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カンボジアWC DAY3 -2023 Spring

【3月4日】
午前:休憩
午後:PCH2交流
※Peace of Children’s House

もりりん

7時起床。バッタンバン市街地にあるホテルの2階のテラスから街を覗くと、現地の家族が路面でコーヒーを飲んで朝ごはんを食べている。こちらが手を振ると、皆が気づいて手を振り返してくれる。優しい世界。

それからバンに乗って近くのスーパーに移動。この街にはほとんど信号がない。と言っても、ここ数年でかなり信号の数は増えているらしい。細い道には、もちろん横断歩道もないし、車線や道路標識もない。それでも事故が多発していないのはこの国の人々の思いやりや譲り合い、自己主張しすぎない性格の上に成り立っていると感じる。中学生くらいの女の子が小さい弟をバイクの後ろに乗せて走っている。その一方で、ベンツやレクサスなどの高級車も割とふつうに走っている。貧富の差が日常のあらゆるところに見られる。トタンとレンガの古い建物が並んでいる中に、全面ガラス張りの豪邸が急に現れる。日本でも貧富の差はあるが、こんなにはっきりと感じたことがなかったので不思議な感覚だった。

スーパーに到着すると、またカンボジアの人々の優しさを感じた。ほとんどの店員さんは英語がわからないのに、僕の質問の内容が分かるまで一生懸命、耳を傾けてくれ、何とかして伝えようとしてくれた。日本人はホスピタリティに溢れていて、丁寧な接客というイメージだが、カンボジア人はもっと純粋な優しさに溢れている印象を受けた。次の日のスケジュールが全休だったこともあり、大量のカンボジアビールとハイネケンを購入してホテルに戻った。

お昼は日本人が経営している日本食レストランで食事をした。日本を出て3日目だったが、やはり日本食を食べると安心する。カンボジアでは、水の衛生問題上の観点から、会として生野菜やフルーツを控える方針なのだが、せっかく東南アジアに来たのだから、そうとは言ってもフルーツは食べたいという気持ちがあったので、新鮮なフルーツを食べられる機会がとても嬉しい。(このお店は長年の付き合いがあり、衛生上、安心なのである程度許容されている。)

昼食後は、孤児院を訪れた。今回の渡航では初めての支援先の訪問だったこともあり、向かっている時は緊張と楽しみが混ざった感情を抱きつつ、道中の様子が未知な世界で全てが新鮮に感じ、いろんなものを目に焼き付けたい気持ちもあり、落ち着かない移動だった。

孤児院に着くと、お互いどうやってコミュニケーションをとろうか探り探りで少し不安を感じた。カンボジアに来てから度々感じるが、シャイで控えめな性格も日本人とよく似ている。だが、不安はすぐに無意味だったとわかった。みんなで交流のためにミニ運動会をするというアクティビティを通して、相手が心を開いてくれて、英語を通しての会話も通して仲良くなれた。

孤児院に来て、こうして実際に子どもたちと交流する前は正直、自分の中で迷いがあった。それはカンボジアから遠く離れた日本から、1日だけ自分たちが行って、子どもたちの日常の中に入ってしまうことは迷惑なのではないか、こちら側の自己満足ではないのかと考えることもあった。でも実際は積極的に交流してくれたり、自分たちが帰る際も本当に別れを惜しんでくれたりした。SNSを交換した子は、今日はほんとに楽しかった。ありがとう、ブラザーとメッセージをその日の夜に送ってくれた。

自分が考えてたよりも、もっと単純に考えていいのではないかと今では感じる。今回訪問した孤児院は年齢層が近いということもあり、国籍や住んでいる場所に関係なく友達になれたという実感があった。

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