洗浄です。
注ぎ口に直接水を流し込み、水流でしっかりと洗浄してください。


手洗い後はしっかり乾かしましょう

急須を洗った後はしっかり乾燥させることがとても大切です。
急須は形状として水分が残りやすく、表面がボコボコとしているため、残った水分のところに雑菌が繁殖してしまう場合があります。

乾燥する時は、茶漉し内に水がたまらないよう、蓋をとり、逆向きにした状態で乾かしましょう。
急須の内側や渕、注ぎ口の中まで、水滴が残らないようにしっかりと乾かしてください。

しっかりと乾かすことで茶渋がつきにくくなります。


茶渋がついてしまった時は

普段の手洗いで茶渋がとれない時には、「①つけ置き」と「②重曹で洗浄」がおすすめです。

<①つけ置き>
1. 急須が入るサイズの桶を用意する
2. キッチン用漂白剤を1%程に薄めて一晩ほどつける
3. 熱湯で十分に洗浄する


<②重曹で洗浄>
1. 茶渋のついた部分が隠れるくらい急須にお湯を入れる
2. 小さじ1~2杯ほどの重曹を入れてかき混ぜる
3. 重曹が溶けたのを確認したら、お湯が冷めるのを待つ
4. 重曹が入っている状態で、スポンジや歯ブラシを使い、茶渋の部分をこする
5. 重曹水を捨て、流水で良くすすぐ
6. しっかりと乾かす


茶渋は素焼き急須の目を詰まらせ、吸湿性を防ぎ、防腐効果があるといわれています。
茶渋汚れが残ったままでも、お使いいただく事もできます。


茶漉しには「歯ブラシ」

茶漉しの網をお手入れする時は「歯ブラシ」を使ってやさしく洗浄しましょう。
網目が傷むので、金属タワシは避けてください。

茶漉しが一体型になっているセラメッシュの急須は、汚れやすい注ぎ口とともに「歯ブラシ」や「綿棒」でこするようにして洗浄するようにしましょう。


このように、常滑急須は日々のちょっとしたお手入れで長く使うことができます。

使い込むほどいいアジが出ていきますので、急須を育てる感覚で、ぜひ常滑急須のある暮らしをお楽しみください。


常滑急須の詳細はこちら



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